TanaLifeの町田ゼルビアブログ

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成長が止まりつつある松本山雅、着実に成長する町田ゼルビア vs松本山雅FC (2017 第13節)

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公式サイトより

コアサポーターの気迫と言うものは本当に凄い。雨が降ると分かっていてもアルウィンへと乗り込みゼルビア戦士へと声を送り続ける。それは確実に選手の力になるのだ。

町田ゼルビアは厳しいGWをくぐり抜け、湘南戦から続く強敵との連戦に挑んでいる。今回の相手はアウェイで松本山雅FC。ご存知の通りゼルビアと同じ2012年にJ2に昇格したクラブだがJ1にも昇格し、ゼルビアにとって実に差をつけられたチームだ。J2に降格した昨シーズンも3位となるが、プレーオフに敗北し惜しくも昇格を逃した。最終的に3位に引きずり降ろしたのは我々ゼルビアだった。

山雅先制 いくつもの致命的なミス

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山雅は名将反町監督お家芸の3-4-2-1の布陣を敷き雨の中でもハードワーク勝負を仕掛ける。対するゼルビアは中盤の構成を右から戸島、森村、裕大、ヤザーにして勝負を挑む。ゼルビアの中盤はポジションの入れ替わりが多いが、利き足とは逆のサイドに選手を配置するのが特徴だ。今回で言うと左サイドのヤザー(は定位置だが)と両ボランチの森村(右側)、裕大(左側)となる。

立ち上がりから両チームにチャンスが生まれ、いきなり先制しそうな展開となるもゴールに入らない。その後はお互いの時間帯が入れ替わり訪れるも得点はならず。しかし前半40分、山雅で最も警戒すべき選手に先制される。

工藤浩平の位置取りとダイレクトプレーの上手さは国内屈指であり、ゼルビアもゴールを決められてしまう。雨と山雅の圧力に屈したのだろう。まず山雅の攻撃を防ぐも戸島のクリア兼眞紀人へのパスは精度を欠き相手に渡る。すかさず工藤にパスが行き後ろ向きで貰う。工藤には裕希がマークに行くが工藤はダイレクトでゼルビアの右サイドをえぐるパスを出す。それと同時に裕希は軽い守備で2つのミスを犯す。まず一発でボールを奪おうとして軽く工藤に反転され交わされたこと。その後に工藤のパス&ゴーに付いて行かなかったこと。石原のクロスはフリーの工藤に渡り美しいスライディングボレーを叩き込まれてしまった。

FWは守備が苦手なのは分かるが危機感が足りていない。というか裕希が疲弊しきっている。クリアミスはポジションチェンジを多用するゼルビアにとって致命的だ。負担の多い裕希のためにも注意してほしい。

ゼルビア同点! 狙い通りの形

工藤のゴールはスーパープレーだったが、ゼルビアも負けじとスーパープレーを魅せる。変態ヤザーが相手の深いスライディングに対してボールを浮かせながら自身も飛び相手を交わす。

キャプ翼かよ(笑)レイソル時代のキレッキレドリブルを彷彿とさせるプレー。あの恐ろしいまでのプレーがまだ見れるのか!ヤザーを動かしたのは間違いなくアルウィンまで駆けつけたゼルビスタの声援だろう。そして勢いに乗るゼルビアはゼルビスタの想いに応える。

後半7分。右サイドの混戦からペナルティーエリア手前で森村がパス受ける。相手は付いているもののフェイントをかけながら横にカットインして左足でグラウンダーのシュート。ディフェンダーの股を抜けたシュートは雨で濡れたピッチを滑りゴールに入り同点。

実に良い形のゴールだ!イングランドスタイルの4-4-2を敷くゼルビアにとってセントラルMFのプレーが勝敗のカギを握っており、しばしばリスクを負いゴールも決めることが求められる。アタッキングサードのサイド寄りで最も効果的なプレーは縦でなく横へのカットインである。メッシのプレーをイメージするのが理解しやすいと思う。左利きの森村が右サイドにいるのはその為だ。カットインして利き足でシュート。FC東京ユースからトップに上がった理由であり最大の武器であるキック精度を存分に発揮したゴールであった。

結果はドロー ホームでは勝つ!

追いつくものの勢いは山雅だった模様。スタミナが切れるもゼルビスタの声援を受け必死に守り山雅にシュートを撃たせない。結果は1-1のドロー。湘南戦に続き、勝っても負けてもおかしくない展開だったようだ。

山雅は強いが残念なことにメンバーからして昨年からのバージョンアップを果たしていない模様。その意味では勝ちたいゲームだったか。ともあれ怪我人多数のゼルビアの現状を考えると勝ち点1を得たのは大きいだろう。出場メンバーはミスがあるものの着実に成長している。スタイルも浸透しつつある。次回対戦する時はゼルビアさらなる飛躍を遂げるはずだ。次は必ず勝利してみせる!そう昨年の様に!

…ん?タオルマフラーが出てきていないって?今週は僕が旅行に行っていたからタオルマフラーは今洗濯バサミで吊るされているところだ。