TanaLifeの町田ゼルビアブログ

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町田ゼルビア 0-2 水戸ホーリーホック こちらが縦横圧縮を再構築してる間に水戸さんが定位置攻撃を備えていた (2019 第12節)

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今回の相手は水戸ホーリーホック。どうやら今年も迂闊に水戸ちゃんとは呼べない。水戸さんや。

長谷部茂利が表舞台で名を馳せようとしている。昨年からのゾーンディフェンスをベースに堅固な守備を誇るだけでなく、攻撃もポジショナルな自陣ビルドアップを仕込んでいるらしい。しかしゼルビアに対してはビルドアップを封印して圧縮対決となることは確実視していました。

まずはスタメン情報。

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ゼルビア [4-4-2]

琉球戦で負傷した しもさか こうき に代わり左SBには おくやま まさゆき を配置。さかい りゅうすけ がCBに復帰、おおたに なおき が右SB。安定しないSHは前回に続いて右に もりむら こうた (今と変わらず)、左に とだか ひろき。利き足とは逆に配置する采配は今年も健在です。

(元ネタ)

ホーリーホック [4-4-2]

ほぼベストメンバー。弟コレクションに目が移りがちですが、本来前線の選手である志知孝明をSB起用するなど、木村祐志含めて左サイドは脅威。また伊藤槙人は既にJ2屈指のDFの仲間入りをしている模様。

ZASレポート

ゼルビアアナライジングサポーターの取り組みとして、映像分析の共有ツールであるSPLYZA Teamsを利用し試合のプレイリストを作成しています。

チームは振り返りに取れる時間が少ないと思うので、可能ならばゼルビアにデータを提供し役立ててほしいのが目的であり目標です。映像にタグを付けるメンバーやサポーターは随時募集中なので共闘してくださる方いましたらご一報ください。

SPLYZA Teamsは付けたタグから統計データが取得可能で、ZASで付けている局面タグを利用して15分毎の局面推移を可視化しています。

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グラフを見ると総括的には、互角の展開→引き続き全力で殴る→ペースが落ちるですかね。この記事のトップ画像の局面統計では攻守がほぼ同数という結果も出ています。立ち上がりに得点を奪えず、以降は水戸さんの戦略を上回れなかった感があります。

 

続いて選手プレイリスト作成用のタグの統計です。こちらはZASメンバーの方に行っていただいております。今回も仕事が忙しいなかで600以上のタグを付けてくれました。どの選手にもスポットを当てられる環境は用意できています。本当にありがとうございます。

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さの かいしゅう が初登場。どい しゅうた も復帰と明るい話題もある一方で、切り札 どりあん ばぶんすきー タグが少なく そうま なおき 監督が意図した反撃が出来ていなかったと言えるかもしれません。

左サイドの選手のタグの多さが目立ちます。それだけ攻守に絡んだ訳ですが、選手本人が納得できるプレーを披露出来ていたでしょうか?是非SPLYZAを使って振り返ってみてほしいです。

 

前回から局面タグを応用してトランジションの可視化を行い、試合考察の参考にしています。

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色の割合だとややゼルビアの方が優勢に見えますが敵陣で攻守が切り替わった回数は少なく、両チームとも低い位置で攻撃に転じていたと言えます。つまりビッグチャンスになる即時奪取からショートカウンターを行う展開はほとんどありません。

また敵陣でのネガトラ回数を見るとゼルビアは左サイドでのロスト回数が多く、即時奪取も封じられていました。

水戸さんの攻撃時のロストは中央とサイド満遍なくの感じで4-4-2圧縮対決でも違いを見せていました。以降は両チームの詳細を書きたいと思います。

ホーリーホック考察

圧縮対決を挑んでくる水戸さんは自陣ビルドアップはほぼ行わず(39分に一度エグいのあった)ロングボールを基本としてゼルビア陣内に攻め込みます。

しかしガチ対決の中でも攻撃のバリエーションは仕込んでいる様子でした。自スローイン時はSBがアイソレーション、クロスはファー多めなどゼルビアの逆サイドのスペースを狙う姿勢を見せます。

その他に確認した再現性のある攻撃は以下。

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左サイドの定位置攻撃。用語使って言っちゃうとサイやパラレラに近い攻撃ですかね。

ボール保持者ともう1名が近くでスイッチする様に移動。保持者は後方に戻しつつエリア内にラン。ゼルビアのサイドの選手は走り込む選手を警戒してマークを入れ替えず2人でエリア侵入してくる選手を警戒。もう1名が大外でフリーとなりチャンスメイクします。ギリ防げました。

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もう1つはスローインやセットプレーから各駅パスでサイドに展開し裏を狙うパターン。主に右サイドからが多く、1失点目が該当します。そして逆効果な第1プレッシングをしてしまい他の選手が連動している隙を突かれるゼルビアの弱点とも言える展開です。ヴェルディ戦は横のスライド出来ていたのですけどね。ダメでした。

守備ではゼルビアのクロス戦術を考慮してブロック守備時のDFラインをエリア内に設定したり、アタッキングサードでのスローインでゼルビア戦士のローテーションに付いていかず自分のゾーンを確実に守り封殺していて水戸さん分析チームおそるべしな状況でした。

ゼルビア考察

ゼルビアは我が道を行く縦横圧縮を貫きますが、ロングボールでの陣取り合戦で優位に立てません。ワンサイドアタックで前にボールを運ぶ事は出来ましたが、最近取り入れたクロス作戦は今回も不発。今までのトレーニングで身に付いていたであろうラフの許容が脱却出来ない様子で遠き道のりに感じました。

水戸さんの定位置攻撃を跳ね返し じょん ちゅんぐん を起点とする攻撃は見所もあったしガムシャラに走るマンになり噛み合わないシーンなど悲しみもありました。

最大の悲しみは守備の規準がないこと。上述した1失点目も部分的でしかグループで守らない構造であるがゆえのはしゃぎのエラーですし、FKのセカンドボールを叩き込まれた2失点目に繋がるファウルは、相手の進行方向に対する体の向き、無理に足を出してはならない、利き足の考慮、可能性大の行動を封殺しない…など色々言っていますが、みんな頑張れ!ゼルビア戦士頑張れ!!

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と言いながらもう1つだけ言いたいのですが、自陣での被スローインの守備でカバー役のボランチ選手の配置が冗長ではあるまいか?振り返りで見たらプレスもカバーも間に合わない位置で、他の選手で事足りていている状況に思えます。もうちょっと状況把握してボールサイドに行くなりした方が…ええい!みんな頑張れ!ゼルビア戦士頑張れ!!

おわりに

お互い圧縮対決でジャブを撃ちつつも、俺たちの攻撃で相手をねじ伏せるゼルビアと、的確に弱点を突いてくる水戸さん。戦略の立て方の違いが明暗を分けた結果となってしまいました。今年は考えるのを止めると綻びが大きくなり悲しみしかない。しかしこれだけは強い気持ちを持ちたい。そんな時こそ我々がゼルビア戦士を支えるのだ。

スペシャルサンクス!

 

(TanaLifeからのお知らせです)

ゼルビアアナライジングサポーター(ZAS)について|TanaLife|note

 

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