2018 第10節 町田ゼルビア vs レノファ山口 プレビュー2 ~分析~
J2第10節。町田ゼルビア×レノファ山口のプレビューの続きです。今回はレノファの戦術についてざっくりと分析したいと思います。
…のつもりだったのですが、インテンシティを追い求めるあの方のツイートを見て若干考え方を改めようと思いました。
水曜日練習見に行ったときは町田対策みっちりやってたので、どこまで出せるか楽しみ。
— ジェイ (@RMJ_muga) 2018年4月21日
つまりレノファの特徴だけ追っても明日のゲームは勝てないなと。ジェフの様にしっかりとしたゼルビア対策をしてくる相手に勝つ術はあるのかをまず考えなければならないなと思いました。
戦略的に考えましょう。
僕たちの持っている手札はポケモンで例える(⁉️)とするならば「ピカホエッパー構築」
【サンムーン・WCSダブル】ピカホエッパー (ピカチュウホエルオーペリッパー構築) | APPDATE
きゃー!ピカ様カワエエ〜😍
てかペリッパーとか電気4倍で楽勝でしょ🤣
ホエルオー使うヤツ始めて見たわ🤣
これはピカ様見せの裏構築やで。ならこちらは得意の構築で余裕やわ😁
と思わせておいてからの初手ピカ様&ペリッパーコンビでフィールドを雨+追い風にして、ピカ様の脆さを逆手にとりすぐさま出るホエルオーが全てをなぎ払う。と言うカワエエのに恐ろしい構築なのですが、攻略法を知らない相手には俄然強く、知っている相手にはメタを貼られてあっさりと負けてしまう構築です。
戦いごとと言うのはここからが大事で、この構築に対してメタを貼る相手に対してこちらはどうするのか?を考えなければなりません。戦い方はいくつかあると思いますが、
- メタのメタを貼る(即効性&イタチごっこ)
- 今あるスタイルを磨く(時間がかかる&強固なスタイルを持つ)
が王道です。そしてゼルビアが選択している道は後者です。ですのでメタを貼るレノファをコンパクトサッカーで上回るための分析をしたいとの考えのもとでこの記事を完成させて行きたいと思う訳です。(多分今までとあまり変わらんw)
第10節はこんな記事も書いています。良かったらご覧ください。
さてその前に、ではレノファのゼルビア対策って何じゃ?となりますが、まずどのチームもゼルビア対策として守備ラインの裏のスペースを狙いたい訳で、プレッシャーのかからないサイドから狙いDF陣を引き出してフリーマンに渡してゴールを決めたい、それをすればセットプレーからもチャンスが出てくる…
と考えます。そして裏を狙うための組み立てや配置を自分たちのスタイルに照らし合わせながら対策のトレーニングを積むはずです。レノファの基本システムは4-3-3。前線からの守備やポゼッション、素早い攻撃が特徴。ならばジェフ戦の試合を参考に近い形の対策を練ってくるはずです。
この記事で負けたゲームの振り返りは抑えて前を見ようと言いましたが、前を見るため、つまりレノファに勝つためにジェフ戦を振り返る必要がありそうですね。
守備
前線のプレッシング
レノファのゼルビア対策がハマってしまった場合、シュートまで運ばれる可能性が高くリスタートとなることが増えると思います。
なので前線からプレッシングを仕掛ける目的も変わり、ゼルビアにラフなボールを蹴らせることとなります。そしてセカンドボールを拾い攻撃に転じたいはずです。
パスの受け手がいるべきところにサボらず位置取ることが出来るかが大切です。
自陣でのブロック守備
レノファはボール支配率が高くて自陣でブロックを形成する状況があまり少ないみたいですが、基本的に4-3ブロックとボールサイドのWGが引くかもしれないと言う形です。
ゼルビアとしてはジェフ戦で見せた2点目の攻撃が理想的です。
ジェフも後半は4-3のブロックで守っていました。同じような形が通用するはずです。
セットプレーなど後方からのロングボールをFWが競り勝ちサイドの選手でファイナルサードに突入できればエリア内に多くの選手が集まる事ができゴールへの確率が高まります。空中戦が勝利のカギを握っていると思われます。
守から攻の切り替え(ポジティブトランジション)
敵陣でボール奪取時
レノファの前線にはゼルビアの苦手な選手が揃っています。身体能力がハンパないオナイウ、サイドから得点を狙う高木、テクニックに優れた小野瀬。いずれにボールが渡っても決定的なところまで運ばれそうです。
ゼルビアは諦めずに守備ブロックを形成することを心がけてほしい。相馬監督が口にしていたメンタル面での問題が守備への切り替えを遅くさせています。しかし現代のサッカーは攻⇔守の切り替えが出来ない選手は淘汰されるのみ。パスが奪われたダメだ〜でなく、この状況で取られたらこう動く!が求められています。
自陣でボール奪取時
おそらくジェフの様なパターンを仕掛けるのでしょう。アンカーやSBを起点として前線に素早く入れてくるはずです。ゼルビアはボールを奪われてもパスを回される前に潰しにいく必要があるし、ロングボールをしっかりとクリアしなければ簡単に押し込まれてしまいます。
そうしなければ簡単に逆サイドへボールを運ばれてしまいます。
4-1-2-3を相手にする場合は逆サイドにフリーマンがいる状況がほとんどでしょう。例えば上の画像の様にロングボールを跳ね返してもダイレクトで逆サイドに運ばれてしまいます。
この場面はスライド対応で難を逃れましたが、再びサイドを変えられてポゼッションされてしまいCKまで運ばれてしまいました。パスの出しどころを潰さなければ、我々に出来ることは祈るのみです (>人<;)
攻撃
自陣からのビルドアップ
レノファは自陣から「アンカー落とし」を行いポゼッションでゲームを組み立てるチームです。三幸が庄司の後継者の様なプレーをしています。またSBを起点に素早く縦パスを出すパターンも持ち合わせています。
右SBの前も注意すべきプレイヤーですね。
レノファの攻撃はジェフのゼルビア対策に通ずるものがあり、ジェフと同じようにサイドや裏を狙ってくると思われます。
ゼルビアにとって一番嫌なのは中央レーンでボールを持たれてプレッシングに行けない、サイドを絞れない状況になることでしょう。
誰がマークするか、連動できるかなど数的不利な状況を作られて迷っている内にサイドへとロングボールを出されてしまいます。レノファ戦に向けてのトレーニングで修正を試みたのか見てみましょう。
敵陣での組織的な攻撃
本来ならポゼッションで相手を崩しにくると思いますが、ゼルビア戦は封印して裏のスペースとサイドチェンジに徹するでしょう。そこから個人の優位性を発揮してくるはずです。
攻から守への切り替え(ネガティブトランジション)
即時に奪いに行くパターン
アビスパ戦を見るとレノファの攻撃はポジショニングが良くて、敵陣でボールロストしたときも即守備への切り替えが出来ている印象です。ただしプレスのタイミングや組織的な連携は完成していない印象で、プレッシングもボールに近い選手が散発的に行っていると感じました。
サイドチェンジ推奨ですがしないだろうな〜😅
リトリートするパターン
レノファのシステムは4-1-2-3なので「2」の位置がプレッシングに行けない場合はリトリートします。しかし守備ラインの横幅が狭いのとWGが戻らないためやはりサイドチェンジが有効です。
うん狙いたい。こちらのポジトラで逆サイドの選手が良いポジショニング出来るか、その状況に持ち運べるか注目です。
しかし注意したいのはジェフ戦の2失点目の様なカウンターパターン。
スライドしつつミドルサードでボールを奪うパターンがあるのです。ジェフ戦では相手が4-1-2-3の場合、SBの単騎突入はリスクが非常に高いことを学びました。相手が引いたと思ってSBが攻め上がるのは相当な覚悟が必要となります。
ゴールキック
攻撃時
ポゼッションではなく主にロングボールを蹴るみたいです。ターゲットはオナイウだけではなく大崎も空中戦を得意としていますね。酒井を引き出されて裏を狙う形を警戒しましょう。
守備時
4-3-3のブロックでCBが競り他のDFはリトリートしますね。中盤はセカンドボール回収で中央に密集しFW陣はカウンター狙いで前線に張っています。そのためFW-MF間が空いていました。
ゴールまでキックをなるべく早く蹴りドリアンを起点にセカンドボールを拾いサイドから攻める形が作れれば巻き返しが可能だと思います。
スローイン
ファイナルサードではスローワーがSBに出してクロスを上げるシーンが見られました。ロングスローは見ていません。4-3-3はサイドに人数が多いのでスローワーのマークを外さないことが大事です。
CK・FK
攻撃時
うわ何か変な動きのパターンあるな〜💦
アビスパ戦ですが、キッカーが三幸。エリア内は5人でゴール前1(高木170cm)、密集3(山下184cm 高橋180cm 渡辺180cm)、ファー1(オナイウ180cm)。そしてショート役(大崎168cm)とセカンドボール回収役(小野瀬176cm)の陣形ですが、外側の3人もサイクリックに動いてマークをずらそうとしていました。かなり惑わされそうです。
守備時
ゾーンとマンマークのミックスですね。エリア内のボールは絶対跳ね返すと言う意図を感じます。ショートコーナー行きましょう!
問題はゼルビアはCKを多く奪えるかです。ジェフ戦は予想通りサイド奥まで攻められず2本のみ。ロングボールを収められない事が主な原因です。ゼルビアの強みを活かすためにも前半からドリアン起用を試すべきだと思います。そしてSHに杉森を配置してようやくCK増が期待できるのではないでしょうか。
まとめ
- ゼルビア対策かかってこい!(`・ω・´)
- ジェフ戦の教訓 裏を狙う攻撃を跳ね返せるか?
- 個の能力に屈するのは避けたい
- メンタルぅ〜
- ドリアンの高さと杉森の突破力を合わせて活用しないとチャンスが増えない
- 4月生まれ多いー(皆さんおめでとう🎊🎉㊗️)
- やべぇ…レノファのCKちょっと変じゃね?
以上でレノファ戦のプレビューは終了です。これはキツイ戦いになりそうです💦ですがジェフ戦を先に行えたのは大きいかもしれません。失敗を2度繰り返さないのがプロってもんです。
最高のライバルとの勝負。ホーム勝てない現象に終止符を打ち、勝った後の美味しいビール🍺とファンキーなカレー🍛を食べるのは我らがゼルビアです‼️当日は暑いくらいの最高の観戦日和になるでしょう。水分補給こまめに、皆さんスタジアムでお会いしましょう⭐️では!