TanaLifeの町田ゼルビアブログ

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町田ゼルビア 分析フレームワーク 2018年J2前半戦 総評

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2018年のJ2リーグは既に後半戦に突入しています。町田ゼルビアは第25節を終えて2位と昨年に比べると驚く順位で頑張っています。

このまま頑張れゼルビア!と期待を込めて、ゼルビア戦士の前半戦を総括してみました。今回はチーム分析編と言う事で、相馬監督を中心としたスタッフ陣が構築してきた今シーズンのゼルビアについて分析したいと思います。

ゼルビアってこういうチームだよね!後半戦も応援するぞ!と思っていただけると幸いです。総評は選手にスポットを当てた記事も書いたので、良かったら下記リンクよりご覧下さい。(分析編は本記事のことです)

GK&FW編 MF編 DF編 分析編

※写真はゼルビア公式サイト、試合画像はDAZNTwitterの動画はゼルビアチャンネル、その他のゴール動画はJリーグ公式サイトより引用しています。

町田ゼルビア 戦術概要

10秒で理解できる町田ゼルビア

※「エントレ・リネアス」はライン間侵入(enter line)と思ってください

これにゼルビアの7割位は表現出来たと思うw

山口智子の様な声のお母さんにゼルビアを叩き込まれたチミッコとか理想のサッカー文化!(違)

他には素晴らしい分析でおなじみの羊さん(羊 (@GP_02A) | Twitter)が今シーズンのゼルビアを解説してくれています。こちらを読めばゼルビアがどのようなスタイルなのか丸分かり!

note.mu

何回読んでも素晴らしい!ありがとうございます!僕の出番無し!それでは皆さんスタジアムでお会いしましょう⭐️

(^-^三^-^) ン?チガウノ?

…。ゼルビアについて少し理解した上で、この記事ではもう少し別の観点でゼルビアを分析します。このブログで今年から相手チームを分析するプレビュー記事を書いていますがそれと同じ手法で書いていきます。目指せゼルビア丸裸!面白いと思っていただければこれ幸いです。(広めてくれると嬉しい)

守備

ゼルビアは縦だけでなく横方向にも圧縮した4-4-2のゾーンディフェンスを敷くチームです。そのコンパクトネスを保つため、ベースとして「ハイプレス&ハイライン」を行います。その目的や突破された後にどうしているのかなどを追ってみましょう。

前線のプレッシング

ゼルビアは試合開始直後からフルパワーで相手に臨むチームであり、第1プレッシャーラインであるFW陣が相手のビルドアップに対して「攻撃的プレッシング」を仕掛けます。プレッシングスタート位置は感覚的にはセンターサークルから20〜25m付近から行う事が多いです。

相手GKからCBにボールを渡してポゼッションで後方から組み立てるチームに対しては敵陣奥深くであっても積極的にプレッシングを仕掛けます。(「超攻撃的プレッシング」)

第1プレッシャーラインから積極的にプレッシングを行う目的はゼルビアが圧縮しているサイドに相手を追い込んでボールを奪うこと。手の攻撃をピンチになる前に防ぎ、出来ればショートカウンターに繋げたいのです。

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上の図はアウェイ岐阜戦の超攻撃的プレッシングを表したものです。図で言うと左側→中央にボールが渡った所にFW陣がプレッシングを仕掛けて右方向に追い込み、後ろが連動してスライド。更にゼルビアの右サイドの選手がMFおよびDFラインから飛び出して3-4-3に移行してボールを奪いに行きます。

慌てた岐阜のDFは縦パスを裏に出そうとするも質の低さからボールが外に出てこちらのスローインとなります。追い込んだサイドでゼルビアが数的優位を生み出すには裏を狙われないこと、MF-DF間にパスを出されない事が重要で、この2点を防ぐためにDF陣はハイラインを敷き相手が有利になる選択肢を減らしています。

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こちらはホームのアルビレックス戦。アンカーを配置している相手に対してはCBにプレッシングを仕掛けると中央付近でフリーの選手を生み出されてしまうので、FW陣がアンカーに出させない位置取りでサイドに追い込みます。サイドにボールが出た時点で相手の攻撃参加選手が6人まで減っています。ゼルビアは自陣でのブロック守備に移行しますが、サイドからクロスを上げられても新潟の攻撃枚数が足りていないため危険なプレーになりません。このようにサイドに追い込むことで失点リスクを低くしています。

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相手陣内でのスローインも積極的に奪いに行きます。

縦横圧縮するゼルビアには分かりやすい弱点が有ります。まずフィジカル強度。30分程で落ち始め、60分以降はほぼコンパクトネスが保てなくなります。FW陣のプレッシングが弱くなりサイドに追い込めず縦パスでDFの裏を狙われることは常に覚悟しなければなりません。

他にはコンパクトにするが故に逆サイドとDFの背後に誰が見ても分かる程の大きなスペースが広がっています。どのチームもそのスペースを狙わない理由がありません。

以上の特徴のため、ほとんどの対戦相手は対策を行う、または強いられることになります。主にはプレス回避してフリーの選手を走らせようぜ!とビルドアップを捨ててサイドから素早く裏を狙う、またはサイドチェンジを選択します。それに対してゼルビアは何もせずに弱点をさらけ出している訳ではありません。それについてはゼルビアのやりたい攻撃を理解すれば納得できると思うので後述します。

自陣でのブロック守備

ハイプレスが信条のゼルビアですが引いてブロック形成する時もあります。スライド対応が上手くいき、相手の攻撃を遅らせる事ができたならば、基本的には4-4ブロックを維持して守備を固めます。守備ラインをペナルティエリア手前に設定し、対裏の動きに対してはラインコントロールで相手FWの動きを制限します。

可能であれば縦横圧縮して相手に圧力をかけてサイドから相手陣内に押し戻すのが理想的な守備の仕方です。出来なければクロスに備えて中を固めます。SBやCBがラインを崩して飛び出すことも多く、その場合はSH、CHがカバーします。

昨年に比べてクロスからの攻撃を防げる様になりました。相手の質も影響していますが、スライド対応後、SBだけがボールサイドに飛び出してCBがクロスに備えゴール前で待ち構える形にマイナーチェンジして効果を上げています。

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ファジアーノ戦での例。左サイドから攻め込まれますがクロスを跳ね返すことを優先させたためCBが圧縮せずにゴール前で待ち構えています。

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福井がクロスをキャッチ。福井は守備範囲が広くクロス対応が良いGKだと分かって来ましたね。それはともかく昨年はCBも横圧縮していたのでエリア内の人数が足りなかったのですが、今年の途中から良くなり始めました。

これはトリニータ戦で前半3失点した点を改善した事によります。あの敗北はゼルビアをステップアップさせたゲームでした。ただこの守り方はSB-DF間が開くため、相手が単純なクロスを上げてくることを祈るしかありません。

ゼルビアのブロック守備は進化しているとはいえ、コンパクトにしているためサイドチェンジを喰らうと緊張感が高まります。

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アウェイのトリニータ戦。スライド対応が仇となったきっかけのゲーム。スローインの流れからサイドチェンジ→後方にパス→斜めのクロス。と連続でサイドチェンジをさせられると厳しかったです。大分戦の前半はなす術無しでした。

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アウェイのヴェルディ戦の失点シーン直前。ヴェルディの自陣でのスローイン→サイドチェンジから縦→クロス→ゼルビア跳ね返す→ヴェルディに拾われて後方ビルドアップ→各駅でのサイドチェンジと思いきやハーフスペースへパス→エントレ・リネアスを喰らいFWに渡り失点。

プレッシャーをかけられないと連続サイドチェンジで翻弄された挙句、DFの裏やMF-DF間などのスペースを狙われます。この様な失点を後半戦も抑える事が出来るか注目してみましょう。既に大黒様の一撃を浴びていますね(;´д`) 

サイドチェンジは神様に祈りましょう🙏✨

ポジティブトランジション

サッカーはプレー中に攻守が入れ替わる球技です。この攻⇔守を切り替える動きの事を「トランジション」と呼び、現代サッカーで重要視されているし、ゼルビアの醍醐味でもあるため本ブログでもこの用語を頻繁に使っています。

守備(ボール奪取)から攻撃に切り替わった際にどの様に振る舞うのかが「ポジティブトランジション(ポジトラ)」です。

敵陣でボール奪取時

ゼルビアが敵陣でボールを奪った場合、最優先の選択肢は相手の裏を狙うショートカウンターです。パスのターゲットはFW鈴木孝司もしくは中島裕希です。

2人ともドリブルが得意な訳ではありませんが、前者はボディバランス、後者はキープ力を利用しながら前進し、シュート、クロス、CK獲得を狙います。2トップが大外から攻め上がった場合、フィニッシャーは主に横圧縮で中に絞っている逆サイドのSHが担当します。なのでSHにもストライカー級のクロスから得点出来るスキルが求められています。

ポゼッションは不得意ですが、ショートカウンターの連携は洗練されており、相手を混乱に陥れるゼルビア得意の攻撃です。

自陣でボール奪取時

後方で相手の攻撃を跳ね返してボールを奪うことが出来た場合、ポゼッションの選択はほとんどありません。前方スペースに向かい縦にボールを運ぶことを重視します。今年はロングカウンターが結構決まっていますね。

FWがドリブルや連携で前進している間に他の選手が駆け上がりフィニッシュに絡みます。パスの平均数は直感では4本位でシュートまで運ぶ印象です。シュートまで運べなくてもアウトプレーやCKを獲得するただでは終わらない攻めの徹底ぶりもゼルビアの特徴です。

ただポジトラにおいては敵陣あるいは自陣とスタート位置に関わらず、起点となる選手の質に物足りなさは感じます。ここをレベルアップする事が上位に喰らいつくためのポイントなのかもしれません。

攻撃

ゼルビアの攻撃パターンはまるで自分たちが質的優位を生み出すほどスキルを持ち合わせていない事を自覚し、ではどうしたら攻める事が出来るのか?と逆算した結果生み出されたスタイルの様に感じます。

自陣からのビルドアップ

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※フィクションです

ゼルビアにとっての自陣ってこうじゃないかって思う💦良くミドルエリアのスローインからプレーは始まるし、ごくごくタイムも出来ますし…。

ゼルビアは後方で繋ぐ余裕があってもシンプルにロングボールやサイドアタックを仕掛けます。空中戦を繰り返して前進し、ボールを取られると思ったら相手に当ててスローインを獲得し再度攻撃をやり直します。

そうすることで相手を封じ込めながら前進出来る訳です。このやり方を徹底することで前半戦はなかなか良い結果が出ていました。ただガチンコ勝負してきた栃木さんは強かったです…。

敵陣での組織的な攻撃

敵陣での攻撃も狭く!と言うのがゼルビアの大きな特徴です。完全に引いてあまりクロスが有効でなくともサイドアタックを仕掛けます。ボールサイドにはCH森村も加わるほか、2トップも近寄り、逆サイドのSHがゴールを狙うため中央に入ってきます。

でもそんな事したらサイドチェンジを食らってしまいそうですが、ゼルビアはそれを許容しているのではないかと思います。つまり罠を張ります

繰り返しになりますがゼルビアは上手にボールを回せないチーム。マークが付けば質の高い攻撃はほとんど見れません。相手に完全なブロック守備を形成されてしまうと崩す事が出来ません。

攻めたいけど攻め手が無い。その状況を打破するための方法として、相手に広大な逆サイドを使わせて前がかりになったところをカウンターで素早く崩したいのです。だから敢えて逆サイドは空いているのだと思います。

ネガティブトランジション

ポジティブトランジションとは逆に攻撃からボールをロストし守備に切り替わった時の振る舞いのことを「ネガティブトランジション(ネガトラ)」と呼びます。

ゼルビアのパス成功率がリーグで最下位を争うほど低いのはご存知かと思います。しかしゼルビアはパス成功率など全く気にしていません。その理由にはネガティブトランジションの仕方が関係しています。

即時に奪いに行くパターン

DF裏へのパスが失敗しても、そのまま奪い返せば良いだけと考えるのがゼルビアです。ゼルビアのサッカーは攻守が限りなく連動していて、ボールロストしてもすぐ様奪い返し再び攻撃に転じます。

ただ90分続きません。30分程で強度が落ち、前線の選手の切り替えが遅れがちになったり、裏を何回も突かれてメンタルが持たず疲労から守備陣の集中が切れるケースもあります。前半耐えたら後半は殴り合いから縦パス1発で敗北するリスクを抱えています。

それでもゼルビアは覚悟を決めて立ち上がりからフルパワーで勝負を挑みます。それが良い方向に向かっていると思える前半戦でした。

リトリートするパターン

引いて守る事が得意ではないゼルビアはなるべく高い位置で守備をしたいのですが、プレスを回避されサイドチェンジを喰らった際にスライドしながらリトリートします。

後半だと間延びしたMF-DF間への侵入を許しリトリートする場面が増えます。深津や裕大が警告覚悟のプロフェッショナルファウルで相手を阻止するケースも多いです。(今年はチーム力が上がったお陰で減少傾向ですが。)

今シーズンはリトリート時の奥山の守備が見事な領域に成長しています。単純に前進するドリブルは通用しません。そしてブロック守備もだいぶ良くなってきましたね。

ゴールキック

攻撃時

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ゼルビアのゴールキックはほぼロングボールです。基本的な陣形は後方に4枚残し、その前にセカンドボール絶対拾うマン井上裕大ターゲットマンの周りに他MF3枚、そして前線にFW1名が張ります。そしてやはり縦横圧縮をしています。

ゼルビアはゴールキックだけでなく空中戦での陣取り合戦を多用します。セカンドボールの回収のためのポジショニングは相当意識しています。裕大のタスクの7割はこれなんじゃないか?と思うほどなので注目してみてください。(そんな事ない)

キックのターゲットは主に鈴木孝司で、中島裕希の場合もあります。2人とも特に高さがある訳ではありません。極論を言うと相手が意図した所にボールを跳ね返さなければ競り勝たなくても良くて、他の選手がセカンドボール回収あるいは再びヘディングで空中戦を仕掛けながら押し上げます

相手にサッカーをさせず、さらにコンパクトを保ちながら前進し、高い位置を確保したら一気に素早く攻めます。

問題は意外と強度を求められるので時間が経過すると相手に主導権を取られて裏へ抜けられてあっさり失点することもあると言う点と、GK福井のキック精度とパスを出すタイミングに少し気をつけなければ相手のカウンターチャンスが生まれてしまう事です。要改善。

守備時

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守備時も目的は同じでセカンドボール回収もしくは空中戦での陣取り合戦で相手を押し込みます。陣形は4-4-2のままで、競合いは基本的に深津(藤井)が担当しますが、DFは全員、対ゴールキックの空中戦に強いです。ここで負けない選手がスタメンに使われる傾向があります。

注目したいのは相手のゼルビア対策でアイソレーションを仕掛けてきても御構いなしでコンパクトにしているという事。見てるコチラはハラハラしますがこれはゼルビアの罠でもあります。上述した通りゼルビアはカウンターからゴールを狙いたいので相手にたまに押し上がって欲しいのです。

J2では逆サイドに正確で素早いキックを放てるGKはほとんどいません。ボールがプレイヤーに届いて前進する時にはゼルビアはスライドしてしっかりと対応してくるでしょう。連続サイドチェンジはダメだからな!あと30分以降もやってきたらダメだからな!

スローイン

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ゼルビアのスローインは主に3パターン。1つ目はスローインオフサイドが無いことを利用したゴールライン付近のFWに預けカットインで相手を崩すもしくはCK獲得が目的のもの。2つ目はペナ角付近のCH(森村あるいはロメロ)のポストプレーから近づいてくるスローワーに戻してカットインからクロスを上げるパターン。ヒールキックでパス交換する傾向があります。

ファイナルサード付近で得たスローインは現代サッカーではセットプレーと見なすべきであり、ロングスローやスローワーにすぐ戻してクロスなどを仕掛ける3つ目のパターンがあります。

ゼルビアには実戦で多用できるほどのロングスローは有りませんが、スローからクロスまでトレーニングされているであろう動きを何度か見せています。

これは後半戦でのポジショニングとなりますが、右サイドのスローインにおいて、後方で守るCB以外の8人の選手が片側に寄っているのが分かります。奪われた時の事を考えると勇気を通り越してクレイジーに見えます(笑)

しかしクロスまたはCKを獲得できればゼルビアは御の字ですし、高い位置で奪われてもそのまま奪い返しにプレッシングを敢行するため、J2では相手はそう簡単にカウンターにつなげる事が出来ません。

相手は集中を試されます。そして一瞬でも油断してしまえば電光石火の一撃を喰らってしまうでしょう。

CKの流れなどで得たスローインならばCB2名がそのまま残ってゴールを狙うわけです。

スローワーのマークを怠ってはいけません。スローワーに戻してダイレクトでクロスするパターンは王道です。右サイドのスローインは平戸に祈る場面なのでCKだけでなくこちらも爆念を送りましょう🙏✨

CK・FK

攻撃時

ゼルビアの得点の3割強はセットプレーです。キッカーは平戸太貴。相手にとって高精度のプレースキックは脅威となり多くのアシストを生み出しています。平戸が出場していない場合は吉濱、森村が担当します。

バリエーションは様々で、主には深津を中心とした密集部隊か、ときどき天空から舞い降りた大天使裕希さんがターゲットとなり直接あるいはボールを逸せてゴールを狙います。

密集部隊のメンバーはCB2名、SB1名、FW1名が基本です。現在のスタメンですと深津(181cm)、大谷(183cm)、下坂(176cm)、孝司(179cm)です。身長は高くありませんが、ジャンプ力が高くフリーになる動きが上手い深津が中心となりジャンケンらしきもので散開する順番と方向を決めサインプレーを行います。藤井(186cm)や酒井(182cm)も得点を挙げています。

ショートコーナー役は左SHの選手が担う事が多いです。戸高が出場している場合は、Wキッカーなどのオプションがあり、他の選手が出場する場合はペナ角付近にいたり密集部隊に加わります。基本的には左SHの祐也(168cm)、杉森(173cm)、土居(173cm)です。

裕希(175cm)はGKの前に立ち、主にニアサイドからフリックを行うフリーマンです。ペナに6人配置する場合は森村(181cm)が加わることも。そしてスクランブル時には最後の切り札ドリアン・バブンスキー(186cm)がもう1人のフリーマンとしてゴールを狙います。

セットプレーの成功率が高い訳では無いのですが、ゼルビアの攻撃設計はチャンスを作れなくとも最悪CKが取れれば良い約束事がおそらく存在し、回数で勝負し結果を出しています。

何よりも俺たちにはセットプレーがある!と最後まで諦めずに闘う姿に、我々は感動と勇気をもらっています。

守備時

今年はセットプレーの守備が固いことも好調の要因となっています。昨年は総失点の約36%がセットプレーによるものでしたが、今シーズンは約17%と数字で表れています。

基本的な形はニアサイドと中央に計2枚のストーンを配置し、それ以外はマンマークです。相手のショートコーナー、セカンドボール回収役に対応した2名がエリア内でゾーンに近いマークで二次攻撃に備えます。

ゼルビアのセットプレー守備はニアサイドが弱点でシーズン序盤にもその傾向が表れていましたが次第に改善されつつあります。

しかし天皇杯アントラーズ戦で質の高いキックにはまだまだ対応できていないことが露呈。後半戦は相手も狙ってくるでしょうから固い守備を持続できるかがとても重要になります。

まとめ

前半戦の戦いぶりからゼルビアの詳細を分析しましたが如何だったでしょうか。書いている事がワケワカメと思う方もいる事でしょうが、町田ゼルビアは最初から全力で勝負に挑み、どんな相手にもチャレンジし続け、苦しい状況でも走り続け、最後まで勝負を諦めないチームだと再認識していただければ良いのかなと思います。闘志あふれるプレーは見ていて非常にエキサイティングで面白いと思います。

この記事をご覧頂いた皆さまにつきましては、今後も町田ゼルビアの注目をお願いいたします。また、本ブログを全文記憶するくらい何度もお読み頂きPVに貢献して、後半戦もブログを書き続けるモチベーションにさせていただければと思います。

ゼルビスタの皆さまにつきましては、記事の内容を参考にしたり、反論でも良いのでご自身の考えを持ち、ゼルビアの素晴らしさ・魅力・面白さを周囲の方に伝えていただければと思います。

J1J3チーム等を応援する皆さまにつきましては、才能あるけどトランジション面や性根を鍛えて直して欲しい選手がいましたら、DAZN時代到来も関わらず夏の移籍で何の話題も無い町田ゼルビアに清々しいレンタルをお願いいたしまする。

そしてJ2を共に闘うライバルチームの皆さまにつきましては、この記事を参考にゼルビア対策を考えていただければと思います。しかし我々も「本当にその対策出来るのか?」と問い合わさせていただきますので、後半戦もお互い全力勝負をよろしくお願いいたします。щ(゚Д゚щ) カカッテコイ!

以上で町田ゼルビアの前半戦の総評は終了です。後半戦もしっかりと応援して選手の背中を押してあげましょう‼️それでは皆さん、またスタジアムでお会いしましょう⭐️

(追伸)

参考文献『モダンサッカーの教科書』

お堅い内容かもしれませんが、監督が、選手が、どんな考えのもとトレーニングを行い毎週試合に臨んでいるのかを理解する事で、よりチームや選手の事を応援したくなると思いますよ。是非読んでみてくださいね。

以下、書評と分析フレームワークを取り入れたJクラブの分析記事です。

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