ファジアーノ岡山 1-1 町田ゼルビア 意地のドロー (2017 第32節)
公式サイトより
(←プレビューへ) 2017 J2第32節。ファジアーノ岡山 × 町田ゼルビアの戦いは死闘の末1-1の引き分けで幕を閉じました。試合自体は負けそうだったのをよくぞ追いついた!って感じの展開でしたが、いや〜ファジアーノには勝てませんね。
ゼルビアは祐也、ファジアーノは赤嶺が復帰
両チームともスタメンは想定内と言えるメンバーだったと思います。右SBは前節に続き土岐田が守ります。ゼルビアの2トップは裕希と孝司でした。サブには祐也が第21節以来のベンチ入りでした。祐也も怪我したのか気になっていましたが戻ってきてくれて良かったです。
一方ファジアーノのサブには赤嶺と加地が復帰し登録されていました。赤嶺はもう少し欠場かと思っていました。敵に回すと厄介なFWです。また大竹もサブにいて、元FC東京トリオ揃い踏みとなりちょっぴり嬉しかったです。でも試合が始まれば僕もタオルマフラーも敵とみなして戦いに臨みました。
激しい攻防 見応えのある接戦
試合が開始すると両チームとも立ち上がりから積極的な攻めを見せていました。ファジアーノはいきなり片山がロングスローを入れてきます。岩政がいなくてもどんどん放り込んで来ますね。ですがゼルビアはロングスローの守備は問題ありませんでした。前半5分にこぼれ玉を拾われる展開からオルシーニにシュートを放たれますが髙原の好セーブで失点を免れます。この場面、怜大が猛ダッシュでオルシーニのシュートコースを限定しており髙原を助けました。二人とも素晴らしい。
ゼルビアも戸島を起点に裕希が抜け出してクロスを上げ孝司に合わせようとするシーンなどチャンスを作り出していました。
前半はスコアレスで折り返し、後半途中まで拮抗した展開が続きます。飛ばし過ぎと思われるほど激しい攻め合いを見せました。ゼルビアはやはり土岐田が戻って来ると安定感がある気がします。
後半はファジアーノが赤嶺、大竹を投入。ゼルビアは平戸、大谷を投入します。流れから得点を奪う狙いのファジアーノに対し、ゼルビアはセットプレー勝負と割り切った采配でした。途中、孝司に決定機が訪れますが空振りしてしまい、残り10分になってもゴールは入らず。ゼルビアは疲れの見えた孝司に代え祐也を投入。ファジアーノはセットプレーを警戒するため久木田を投入してきました。
終盤 間延びした展開のなか守備が破綻する
ゼルビアは終盤も懸命なハードワークを見せていましたが疲労から全体が間延びし、判断ミスが重なり83分、遂にファジアーノに先制されてしまいます。
赤嶺がバイタルエリアでポストから上手くさばいて崩されたシーンですがその手前からゼルビアが無謀なプレスをしちゃっているのです。
↑ファジアーノの何気ないボール回し。ゼルビアは流れで3-4-2-1の様な形になっている状況。守備ラインは深めですが中央の戸島は距離があるのにボール保持者の片山に猛プレスしちゃいます。
↑ファジアーノは余裕を持って澤口にパス。戸島の代わりに怜大がこれまた距離がありますが詰めようとします。この2場面はできれば相手が前がかりになるまで待って良かった状況だと思います。でも間延びはしているものの守備の人数は揃っているのでまだ大丈夫そうでしたが…
↑澤口からバイタルの赤嶺へ。ここから色々おかしくなります…。上のマグが赤嶺に付こうとしています。中央の裕大は大竹を見ないでCBのフォローをしようと戻っています。右下の戸高は頭だけ見えていますがWB久木田のマークを絶対しなくてはいけませんが認識していない様に思えます。
↑マグが中央に戻ったのでフリーの関戸がサイドをえぐります。黄色にした裕大は一見大竹をマークできている様に見えますが自分の行きたい位置にひたすら戻っています。戸高はいません。数的不利となりました。
↑クロスの場面。マグはマークがズレなければその前にデュエルできたはずです。髙原が最後の砦としてニアサイドをケアした位置取りをします。しかし裕大はニアサイドをケアしようとしています!さらに大谷はニアサイドをケアしようとしています!この状況でのクロスはファーサイドに上がるのが王道のはずなのに…
↑ゼルビアがニアサイドに3人…。ファジアーノがファーサイドに3人…ゴールです。
なんでやねん… _:(´ཀ`」 ∠):
アディショナルタイムに意地の一発!
まだまだ暑いですしハードワークで疲労も溜まって判断ミスしまくって失点してしまいましたがゼルビアは諦めませんでした。アディショナルタイムに相馬監督の狙いが結実します。
諦めの悪いゼルビア選手たち!セットプレーで平戸からニアの大谷が上手く合わせて見事な同点ゴールが決まりました!!意地の同点弾。ファジアーノには悪いですが我々も負けたくないので今回も仲良くドローとさせてください!最後に僕のタオルマフラーの試合終了時の心境をお伝えしてこの記事を終わりとします。
つくし野が誇る元Fリーガー内田淳二が良く使うネタです