ジェフユナイテッド千葉 3-2 町田ゼルビア 私の頭の中のラスボス (2018 第9節)
フォトギャラリー:明治安田生命J2リーグ第9節vsジェフユナイテッド千葉 | FC町田ゼルビア オフィシャルサイト
2018 J2第9節。ジェフユナイテッド千葉 × 町田ゼルビアの試合はジェフの怒涛の攻撃に耐え切れず、3-2で敗れてしまいました。
いやジェフは強い…。観に行くといつもそうだ。オシムさんの頃くらいから勝利への執念が凄まじく、最後までファイティングスピリッツを見せる熱いチームとサポーター。監督が変われどそれが僕のジェフのイメージ。
僕が思うゼルビアの宿命のライバルは長崎さんとか山雅さん、金沢さん、そして山口さんなど書ききれませんが、僕にとってのジェフはライバルとかではなくそのイメージからラスボスなのです。
いやアルテマバスターはラスボスじゃないしトイレの番犬(?)ですがw ジェフテマバスターには本当に勝てないー😱
第9節はこんな記事も書いています。良かったらご覧ください。
1.トピック 2.ジェフサポさん視点の分析 3.分析 マッチレビュー
杉森スタメン!4-4-2対決!
ジェフの試合開始時の布陣は4-4-2でした。印象に残ったのは両SB。右はゲリアが初スタメンに。そして左はCBで起用されていたエベルトを配置してきました。両者の攻め上がりやセットプレーでの高さなど手強そうだと思いました。CHの位置に茶島と熊谷、左SHには矢田、右SH町田と言えば町田。ツートップはラリベイと天敵と思っている船山です。
ゼルビアは戸高が負傷により復帰に6週間ほどかかる見込みとなってしまい、杉森にチャンスが回ってきました。ポジションはFWです。ロアッソ戦で見せた突破力、ジェフを押し下げつつゴールを奪うことができるのか。前線からのプレッシングはゼルビアに適用できているのかなど注目したいポイントは多いです。先日の鹿島帰りのグラサポさんも駆けつけたこの試合。何かをやってくれるのではないかと言うサポーターの期待を試合前から感じました。
他のメンバーは前節と変わらず。前線の高さ不足で裕希に空中戦を託さなければならない状況が続き前線へのボール運びに物足りなさがあるので、杉森が突破力で打破してくれれば良いなと思うメンバー構成です。サブには土居が入っています。
今シーズン初のアウェイ観戦。地元パイセンの車に乗せてもらい(ありがとうございます)、15時KOにも関わらず10時過ぎにフクアリに到着した我々は強風が止むのを待ちラスボスに挑戦するのでありました。今回は2階席の前方で観戦。久しぶりに素晴らしい高さでゲームを見ることができました。縦視点で程よい高さから見るサッカー最高や!
試合は負けてしまいましたが非常にスリリングな内容でした。しっかり振り返って書きたいですが、あまり時間が作れぬ…。今回はゴールやコメント、またまたジェフサポさんブログ紹介を中心に要所を書いて記事を完成させますね。
反省開でござる (´ω`)#kaihonten pic.twitter.com/XGBd0VEvxq
— おこしやすゼルビアブログのTanaLife (@TanaLife) 2018年4月15日
試合後に飲んで分析をサボったと言うジェフの攻撃の様なソリッドな指摘は受け付けません。
前半 我慢してチーム一丸の先制点!
ゼルビアの前半の立ち上がりはジェフのサイドアタックに苦しめられていました。ゼルビアがプレッシングを仕掛ける前にジェフはサイドへボールを送り素早く縦に展開します。
ジェフの得意とする形が何度も見られて苦戦するゼルビア。相馬監督の前半の総括でも苦しかったことが伺えます。
前に選手たちにはサイドでボールを保持して戦ってくる千葉さんに対して、合わせてしまわずに自分たちの形にしていこう、いつもどおりどこまで自分たちのプレーをできるかという話をして送り出したのですが、相手は我々のスタイルを押し込む形を取りながら戦ってくる中で、自分たちは自分たちの良さを発揮しマイボールにする時間をなかなか作れませんでした。また相手の陣地でサッカーをやる時間をなかなか作れなかったと思っています。ただそういった中でも前半からチャンス自体を作ることができている中で、先制することができたのですが、少し押し込まれる時間帯が長いゲームだったと思います。
ゼルビアのハイプレス、取り分け横圧縮がデメリットとなりサイドを攻められていつ失点をしてもおかしくない状況でしたが、まさに我慢勝負。30分耐え切ればチャンスがあると思っていました。
矢田、町田、ラリベイ、そして船山の攻め上がりをギリギリのところで守りぬいたゼルビアは20分過ぎから、オフサイドでしたが空中戦とハイプレスから杉森が裏を抜けてゴールを揺らすなどチャンスを作れる様になってきました。
杉森考起は飢えている! pic.twitter.com/0eGtVEEVMD
— おこしやすゼルビアブログのTanaLife (@TanaLife) 2018年4月18日
杉森キター!と思いましたが確かにオフサイドでした。残念。しかしゼルビアはぬか喜びしない。26分に正真正銘の先制点を奪います。
見事なコンビネーションのロングカウンターが炸裂!ジェフがセットプレー →「 アンカー落とし」で自陣での組み立て → ゼルビアの右サイドにロングボールと展開しますが、酒井のパスも兼ねたクリアをDF-MF間で待ち構えていた杉森が受けてから得点シーンが始まります。
本当に素晴らしいカウンターで、ゼルビアにとって理想的なゴールであり滅多にお目にかかれない得点です。arataさんが図でゼルビアの得点について説明してくれているのでご覧ください。
新戦力と既存メンバーが上手く融合してジェフの急所を突く攻撃ができました。ロメロの積極的な駆け上がりがゼルビアを強くしていると確信できるゴールでした。
30分過ぎはゼルビアのコンパクトサッカーが効果を発揮し、ジェフは少しチャンスが作れなくなっていたと思います。走らされましたがジェフの攻撃に慣れて、守りきり前半を終えます。我慢の後の理想的な内容でした。後半はまた我慢との闘いとなると考えていました。
不利な状況でも我慢して勝利する。45分早くゼルビーくんはそれを体言化しました。
首都圏バトル5のマスコット対決、皆さん応援ありがとうございました!
— ゼルビー[FC町田ゼルビア公式] (@FcMachidaZelvia) 2018年4月15日
おかげで千葉のジェフィに勝利することができました!!!
でも、これに浮かれずチームが勝てるように応援を続けます。
皆さん、後半の声援もよろしくお願いします!
頑張れ!ゼルビア!!!#首都圏バトル5 #首都圏バトルゼルビー pic.twitter.com/eB1rLu4cLL
ゼルビア戦士もきっとやってくれる!選手を信じて後半に臨みましたが、前半の終わり頃に船山が左サイドに張っていたのが気になりました。
ジェフ システム変更から怒涛の逆転
やっぱり来たか!4-1-2-3!ジェフが布陣を変えようともゼルビアはやり方を変えない!(変えれない!!) ここからが本当の戦いです!
ジェフは前半終了間際から布陣を変更していました。そして後半も継続して試合に臨みます。エスナイデル監督は試合後のコメントで布陣変更の意図を説明していました。
町田選手と船山選手を使ってもう少し幅を使った攻撃をさせたかったということが意図の一つです。そしてもう少し直接的な攻撃にならないようにということと、茶島選手と矢田選手を使って中の連係を深めていきたかったために変えました。
前半の始めの方はシュートチャンスを作り出すことができていましたが、最後の場面でのパスミスやシュートミスがあったのは、ナーバスになっていたことが原因の一つだと思っています。相手に先制点を決められたことで、本当に苦しんだのですが、後半の入りは良かったですし、先ほどロッカールームでも話しましたが、勝利に値する結果だったと思っています
ジェフのシステム変更はチームに活力を与えゼルビアを敗北に追い込みました。システム変更の目的はこちらの記事が詳しいです。
そしてジェフの怒涛の攻めにより3失点…
ショートコーナー → スローインからサイドチェンジされクロス → 再びショートコーナーでやられました(>_<) 2回目のCKへ逃れたのは防げましたね〜。それだけジェフの圧力が強かったのかなと思います。
相馬監督は後半は更に難しい状況下であったとコメントしています。
後半はやはり自分たちのベンチ前と反対側でしたから、こちらから声を掛けることが難しいですし、特に声が通りづらい状況でした。それに加えて、自陣でサッカーをさせられてしまっている状況だったので、なかなか難しかったという状況でもありました。
そういった状況下でも、どれくらい自分たちで前に持っていけるかということが今後、我々が今のスタイルを貫いて勝ち星を重ねていくためには必要なことなのかなと思っています。また今日はこの時期にしては蒸し暑い気象条件であったことも影響したのか、少しメンタル面が強気になれずに、弱気になってしまった部分から実際に失点が生まれてしまったと思っています。
最初の失点はリスタートからでしたが、やはりリスタートが相手に続き始めた中での失点でしたし、先ほども話しましたが、メンタルの部分を改善すること、そしてもう一つはマイボールをどうするか、ボールを奪ったあとのボールをどうするか、そういったことも今後の改善点につながっていくと思っています。何度も言いますが、メンタリティーの部分をチームで統一させて、苦しいゲームでもきちんと押し返せる形を作れるようにしていきたいです
相馬監督はメンタル面での弱気が失点の要因と言っています。クリアできるボールなのにCKに逃れたりと言うのもメンタル。そして次の失点も相馬監督からするとメンタルが要因なのだと思います。
大谷さん…
そこは…
そこは罠でございますー!。゚(゚´Д`゚)゚。
町田はライプツィヒ系の横幅を狭くし縦に速いシステム攻めを見せていました。ジェフは後半4-3-3にして、アンカー脇が弱点だぞと思わせ、町田がそこを突いてくるのを狙い、矢田旭はあらかじめ低めに位置して誘って奪い、カウンタープレスからオープン攻撃で見事に逆転。狙い通りの也真人のゴール。
— dai (@dai_football) 2018年4月15日
(フットサルの戦術・スキルをサッカーに還元してくれるすごい方がTwitterフォローしてくれた…😱 daiさんには町田出身でデウソンやフウガに所属していた元Fリーガーの内田淳二(中学の同級生なので応援してあげて下さい!)が考案した守備スキル「枝D」をサッカーの解釈として広めてくれると信じている)
あの状況で危険なエリアと判断できなければSBとしては厳しいです。大谷の課題は何よりも数的優位の判断を身に付けることでしょうか。
4-3-3ならではの見事なショートカウンターが炸裂してしまい後半20分に逆転されてしまいました。その直後にゼルビアは吉濱、ドリアンを投入しますが、ジェフの勢いは止められず…
余計なゴラッソ喰らってしもうた〜(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
おそらくシーズンを振り返ってもベストゴールにノミネートされるであろう船山のスーパーゴールでした。酒井は終始走らされていたのでクリアが短くなってしまいました。その後のゼルビア戦士の攻→守の切り替え(ネガティブトランジション)は疲労できちんと出来ませんでした。ここも相馬監督曰くメンタル面と言うことなのでしょう。
ゼルビアが勝ち抜くためには攻守の切り替えがポイントとなり、終盤戦は強いメンタルで乗り切りたいのが相馬監督の思惑と解釈しました。
ゼルビアは守備面のメンタルは弱いかもしれませんが諦めないメンタルは強いチームです。このままでは終わりません。
髙原のロングボールをドリアンが競り勝ち、フリー吉濱がサイドからカットインするぞと思わせてヒールで大谷へ。大谷のグラウンダーのクロスは針の穴を通すかの様にゴール前の杉森に通ります。そしてダイレクトで杉森→ロメロと渡り見事なゴールを決めました。
町田ゼルビアの2点目は素晴らしいゴールだなと。相馬監督が攻撃で目指してることって、良いアイディアだなと思います。
— dai (@dai_football) 2018年4月15日
これまたなかなか決まらないゴールが決まりました。素晴らしい…素晴らしいだけに3失点のうちどれかが防げていたらと思ってしまいますが時すでにお寿司🍣反撃及ばずゼルビアはラスボスにやられてしまいました。
負けを引きずる時間無し!前へ進もう!
いや〜悔しい負けでした。ジェフ強しです。しかし臥薪嘗胆。ジェフサポさんの総括を見て次こそリベンジを果たしましょう。
【キャラクター性とジェフの狙いによる攻防】【2018明治安田生命J2第8節】ジェフvs町田ゼルビアのアレコレ – じぇふともアレコレ
準備されたセットプレー、誘ってカウンタープレス、オープンサイドでスペースを与えられた也真人と船山。今季初の作戦勝ち。勝因は前半を0-1で耐えたこと。どんなに悪くても1点差で我慢。どこかが悪くても良いんです。勝機は必ず来る。ゴールにより主導権を握り、情熱的に総力戦で勝ち切りました。
— dai (@dai_football) 2018年4月15日
ゼルビアから見ると1敗目以上のダメージがあったと思います。やはり全体的にはチャンスを作る回数が少なくて、高さやサイドでのボール保持、攻守の切り替えなどピースが足りていないと感じる部分もありました。
しかし悔やんでもネガティブになっても次の試合が来るのがフットボールです。ゼルビア戦士たちはリカバリー、課題の分析と気持ちの切り替え、そして再び激しいトレーニングでコンディションを高め、次の対戦相手を分析して試合に臨むと言うサイクルを繰り返します。負けを引きずる時間はありません。ですので僕も振り返りはこのくらいとして次の試合に臨みます。
選手・スタッフの皆さん。ファン・サポーターの皆さん。今節もお疲れ様でした。お次のゲームはホームのレノファ山口戦です。昨年の危機的状況を回避して強いレノファが帰ってきてしまいました!手強いライバルに真っ向勝負で勝利を掴みたいですね。今回はここまでです。次のプレビューでお会いしましょう。それでは!⭐️