愛媛FC 0-2 町田ゼルビア 平戸太貴vs前野貴徳 (2018 第41節)
2019シーズンのJリーグ開幕に向けて各クラブが始動し、物書きの皆さんもそろそろ記事の書き方思い出さないとな〜などの発言が見られる中、昨シーズン投稿できなかった第41節の愛媛戦を書くTanaLifeです🤦♂️
私なりのリハビリと思って少々お付き合いくださいませ。なお各グラフはSPLYZA Teamsを利用した局面の統計となります。
基本システムはゼルビアが攻守ともに4-4-2。愛媛は守備時4-5-1⇔攻撃時4-3-3。
ゼルビアの縦横圧縮がシステム噛み合わせ論を書かせてくれない。4-3-3のチームに対してサイドチェンジをされた場合はフリー選手が2枚出るため注意!とかでしょうか。ワイドに広げられたら話は別ですが。
愛媛はポジショナルプレーを取り入れているらしく自陣ビルドアップから相手布陣を崩すチーム。ロングボールも割と多い。ゲームをコントロールするのはアンカー田中裕人と言うよりは左SB前野貴徳。偽SBの様な内側レーンの位置に移動して攻撃のギアを上げるパスを供給します。
前野が絡むビルドアップは面白い。実際にプレーを見ることが出来る愛媛のサポーターが羨ましい。とうとうCBまでこなしもはや集大成でしょう。お金を払って観に行く価値のある選手だと思います。なおゼルビアで前野を見るのは基本的には平戸となります。
前半
結果論としてハイライト動画にもある34分のピンチをシュートミスで凌げたのがデカいです。
立ち上がりは両チームとも不安定な展開。お互いギアがかかる起点パスはロングボール。そしてセカンドボール回収合戦、自陣深くからのリスタートと言った展開が多かったと思います。
次第にペースを掴むのは愛媛。前野がビルドアップだけでなくアラバロールを行いミドルエリアでのチャンスメイクにも絡み始めます。前野に自由を与えてしまった要因は主に2つ。
- 第1プレッシャーラインが次第に下がった
- 幾度か第1プレッシャーラインが作れなかった
①ゼルビアは愛媛の自陣ビルドアップに対してサイドに追い込めそうであれば高い位置でもプレッシングスイッチを入れます。しかし愛媛が立ち上がりからロングボールも多用していたため警戒を強めます。そしてスイッチが入らない場合はリトリートし4-4-2陣形を整えてからセンターサークル付近よりプレッシングを開始。当然愛媛のビルドアップ位置は高くなりました。
②愛媛のビルドアップ時のロングボールを阻止出来なかったのはそもそもこちらの第1プレッシングでパスコースを制限できていないからです。トランジションの遅さ、配置の悪さが見えて戦術の浸透不足を感じました。
その積み重なりが34分のピンチの場面でした。愛媛の左サイドのスローイン→2度の被サイドチェンジをスライド対応で封じ愛媛を押し下げた後からハイライトは始まります。
そこまでは良かったのに第1プレッシャーラインをセンターサークルに設定してしまい待ち構えてしまう。もっとプレスに行けば相手はGKに下げて無理なロングボールなどしか出来なかったはず。プレスに行かない事で西岡、前野がサイドチェンジやってやるぜ!と言う仕草を見せてゼルビアはそちらの対応に意識を奪われる。
そのためボールサイドの対応が疎かになり誰も縦を切れない。(ハーフスペース寄りの)大外→大外→大外と繋がれてからカットイン→バイタルエリアでの横パス→ペナルティエリア中央を切り裂かれる。
となっていました。ばーやいの守備を見せてしまいましたが、シュートミスに救われました。僕の中でゼルビアを見るときのポイントとしてサイドチェンジを警戒し過ぎて自分たちの良さを殺してはいないか?が追加されました。
再現性も十分にあり得る展開でしたが前半は繰り返しピンチを招くこと事は有りませんでした。ゼルビアのスタイルがアウトオブプレーを数多く発生させてゲームが切れてしまうためと愛媛の川井監督はコメントしています。45分を通して局面の4割はスローインを含めたセットプレー…ゼルビア恐ろしい…。
なお30分辺りにおっくんが被カウンターを桜木花道ばりの引っかかっても2回跳ーぶ!的な守備を見せゾーンに入ったシーンがあり恐ろしいので見たい方は是非ZASのサポーターに…
後半
ゼルビアは第1プレッシングの仕方を修正。上述した①②が改善されました。高さを厭わず相手CBがボールホルダーの際に2トップは愛媛のアンカーの両脇に立ちどこに出しても奪ってやるぜ!と文字通りのプレッシャーを仕掛けます。
48分の被スローインからのピンチを凌いだ後は愛媛の自陣ビルドアップは鳴りを潜めます。そして時間経過もあり直線的な攻撃が増え始め流れが変わります。60分辺りにはゼルビアは勢いを取り戻しました。前野を起点とすることが減った所で吉濱を投入。平戸はロメロの代わりにセンターハーフへ移ります。さらに膠着状態が続く中で祐也、ドリアンを投入。2トップに入れて裕希さんを左SHに移します。
大天使裕希さんは偉大である。あれだけ第1プレッシングで走りながら、何故80分過ぎに平然とSHの上下運動をこなせるのか!?セカンドボール回収の的確なポジショニングが取れるのか!?そしてターンしたところをファウルで止められてFK。
最後に勝つのは我々の祈りを受け取った平戸でした。正確にファーのドリアンに合わせその貴公子折り返しを大天使裕希さんが軽やかに舞いながらゴール。そして後のブロック守備でもFWに戻った裕希さんは懸命にプレスバック。右SHの吉濱が中央レーンより左側でボール回収するクレイジーコンパクト健在。おっくん→祐也が素早く縦へ。愛媛CBがカットするもトラップを平戸が狙いカット兼ダイレクトパス。パスを受けたドリアンが40m貴公子ゴール。そして笑顔。やったぜ!
まとめ
結果的にはピンチを凌いだゼルビアが愛媛の特徴を消してオープンバトルを制し、優勝に望みを繋げた良いゲームでした。しかし振り返ると課題だらけだったなと思います。
ゼルビアが枝D身に付けてくれたらと思うとワクワクする。例えばサイドチェンジの被カウンターを大谷が防いだシーン。普通ならグッドディフェンス。しかしボールを残すことができれば目の前には広大なスペースと数的優位が出来るのだ pic.twitter.com/x04zAqiZuv
— TanaLife (@TanaLife) 2019年1月15日
1, スロー投げた時に③だった選手の圧縮(小が大に加勢ルール)不足
— 枝Dの人 / 守備の概念覆します (@junji227) 2018年12月17日
2, 次に上記同様の理由で①だった選手の圧縮不足
3, 右足でカウンターに行こうとした
4, ライン際で縦切した①の準備と桐谷のラインの入り方
5, そこから①→②経由後の③のはしゃぎ
6, はしゃいだ後に④動かずで③が2度追い https://t.co/oPwbbHo707
J2優勝を狙うためのゼルビアのチャレンジを応援します!今年も皆んなで頑張りましょう!
選手・スタッフの皆さん。ファン・サポーターの皆さん。愛媛戦に至りましてはお疲れ様でした。お次はむっちゃ遅いですが2018シーズンの総括を始めます!今回はここまで。次の記事でお会いしましょう‼️それでは⭐️
※試合動画はDAZN、YouTubeのゼルビア公式ハイライトより引用しています
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