横浜FC 1-1 町田ゼルビア Give up ? Never!! (2019 第13節)
今回の相手は横浜FC。昨年3,4位の好カードとなるはずが共に苦しいシーズンを迎えています。しかし両者とも苦境を脱するべく熱いゲームを繰り広げました。
トップの局面数の統計画像をご覧いただきたい。ゼルビアが守備局面に移行する回数が100回を超えました。今までと同じ基準で集計しているつもりですがこれは始めてのことです。
他のゲームでは1種類の局面開始は多くても70〜80回辺りでしたが、局面終了の横浜FCのインプレー数も他に比べ40〜60回ほど多い数字に。
知りもしないくせに非難することはしたくない
単なる偶然なのか?何かの変化なのか?
使命も情熱もなく
何が良くて悪いかを教えるだけにはなりたくない
局面数データで他に気になること。
①攻撃回数は多い
②ゼルビアのセットプレー攻撃が少ない
①守備の割合が多いことから横浜FCに攻められていたのは間違いありません。一方的だったか?それはNoの様です。ゼルビアの攻撃回数は77回と今までの試合で最も多い結果に。現にシュートはFootball LAB などは17本と13本の横浜FCを上回っています。
②こちらのセットプレーの内訳としてCKは4本、スローインは30回ほどと普段と比べて少なく、やはりいつもと違う内容。ただスローイン→チュングン→森村のゴールはこれがゼルビアの横圧縮スタイルだと言わんばかりのゴールでした。
話に戻り試合内容と重ねた上でポイントを整理すると
- アウトオブプレーに退避する必要が少なかった横浜FCの守備構造
- 攻撃が防がれて非カウンターを食らう展開が増
などが挙げられそうです。
スタメン情報
未来に立ち向かう力があるはずの両チーム
ゼルビア [4-4-2]
前節の継続。
横浜FC [3-4-2-1]
サイドチェンジでWBを利用してシャドーと連携しこちらを崩す狙い。守備のベースは5-2ブロック+シャドーの選手の自主性。立ち上がりはシャドーの選手が降りてこないためゼルビアが相手DFの前後のスペースを上手く利用できていました。
後半はイバ、斉藤光毅を投入して [4-2-3-1] に。
ZASレポート
局面を15分毎の割合で可視化します。
割合で見ると31-45分以外は劣勢に見えます。16-30分あたりから横浜FCが猛威を振るいます。
先制したからカウンター狙いでこうなった訳ではなく、得点に関わらず縦志向の攻撃を展開するのがゼルビアの戦略のため、跳ね返されて非カウンターをあび続けたからこそのグラフとなっています。立ち上がりの先制点はゼルビアにとって大きいものと言えるでしょう。
続いてプレイリスト用に付けている選手タグの個数を見ます。
ZASメンバーからの報告で過去最高の672個のタグを付けていただきました。まずはありがとうございますと言わせてください。
特に前半は372個と多く多くのボールタッチと複数人の連携があったためと考察してくれています。裕大やロメロのタグ数が多いのも考察の証明になるはずです。
続いてトランジションを可視化します。
基本的にはお互い自陣から攻撃への切り替えが行われています。相手のスローインやロングボール起点の展開を回収したゼルビアの方が前目ではあります。これはゼルビアの特徴と言えるでしょう。
悔しいのは左下の箇所。失点に繋がるクリアミスが発生してしまいました。その背景はミドルエリア右サイドでロング気味の相手スローインからサイドを変えられ、大外からここまで侵入されています。どのチームもゼルビアはスローインからサイドを変える攻撃に弱いと分析しているはずです。
5月から付けたトランジションに総じて言えるのが相手ゴール前でネガトラとなる回数が多いことです。GKにキャッチされたりすると横圧縮の都合上、逆サイドに展開されて押し込まれることを覚悟する展開が増えます。なぜこの場所でネガトラが多いのかはラストパスが合わない、シュートがGK正面となるのが理由でしょう。
皆さんご承知の通りゼルビアは決定力不足と言われる本質がそこにあると考えます。
Stand up, join us, Zelvia Analyzing Supporters alive
CK=ゴールに直結ではなくなった
はじめに。昨年のゼルビアの得点源であったCKは今のところゴールに直結するプレーでは無いと覚悟しなければなりません。
セットプレーはどのチームにもチャンスがある局面ですが他の武器が少ないのに依存すると今のゼルビアの様になってしまいます。例えるならジョジョ5部のディアブロとアバッキオの関係。結果だけを求め近道をしたのが昨年、真実に向かおうとする意志を示しているのが今シーズンです。
決定力を高めるには
決定力不足の要因は主に以下2つの規準を設定していないからと仮定します。
ビエルサライン
https://go-pla.com/bielsa より引用
前も話しましたが高確率でゴールが決まるのはビエルサラインと呼ばれるエリア内と言われています。このエリアを狙いフィニッシュワークを行えるかが重要になります。森村のゴールはどの位置だったのか確認くださればと思います。
他にも決定機と思ったシーンが何度もありましたが、果たして本当に決定機だったのか?その目安としても覚えておいて損はないでしょう。
ゼルビアはワンサイドアタックを志向するチームでありFWも同サイドに寄る傾向があります。寄り過ぎるあまり崩しても確率の低いエリアでシュートを撃つ傾向があります。チームのスタイルとフィニッシュのための動作の融合にチャレンジしていると思います。確率の高いエリアにボールを運ぶにはその前のプレーがラフではたどり着けませんので、そこも変化が芽生え始めています(ビエルサラインの意識とは別に)。
フィニッシュトライアングル
この確率の高いエリアで相手を剥がしてシュートを撃つには中に入る人数が1枚では足りません。クロスしかりカウンターしかりです。ニア、ファー、そしてやや後方のリバウンドポジションの配置を埋めフィニッシュに持ち込めているか。ゼルビアはそこまで余裕のある状況は出来ていません。
ワンサイドからフィニッシャーがゴール前で準備をするまでの時間をチャンスメイク時に作らないためです。またクロスの精度やフィニッシャーがニアに寄りがちな問題、そしてここで撃つのかミドルシュート問題など自滅要素が複数あり…もう伸び代しかありません。
あと一歩と思う所は具体的にはこの様なフィニッシュワークであると思います。
そこにたどり着くまでの攻め方はなかなか良くなっていると思います。ワンサイドアタックでチュングンの裏やスペースへの位置取りと突破は見応えがあるし、地上戦における敬真のDF-MF間でのポスト位置も論理的に見えました。両選手とも走らされ動けなくなる、と言う事はなくなりつつあります。
おわりに
試合はチャンスを作るもピンチに変わり弱点を突かれる形でドロー。決定力の向上と欠点を克服したゼルビアが早く見たいです。果たして相手を上回るスピードで改善することが出来るのか?
ゼルビア戦士は消して諦めない
後ろを向くな
全ての痛みが愛に変わるときが近いうちに来る
あなたたちや僕たちは戦士だ
これからも戦いのために共に闘おう
みんな勝ったら俺と一緒に泣いてくれ!
※ミスマッチな文章はEnigma「Modern Crusaders」からのオマージュでした
(TanaLifeからのお知らせです)
ゼルビアアナライジングサポーター(ZAS)について|TanaLife|note
ゼルビアブログもJ1の舞台を目指します!
ゼルビアブログを世界へ!!
励みになるのでSNS拡散やクリック応援よろしくお願いします。