町田ゼルビア 0-1 アビスパ福岡 エース (2017 第26節)
公式サイトより
(←プレビューへ) 2017 J2第26節。町田ゼルビア×アビスパ福岡の戦いは0-1で敗れてしまいました。ホーム連戦でしたが力量に差があり連敗…。悔しいですね。
ただ立ち上がりから我慢する展開でしたが良く耐えていたので、チャンスをモノにできていれば一泡吹かせられたのではとも思いました。
鈴木孝司 1年ぶりの帰還!
アビスパのフォーメーションは前節と同様の4-4-2でした。途中加入のウォン・ドゥジェがボランチに入ることでCBの枚数を減らしてFWを増やし、ウェリントン頼みのサッカーからの脱却を目指す意図を感じます。
ゼルビアは何と言ってもエース鈴木孝司が帰ってきました!1年ぶりの復帰に僕のタオルマフラーも試合前から興奮していました。スタメンはまず裕希が戻り戸高は右SHに。怜大の代わりに奥山が左SB、右SBは大谷が入りました。マグがベンチに復帰しましたが深津の代わりは引き続き藤井です。
守備の要である深津と怜大が不在で代わりの選手が穴を埋められるか、特にウェリントンを封じることができるかが重要なポイントでした。
敵ながら見事なウェリントンの対空能力
立ち上がりからアビスパの攻勢が続きました。ゼルビアのコンパクトな布陣に対し、アビスパはサイドチェンジを巧みに用いて揺さぶりサイドアタックを仕掛けます。ゼルビアがクリアしても亀川や岩下のロングスローで強引にウェリントンに当ててチャンスを作られます。
ウェリントンのヘディングでの落としやソンギのマークの外し方はJ2レベルでは無いですね。対空能力は横浜FCのイバ以上の上手さを感じました。ゼルビアはファウルでしか止められない状況です。コンパクトな布陣のため奥山がウェリントンをマークする場面もありましたが悔しいですが通用しません。起点にされジウシーニョにチャンスを作られてしまい、なかなかゼルビアは全体を押し上げられません。
攻撃面では少ないながらもヤザー側からパス交換でクロスを供給しますがパスは合いません。セットプレーもありましたがアビスパに防がれます。前半からサイドアタックからウェリントンに起点とされ自陣に押し込まれてうため、そこから逆襲してもゴールまで遠い苦しい展開でしたが再三のピンチを髙原が防ぎ何とか得点が動かないまま後半を迎えることができました。
日本のDFの弱点 ヘディングクリアの弱さ
後半開始時にゼルビアは警告を受けていたソンギに代えてマグを投入しました。試合後の相馬監督のコメントからも、やはりイエローをもらっているための交代の様です。あまりしたくない交代カードの切り方ですが、押し込まれている状況のため仕方ないです。ゼルビアは我慢してチャンスを伺います。
後半直後にそのチャンスが訪れるのですが、戸高のシュートはキーパー正面で惜しくもゴールならず。この試合は枠内シュートがほとんど打てなかったので決めきれず悔しいです。
その後は再びアビスパの攻勢となり、ゼルビアは防ぎきれずウェリントンに決められてしまいます。
スローインからの攻撃を跳ね返すも再びアビスパの左サイドに展開され山瀬がクロス。藤井は少し準備が間に合わずヘディングでクリアするもセカンドを松田に拾われ、最後はウェリントンにこれぞエースという様な上手いシュートでゴールを奪われます。
ヘディングのクリアが弱い、遠くに飛ばない…。これは日本サッカーがずっと抱える課題の一つですね。ヘディングに自信がある藤井ですら疲れが見え反応が遅れるとこうなります。守備の枚数は揃っていただけに残念な失点でした。若い世代から競り合いのテクニックを磨いたDFの登場が望まれます。
帰ってきたゼルビアのエース!
失点後にゼルビアは平戸を投入しますが、あまり流れは変わりません。一方アビスパはテルを投入し快足カウンターを仕掛けゴールを狙いつつゼルビアの押し上げを封じてきます。そんな中、後半25分に我らがゼルビアのエース鈴木孝司がピッチに登場しました!
遂にエースが帰ってきた!! (公式サイトより)
スタジアムに孝司ゴールのチャントが響き、ゼルビスタの期待を一身に背負ったエースが帰ってきました。当然コンディションや連携面は万全ではないですが、戸高や平戸と俺様的なコミュニケーションをとる姿などゴールへの貪欲さを感じました。
試合は最後にゼルビアがチャンスを作るも防がれて試合終了。アビスパ守備網をほとんど崩せず、相手エースに試合を決定付けられました。
強豪相手で攻守ともに課題が山積み、しかもホーム連敗なのでもちろん悔しいですが孝司の復帰が見れたのは嬉しかったですね。この試合でのゴールはありませんでしたが、コンディションを上げてきっとすぐに復活ゴールを決めてくれるでしょう!今月の終わり頃には手駒が揃いそうですね。ここからの反撃に期待しましょう!