TanaLifeの町田ゼルビアブログ

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町田ゼルビア DF選手 2017年J2 総評

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公式サイトより

2017年のJ2リーグは全42節が終了し、オフシーズンへと突入しました。選手・スタッフの契約についても色々と発表が出ています。町田ゼルビアの成績は奮闘するものの前半戦と同様16位で終えることとなり、予想通り厳しいシーズンでしたがなんとか残留を果たせています。

今回は来季に向けての期待の意味も込め、ゼルビア戦士の2017シーズンを総括してみたいと思います。今回はDF選手です。それではご覧ください。

※選手の写真は公式サイトより。またデータはFootball LAB より引用しています。

※他のポジションについては下記リンクよりご覧下さい。

FW編 MF編 DF編 GK&監督編

前半戦FW編 前半戦MF編 前半戦DF編 前半戦GK&監督編

※ゼルビアの2017全試合ハイライト動画をリンクするので併せてご覧ください。

その1 その2 その3 その4

センターバック

3 藤井 航大

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18試合出場 (グラフは2016時点)

藤井航大 2017 選手データ | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~

身体能力は申し分のないDFですがゼルビア加入1年目は苦労のシーズンになったと思います。期待の高さから後半戦もチャンスを与えられましたが守備ラインを乱して失点に繋がる場面があるなど戦術的にフィットできていません。

どうやらグループディフェンスに難がある様で(日本の守備の長年の課題です)、ボールを奪取しきることができません。またハイプレス戦術に囚われすぎてボールホルダーに不用意に詰め寄る傾向も見られました。その結果逆サイドから攻められスライドしても人数が足りなく失点を招いてしまうことも。CBとして中央を守る忍耐と判断力を養う必要もあると思います。

ゼルビアの次代のディフェンスリーダーになる素質の持ち主なので愛情の裏返しからサポーターからも厳しい目で見られます。来シーズンの藤井は期待に応えなければなりません。既にご存知の通りソンギが抜けたのと新潟からレンタルしているマグの去就が不明であるためやってもらわなければ困るのです!藤井には是非とも頑張ってほしいです!!

4 ボリス タタール

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今シーズン未出場 (データ無し)

タレにとっても悔しい1年になってしまいました。シンスプリントからの復帰後もコンディションを整えることができず、ゼルビアの特異な戦術は途中からフィットできるはずもなく、結局1試合も出場することなくチームを離れることとなってしまいました。遠いヨーロッパからサッカーの環境が不十分な町田に来てチャレンジしてくれたことに感謝です。どうもありがとう!新天地での活躍を祈っています!!

5 深津 康太

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31試合出場 1アシスト

深津康太 2017 選手データ | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~

ゼルビアに必要不可欠なディフェンスリーダー。なんと深津の出場が無いと今年のゼルビアは勝てないと言う驚きのデータをたたみすとさんが既に示しており如何に重要な選手であるか思い知りました。

ameblo.jp

12/21現在、契約未発表ですが複数年契約なのでしょうか?来シーズンもゼルビアで戦ってほしいです。第34節ヴォルティス戦で開始早々に怪我をしてしまい心配しましたが最終節のベルマーレ戦で復帰し安心しました。来シーズンは怪我なくプレー出来ることを祈ります。

181cm以上あるだろと言いたくなる空中戦の強さと強気のハイラインをコントロールする統率力を兼ね備えゼルビアを支えてくれています。

スタミナ面に不安が有りますが攻撃陣のハイプレスが効いたゲームでは守備の負担が減りきちんと守りきる事が出来ています。課題はドリブラーに滅法弱い点でファウルで止めるため警告が多く今年は出場停止数も3試合有りました。だいたい中盤を突破されてカウンターを喰らった時にそうなるのでチーム力が上がらないと解決しない問題かもしれません。

ハイラインと縦も横もコンパクトにして守備を行う戦術上、より緻密なポジショニングや藤井と同じく飛び出さない忍耐と判断力も更に身につけてほしいです。まだまだ伸びしろがあると思います。頑張ってください!

24 金 聖基

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17試合出場 2ゴール (グラフは2016時点)

金聖基 2017 選手データ | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~

前半戦から引き続きマグとポジション争いをしていましたがややマグに軍配があがりましたが、ホームのザスパ戦で決めたセットプレーの2ゴールで見せた高さは圧巻でした。契約更新してくれると思っていましたが残念ながら非更新となってしまいました。北朝鮮代表で控えに甘んじている状況を脱するため出場機会を求めたのかもしれませんね。

ソンギには是非とも「町田から世界へ」を実現してほしい!しかしそれにはスピードが物足りないしまだまだムラも目立ちます。偉大な先輩である我らがハンジェやアン・ヨンハから闘志を受け継ぎ日本に立ちはだかるくらい成長してほしいものです。これからも頑張ってください!

25 増田 繁人

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26試合出場 2ゴール

増田繁人 2017 選手データ | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~

深津の負傷時にはディフェンスリーダーを務めるなどゼルビアを助けてくれました。レンタルで戻って来てくれて本当にありがとう!

足下には不安があるもののそれを補う空中戦の強さがマグの魅力ですが後半戦はセットプレーであまり活かすことができませんでした。マグのせいでは無いのですが今年のCKの攻めで見られた密集から分散するチームプレーは以前に比べ効果的でなかった様に思えます。他にはインターセプトがもっと出来る様にならなければいけませんね。

アルビレックスがJ2に降格してしまい12/21現在、去就が不明です。(今年のレンタル選手は必要な選手ばっかりだな!) 来シーズンもゼルビアでプレーすることがマグ自身のためにも良いと思いますが新潟さんいかがでしょうか?

(2017/12/28 追記)

レンタルバックか残留か不安になりながら状況を見守っていたところ、まさかのファジアーノ完全移籍が発表されました。

www.zelvia.co.jp

あいたたた~

来シーズンからファジアーノのコーチとなる元アルビレックス監督の三浦文丈から誘われたかもしれませんね。頑張れマグ!対戦するときは容赦しないぜ!

サイドバック

2 奥山 政幸

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25試合出場 (グラフ無し)

奥山政幸 2017 選手データ | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~

守備のオールラウンダーであることが最大の武器である奥山。後半戦はまず右SBに入り大谷の負傷欠場の穴を埋め評価を上げ、ヴォルティス戦ではCH、シーズン終盤は怜大の代わりに左SBを務めました。コンディションが上がらない土岐田や星野と異なり1年間コンディションを維持できているのはプロ2年目としては素晴らしいと思います。今年のゼルビアを影で支えたプレーヤーとも言えます。

期待を込めて厳しく言わせてもらうとまだまだゼルビアにフィットしたとは言えず、攻撃面に関してはほとんど結果を残していません。特にクロス精度が低くチャンスを作り出せていません。クロスのときの身体の向きなど早めに改善した方が良いでしょう。

近年のSBの役割は多岐にわたり、攻撃時は10番の様にボールをキープしてチャンスを作る選手や中盤全員を攻撃に参加させるためサイドからボランチの位置に移動するなど、従来のサイドを駆け上がりクロスを上げる役割とは違うことを求められたりしています。

奥山はボランチの位置に移るタイプのSBが適していそうですが、まあそれは僕の妄想でしかありません。成長著しい選手ですから来シーズンは攻守にわたりもっと活躍してくれることを期待しています!

10 土岐田 洸平

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11試合出場 (グラフは2016時点)

土岐田洸平 2017 選手データ | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~

今年は怪我に泣かされたシーズンとなってしまいました。ラインコントロールとスライド対応でのカバーリングは相変わらず素晴らしいのですが、大谷や奥山などが好調のためサブに回り、夏以降は勝てないゲームが続いたため交代出場の機会も少なくシーズンを終えました。

大谷や奥山ではスライド対応はまだまだ不安な部分が多いです。ゼルビアのSBはハードなチャージが多くなり怪我と隣合わせの危険なポジションだと思いますが、来シーズンはコンディションを取り戻してベテランらしい動きを見せてほしいです。

13 大田 隼輔

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今シーズン未出場 (データ無し)

ルーキーにはゼルビアに適応するだけでも大変な1年だったことでしょう。1試合も出場しないままシーズンを終えました。

夏場のトレーニングマッチしかプレーを見ていないので正確な評価はできませんが、まずはインターセプト能力を高めつつ走れる選手にならなければなりませんね。来シーズンは怜大と星野がいないのでチャンスが訪れると思います。しっかり準備をしてレギュラー争いに食い込んでほしいものです。頑張れッ!

(署名活動は終了しています)

19 松本 怜大

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33試合出場 1ゴール 3アシスト

松本怜大 2017 選手データ | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~

なんてこったい!なんてこったい!!なんてこったいぃぃぃ!!!(;´д`)

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ゼルビアの不動の左SBがモンテディオに移籍とはやーばい(汗)

どれくらいヤバいかはグラフ見てもらえると分かると思いますが、ボール奪取力と空中戦の強さを兼ね備えています。ウェリントンらハイタワーFWがCBを避けてサイドでロングボールを受けても怜大は競り負けしませんでした。そんな選手がいなくなるなんて痛手でしかないです…。

来シーズンは戸高とマッチアップする場面があるかもしれません。怜大の挑戦は応援しますがゼルビアの前に立ち塞がるのであれば、課題である警告の多さを利用してこちらが優位に試合を運ぶのみ。今までの活躍に感謝を込めつつ来年は勝負だ!怜大!

22 星野 悟

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2試合出場 (グラフ無し)

星野悟 2017 選手データ | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~

大怪我からのカムバックを果たすも再び負傷するなどで出遅れてしまい、後半戦はゼルビアの順位も上がらない状況もあってほとんど出場機会が与えられませんでした。そして契約も非更新となってしまいました。残念です…。

SBとして平均的な能力は備わっていると思いますし、両サイドこなせるバランスの良い選手なので無茶な戦術をしないチームであれば重宝すると思います。まずは怪我なくプレーしてこの2年間の汚名返上に全力を尽くしてほしい。新天地でも頑張ってください!4年間ありがとう!

35 大谷 尚輝

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25試合出場 2ゴール 2アシスト

大谷尚輝 2017 選手データ | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~

ありがとう!おめでとう!ありがとう!!おめでとう!!

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まさかのゼルビア完全移籍加入!そしてご入籍の嬉しいニュース。ストーブリーグでもとりわけこの時期のゼルビスタは暖房入っていない部屋で寒さを我慢するかの様な思いをして移籍の情報はようとドキドキしている訳ですが、このダブルニュースは我々の心をだいぶ暖めてくれました。

怪我から復帰後、第11節熊本戦で右SBにコンバートして以降、走ることを身に付けてスタメンとして定着。今後の活躍も期待できます。攻撃面はまだまだですが勝利へのメンタルが強く、いざと言う時にヘディングで得点に貢献してくれました。

課題は確実にクリアするための冷静さや技術を磨くことでしょうか。オウンゴールやクリアミスから失点を招く場面を無くしたいです。

大谷や奥山が成長することで相手のカウンターを防ぎセカンドボールを回収できるようになるのがチームとして理想的な気がします。今後もゼルビアをよろしくお願いします!!

福田 友也

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盛岡レンタル中 (グラフ無し)

※画像は盛岡の公式サイトより

福田友也 2017 選手データ | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~

プロ2年目の今シーズンはグルージャ盛岡にレンタル移籍し全32試合フル出場を果たし着実に成長を遂げているようです。グルージャ1年目にも関わらず指示出しをして守備ラインを統率するなどリーダーシップも発揮しているようで数年後にどんな選手になるのか楽しみです。

ゼルビアでフィットするには能力的にもう少し時間がかかるのではないかと思います。まずはJ2でやれる自信を付けなければなりません。そのためにはJ3の上位チームで経験を積み重ねる必要があり、来シーズンの動向に注目です。

(2017/12/26 追記)

本日レンタル先のグルージャへの完全移籍が発表されました。ゼルビスタとしては残念ですが引き続き活躍できるように頑張ってください!

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DF総括 フィットしきれなかった新戦力 守備のチェーンを保て

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まずCBはどう評価したら良いのやら…。結論的にはキャラと畠中が抜けたのが痛く、深津一人では穴埋めできなかったと思います。深津が欠場した試合は勝てないと言うのは非常に厳しいですね。藤井のフィットが2018シーズンのゼルビアの順位を左右しそうです。

SBは左は怜大が見事なプレーを見せていました。右サイドは大谷が成長し戦力として十分期待できます。奥山も後半戦は貴重なバックアッパーとして特に守備面で十分に実力を発揮してきました。スライド対応時に最後の砦となるゼルビアのSB。もう少しフィットしていれば防げた失点もありましたので改善したいです。

なぜ早くフィットできなかったか?答えは極端に言うと日本のDFはゾーンディフェンスが出来ないからです。ボールホルダーに対して無茶なプレスをしかけて守備陣形が崩壊するのはゼルビアやJ2だけの話ではありません。嘘か誠かひと昔前までは育成世代で守備戦術を教えていないと語られ、それはともかく蔑ろにされてきた日本の課題の一つです。

CBとボランチの間のエリアに敵が侵入するとき、またはサイドを破られたときなどにCBがプレスに行ってしまうと、元の位置を逆サイドのDFがカバーしなければならず結局は人数不足になりあっさり失点に繋がります。これを「守備のチェーンが切れる」などと言います。プレスには行かず守備のチェーンを保つ方が相手の攻撃を跳ね返す可能性は高いのです。J2はスキルレベルが高い訳では無いのでなおさら助かる場合が多いです

ゾーンディフェンス、もっと狭い範囲のグループディフェンスを育成世代から習得していないと、ハイプレス&ハイラインの戦術にフィットするのは当然時間がかかると言う訳です。その様な状況ですが相馬監督はゼルビアが生き残るための活路として選手を信じコンパクトサッカーを徹底しているのです。

守備戦術に定評のあるコーチの招集などはゼルビアの資金からはおそらく困難でしょう。今いるメンバーが意識を統一して自分達で身に付ける必要があり、それが出来る選手はスタメンを勝ち取ることが出来るでしょう。現代サッカーでは攻撃と守備は表裏一体で、良い状態のゼルビアはそれが出来ています。来シーズンは課題を克服して良い守備の回数を増やし良い攻撃にどんどんと繋げてもらいましょう。

 

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