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ヴァンフォーレ甲府 0-2 町田ゼルビア 勝負は一瞬で決まる (2018 第31節)

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フォトギャラリー:明治安田生命J2リーグ第31節vsヴァンフォーレ甲府 | FC町田ゼルビア オフィシャルサイト

まず昨今続く自然災害に被災された方々には心からお見舞い申しあげます。当ブログで少しでも気が和らいでくだされば幸いです。そして、復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。

2018 J2第31節。ヴァンフォーレ甲府×町田ゼルビアの試合は0-2でアウェイのゼルビアが勝利を収めました!甲府が前半早々に退場PKを出してしまったのが我々としては非常に大きかったです。甲府さんは我々に対して2試合とも退場者を出していましたが、10人になってからも脅威的な攻撃を見せていたので11人同士で最後まで戦っていたらどうなっていた事やら…。

今節もプレビュー記事はお休みさせてもらいました。前回対戦時の記事がありますので、甲府戦の余韻に浸りたい方は合わせてお読みください。

1.トピック 2.守備分析 3.攻撃分析 4.セットプレー分析 マッチレビュー

甲府+上野サッカーとの対決

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今週も残念ながら町田に悲しい報せが。。。復帰間近だった下坂がトレーニングマッチで負傷し全治約6週間と公式発表がありました。

www.zelvia.co.jp

ぐぬぬ、トレーニングで一生懸命にリハビリしながらも温かいファンサービスをしてくれる姿を見ているだけに残念です。回復を祈ります。

ゼルビアのスタメンは前節と同様で、リザーブにはドリアンに代わり祐也が入っています。前節途中に採用した4-1-4-1を意識してのメンバー構成かもしれません。

一方のヴァンフォーレは3-4-2-1。開幕スタートに失敗し第11節を終えた所で吉田監督を解任し元レノファの上野監督を招聘。4連勝を飾るなど復活したかに思えましたが、その後はなかなか勝てない状況が続いています。

ヴァンフォーレは3-4-2-1とカウンターというベースとねるスタイルが既にあり、上積みとして前任の吉田監督はポゼッションを仕込みましたが結果に繋がりませんでした。上野監督に代わりベースは継承しつつ、レノファで見せたようなワンツーパスなどで相手を崩す素早い攻撃をヴァンフォーレに仕込むことが出来ているのか注目です。

しかし上野監督の独特なスタイルが影響しているのか夏の移籍によりFWリンスが東京へレンタル、FWジネイは山雅に移籍と攻撃力はダウンしている模様です。新たに加入したMF清水航平、フェフージンはスタメンで、FWジエゴやMF瀬戸貴幸リザーブに入っています。

今年の初めには上野監督と対峙する日が来るとは想像していませんでしたが、今のゼルビアのコンパクトサッカーがどれほど通用するのか楽しみな一戦でした。ちなみに僕のタオルマフラーは翌日のパレード参加に備え、きっちりとたたまれてDAZN観戦に臨んでいました。

立ち上がりのPK+退場は大きい

PKを獲得するまでは決して優勢ではなかった

ヴァンフォーレは守備では5-4-1、攻撃では3-2-5または2-3-5に移行してゼルビアと対峙します。素早い縦の攻撃と、4バックのゼルビアに対してワイドかつ均等に広がる5人の前線そしてボランチまたはCBの1名が加わるサイドアタックで試合の主導権を得ようとします。また選手の位置関係上サイドチェンジで展開することも多く、自陣に押し込まれたゼルビアはシュートチャンスをなかなか作れません。

しかし相手の質が上回っていようがチャレンジあるのみ。ヴァンフォーレに対してもボールサイドに人数をかけて前進するゼルビアのスタイルは変えずにチャンスを伺います。

そして甲府の勢いが少し落ち着いたかと思われた前半12分、孝司のクロスのクリアミスを逃さなかった裕希さんにエリア内でトラップしてシュートチャンス。そこで湯澤がファウルで決定機を阻止したとみなされてPK、さらにレッドカードで退場となります。

ここでポイントだったのが1つはヴァンフォーレがゼルビアの縦パスに対してセーフティにクリアをしてスローインに回避したこと。何気ない縦パスの様ですが守備側からすればキープした瞬間にプレッシングされるのであればリスク回避でサイドにクリアせざるを得ないでしょう。理に適った縦パスです。

そして決定的なのはヴァンフォーレスローインに対する守備です。動画の通り大谷がボールキープした瞬間、甲府側は3人で囲んでいるのですがコースを塞ぐだけで誰も奪取しに行きません。特に小塚は大谷が後方に戻した後に孝司に対してプレッシングを仕掛けます。ここまで囲んでおいて何もせず、わざわざ距離のある孝司に対してプレッシングを仕掛けます。当然追いつかないので孝司はクロスを上げます。

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バニング大尉(39)もこう言っています…

未然に防ぐことが可能なのに行わなければ何かが起こる確率が出てくるわけで、今回はクリアミスからエリア内でファウルでPK、更に退場と甲府側からすれば起きてはいけないことが起きてしまいました。

ヴァンフォーレの5-4ブロックの目的はクロスを跳ね返してからのカウンターなのかもしれませんね。PKはファウルを獲得した裕希さんが自ら蹴りゴール。13分にゼルビアが先制します。

大きい。試合立ち上がりのPK+退場はとてつもなく大きいです。皆さんも覚えていることでしょう。ワールドカップの日本の初戦コロンビア戦。試合立ち上がりのPK+退場の恩恵で日本が勝利した試合。強豪でさえも覆すことが難しいペナルティです。湯澤のプレーは重いものとなりました。

甲府が4バックに変更 試合中の対応が求められる

しかしこれで試合を諦めるチームなど当然ありません。上野監督は基本布陣を4-4-1に変更して同点チャンスを狙います。

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リマが左SBに入り、右SBに左WBだった清水を配置しました。イメージ的にはできる限り3-4-2-1のスタイルを継続させたいものと思いました。5バックから4バックに変わりゼルビアの前線とヴァンフォーレの後方による噛み合わせで数的同数となったため、ゼルビアにカウンターのチャンスが何回か訪れますが甲府の懸命な守備にゴールを割れません。

前線は何回か誰をマークしたら良いか迷う場面もありました。30分前後になるとどうしてもプレッシング強度を保てないゼルビア。29分のヴァンフォーレのポジショナルな攻撃には肝を冷やしました。

GKも参加するビルドアップ、更にボランチがDFラインに降りてきたためゼルビアのFW陣は誰にプレッシングを仕掛けるか絞れず、そうなると後ろも連動した守備ができません。さらにCBがドリブルで前進しますます動けなくなり、サイドに展開されます。

そこでようやくボールサイドにスライドしますが、甲府は後ろに戻してから駆け上がった右SBへサイドチェンジ。エグいパスが通り、最後は大きく空いたハーフスペースを突く堀米にマイナスのクロスが渡りシュート。他のチームも狙って来そうな危険な攻撃でした。

ゼルビアは上手く対応できたとは言えませんが、この試合の途中で4バックに変更した相手と戦うことができたのは良い経験だったのではないかと思っています。今後途中でシステムを変えてきそうなチームとの対戦がいくつか控えていますので、この試合での対応がきっと役に立つ事でしょう。

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フォトギャラリー:明治安田生命J2リーグ第31節vsヴァンフォーレ甲府 | FC町田ゼルビア オフィシャルサイト

甲府戦はお互い果敢なチャージでボール奪取を試みていましたが、ファウルを取られる場面も目立っていました。前半45分、甲府の右サイドからのクロスを福井がキャッチすると、今度はゼルビアの右サイドよりカウンター。前でボールを受けた孝司がドリブルでペナルティエリア侵入にチャレンジして手前でファウルを得ます。キッカー平戸のFKが相手に当たりオウンゴールでゼルビアに追加点が入りました。数的優位を上手く利用したカウンターからのFKゴールでした。

相馬監督に油断なし

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フォトギャラリー:明治安田生命J2リーグ第31節vsヴァンフォーレ甲府 | FC町田ゼルビア オフィシャルサイト

後半。ハーフタイムのコメントなどを聞くと相馬監督が怒鳴るように選手の気を引き締めたのだとか。ジェフ戦での3点追いつかれた試合や、他クラブ同士の戦いで10人で勝つ試合などが起きているため、今一度闘志を前面に出すプレーを選手に求めたのでしょう。相馬監督の鹿島イズム、日本代表オーラがあるからこそゼルビア戦士はチーム一丸となりここまで戦えているのは間違いありません。

後半4-2-3をベースに得点を狙うヴァンフォーレの闘志は素晴らしいものでした。後方からサイドに素早くロングパスを入れたり、フェフージンの運動量で何度もチャンスを生み出したりして、あわやというシーンがいくつもあり、気持ちを緩めて戦っていたら試合をひっくり返されていたかもしれません。つくづく早々の退場+先制は大きかったと思いました。

試合は72分に吉濱(100試合出場おめでとうございます!)を投入して4-1-4-1ベースに移行し中盤で数的優位を維持し、祐也、ハンジェを投入し試合をクローズしました。ゼルビアの4-1-4-1の目的を詳しく知りたい方は前節の記事をご覧いただければと思います。

zelvialife.hatenablog.com

まあ何とか勝てたと言うゲームだったと思います。そう言えばワタクシ夏真っ盛りのときに小作のほうとうを食しヴァンフォーレ対策をしていましたので勝因はそれだったのかもしれませぬ。

かぼちゃが苦手な方でも美味しいと言わせてしまう絶品。お土産も買ったのですがお店の味は再現できません。山の幸の出汁が効いたおつゆがこの上なく見事な味わいです。オススメ!

選手・スタッフの皆さん。ファン・サポーターの皆さん。今節もお疲れ様でした。お次のゲームはホームでの水戸ホーリーホック戦です。イマイチ波に乗れていない様ですが以前監督の評価が高いようです。時間が作れたら分析プレビュー書きたいと思います。今回はここまで。次の記事でお会いしましょう⭐️それでは‼️

 (おまけ)

栄通りで行ったパレードを見てきましたので僕の写真置いておきます。こっそり持ってっちゃってください。

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