ジェフユナイテッド千葉 1-2 町田ゼルビア スコアを先に動かすことの大きさ (2019 第20節)
今回の対戦相手はジェフ。フクアリ参戦したかったけど今回は録画観戦。
多摩センターにてたむらコーチさん主催による枝Dクリニックがあったためそちらの見学に行ったためです。わきわきしてる人やTwitterでも活躍されている指導者がお越しだったり、実は ヤカンゴ━━━<`c_、´ >━━━ル!!! の人もいたらしいなど確実に広まる枝D理論。ゼルビアも勇気を出して一度招いてほしいと切に願います。
スタメン情報
ゼルビア [4-4-2]
裕大の欠場が続き、奥山がCHに。SBは右が大谷、左が下坂と前節から変えてきました。FWは敬真の相棒として土居を起用。裕希さんが左SHとして起点役を担います。
縦横圧縮の攻略としてジェフがサイドチェンジを仕掛けてくるのは想定していたと思います。
ジェフ [3-4-2-1]
レイソルとのダービーに敗れた影響か、中盤を入れ替えてきました。WBにゲリアと安田を起用。CH熊谷のパートナーに佐藤勇人。シャドーの船山のパートナーは佐藤寿人。ツインズの共演は初めてという事でウチとしてもオイシイ(^p^)
ボール保持型なのか非保持型なのかは見るまでは把握していませんでしたが、対ゼルビアで仕込んでいたのはゾーン2から裏やトップを狙うハイブリッドなタイプでした。また自陣での守備は5-2ブロックおよびシャドーが戻れればスペース埋めを行う感じです。攻守に渡りシャドーが重要!なシステムですね。
大局考察(ZASレポート)
ゼルビアアナライジングサポーターとしてメンバーと共に分析ツール「SPLYZA Teams」を利用したタグ付けを行い、映像のプレイリストを作成しています。その過程で得た統計データを可視化し、この試合の大局を考察します。
まず記事のトップの局面総数グラフを見ると、ジェフのセットプレー数が多いです。これはスローインやゴールキック、そしてFK・CKが多かったという事になります。ジェフはそこからビルドアップが始まるため、ゼルビアは守備局面に移行する回数も多かったという構図です。
次に局面を15分毎の割合で見てみます。
前半
ジェフのキックオフ。5レーン意識、センターサークルより結構後ろにビルドアップ隊が位置します。案の定サイドにパスを回しますが、ゼルビアがWBをターゲットにして、カウンターに繋げる…と言った構図が早速見て取れました。
サイドでの攻防は雨によるミスも絡みアウトオブプレーを増やします。ジェフは縦パスから前線よろしく作戦もままならず。ゼルビアはサイドアタックやカウンターからジェフのWBの裏を狙ったりなどして陣地回復すると言った序盤でした。そんな中で14分にCKから酒井のゴールでゼルビアが先制。
スコアを早々に動かすことでジェフが前目の配置を取りますが、ゼルビアがサイド偏重を継続、そしてジェフの自陣でのリスタートに対してはハイプレスを仕掛けて相手を封じます。しかし決定機は多かった訳ではありませんでした。
30分以降はゼルビアのプレス位置が少し低めに。そしてジェフの自陣深くからのビルドアップが効果を発揮するという展開が見え始めはすが、ゼルビアもカウンターやリスタートからの攻撃は健在のため一進一退の攻防に見応えを感じます。
後半
序盤は今までと同じような展開だけど、ジェフがGKを含めた自陣ビルドアップでゼルビアの第1プレッシャーラインを引きつけるなど、守備の綻びを見つけようとします。
シャドーはイマイチだけどWB安田と、FWクレーベが生命線のジェフ。リスタートからの自陣ビルドアップで複数回サイドに揺さぶりゼルビアの守備をズラしてから、2人にエグい剥がされ方をされてゲリアに渡り船山に同点にされました。
このままズルズル行かなかったゼルビア。サイド変えて大外から前進してやるぜ!というジェフに押し込まれながらも、こちらも縦だ!ハイプレスだ!の精神で押し返す攻防を見せます。しかしまさか終盤でもキレキレなおっくんのドリブルとロメロのスーパーループからのゴールが待ち受けているとは夢にも思わなんだ!
選手タグ
選手観点でのタグ付けも行なっています。ゼルビアはSBが攻守の重要なポジションとなるためタグの数が増えます。今回続くのはCHの両名でした。今シーズンはゼルビアのワンサイドアタックが、途中から地上戦要素が強くなっていることをご承知の方もいると思いますが、その影響やジェフに対するハイプレスの表れもあると言えるでしょう。
メンバーからは以下の報告を受けています。
- タグ付けで気になったのは土居が守備へのスイッチ役に終始し守備局面が前後半多いこと
- 後半は右サイド重点のため大谷の所の攻守局面が異様に多い、逆に前半は左SBの下坂がトップだった
- ワンサイドアタックを有する町田らしい試合運びで打開は出来たかなと思う
いつもありがとうございます🙇♂️
トランジション
トランジションがどのエリアで発生しているかを可視化しています。トランジション数こそ少ないものの、お互いハイプレスを備えているため主にスローインと思いますが、高い位置で攻守が切り替わる場面が何度かありました。
またゾーン2でのジェフWBとの攻防はグラフからも読み取れると思います。
ゴールシーン考察(サクッと)
14分 酒井 隆介
CKからの得点。今年はCKが武器で無いと言っていてすみませぬ。序盤にスコアを動かせたのは大きく、ジェフを疲弊させることに繋がった重みのある1点でした。
CKを獲得する一連のプレー。5-2ブロックのジェフはペナ角にスペースが空きやすく、おそらくゼルビアは狙い所と分析していたと思います。
70分 船山 貴之
完全に崩された失点でした。少し語りますね。
セットプレーからジェフの自陣ビルドアップでサイドを2回変えられています。その後の土居のプレススイッチは1人でボールに行ってしまい降りてきた熊谷がフリーに。他の選手もスイッチに連動する形で1人でプレスをしてどんどんと剥がされます。安田に渡る頃には囲まない状況を作り出されていました。
致命的なエラーはクレーベのポストプレー時の藤井の対応の仕方。クレーベは右利きと言う認識はあったでしょうか。右利きの選手はポストプレーから反時計回りにターンする可能性が高いのですが、守備側が背後から利き足の右を出してしまうとクルンと行かれてしまいます。と言うお話です。
ボールに行かない、進行方向から面で迎え撃つ、可能性大を考える…枝Dを少しでも吸収してくれていたらなあ…。
87分 ロメロ フランク
うまっ!の一言。…で終わらせられませんね。やはりジェフの弱点はペナ角なんだと思います。スペースが生じるためボール保持側が剥がすための時間を使えるエリアです。
またジェフはセットプレー守備の様にゴール前で1列になり守る傾向もあるのでしょう。そこを見切ったロメロがやや降りてスーパーなループが決まったのだと思います。生で見れたゼルビアサポーターは一生の思い出になるのではないでしょうか。
おわりに
インスタの方ではこんなまとめ方をしています。サポーターさんフォローバックするのでフォローしてね✨
また、ジャメいけおじさんから最近のゼルビアは後半もチームが保っている理由を質問されたので、見解を答えました。
うーむ…ロメロのプレー時間が長くなったのは大きそうだよね。裏狙い&地上戦の組み合わせが増えたからか、町田だけ強度低下することが無くなっている感覚です。
— TanaLife (@TanaLife) 2019年7月6日
そこに選手交代を上手くぶち込んでいるイメージ。
※ちなみに今年は46-60分は無得点、61-75分は増加、76分以降は減少傾向タピ
この記事がアップされている頃にはレノファ戦が始まっているかもですね。( *`ω´)ジェイさん!勝負や!!
(TanaLifeからのお知らせです)
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