町田ゼルビア 2-4 大分トリニータ 相馬監督の悔しい思い (2017 天皇杯 2回戦)
公式サイトより
(←プレビューへ) 2017 天皇杯2回戦。町田ゼルビア×大分トリニータの戦いは2-4で敗れ、ゼルビアは残念ながら緒戦でトーナメントから去ることとなってしまいました。
4失点はなかなかのダメージでした。いずれもこちらのミスが起因となっての失点なので悔やまれます。サポーターとして応援し続ける心を保つため、いきなり脇道ですがジェフサポ動画を見て気合いを入れ直します。
ふぅ。よし次も頑張ろう!
試合後コメントから振り返る
今回は相馬監督の試合後コメントを先に紹介してから振り返りたいと思います。なかなか深刻な発言でした。
○試合後の記者会見:相馬直樹監督
–まずは試合の総括をお願い致します。
「今日はこういう天候の中、平日のナイトゲームに集まってくださった方々に、非常に申し訳ない戦いをしてしまったと思っています。すべては私の責任になります。負けてしまったことに関しては、試合ですからいろいろなことがありますし、いろいろと言えば、いろんなことが出てきます。ただ、残念ながら、我々のチームには戦わない選手がいた、戦えない選手、準備のできていない選手がいました。その選手を使った私の責任ですし、そういう雰囲気でゲームに入らせてしまったことも私の責任だと思っています。大なり、小なり、今日の試合で表れたものがここまでリーグ戦でギリギリのゲームをものに出来ないことにもつながっていると思います。私自身が、もう一度、しっかりと戦いに対して見直していかないといけないと思っています」
–前半から左サイドでのボールロストがありました。実際に選手交代もされましたが、戦術的な部分も含めて、交代の狙いをお聞かせください
「どうキャスティングして、どうモチベートして、どう戦わせるのか。すべて私の責任だと思っています。もちろん、期待したことはありますし、その期待には届いていませんが、どちらにしても私の持っていき方に責任があると思います。ピッチに表れたことで、結果として私が振り返らなければいけないことは、そうなる芽がどこかにあったと思っています。それを内包したままピッチに立たせてしまった。そこに尽きると思っています」以上
第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会 天皇杯2回戦 | FC町田ゼルビア オフィシャルサイト
相馬監督はこの試合で現在のJ2リーグでの苦しい戦いを打破してくれそうな選手を見つけたかったはずですが失敗に終わった、との思いが込められた発言とも思います。いずれにしても悔しいです。
スタメンについては両チームとも大幅に変更してゲームに臨みました。
システム的にはひと月前と同様にゼルビア4-4-2、トリニータ3-4-2-1でしたね。注目は前回の対戦を踏まえてどう攻略するかだったのですが、軍配はトリニータに上がりました。
戦えていない=ミスの仕方が問題
1失点目の左サイドのボールロストとは、スローインを受けたSB土岐田がパスを出せずにもたついてしまい奪われたシーンです。自陣でスローインを奪われてしまうとゲームが成立しなくなるのでシンプルに蹴ってほしかった…。スローインは勇気が試されます…。
公式ハイライト動画が無いので、以降はサポーターさん投稿の動画をお借りして得点シーンを振り返ります。追いついた場面はゼルビアらしさ全開でした!見事なハイプレスからのショートカウンターです。
こちらはユーザーさん投稿の動画です
トリニータに後ろでボール回しをさせつつボランチに入れたボールを奥山が奪取。と同時にそれが吉田へのパスとなり閃光のゴールが決まりました。ゼルビアがボールを奪った直後に一斉に前線に駆け上がるのが印象的です。吉田は最後まで走り気迫あるプレーを見せていました。失点のミスを振り払う見事なゴールでしたが、ゼルビアはまたもやミスをしてしまいました。
直後に2失点目となる訳ですが、CKで合わせられたボールを髙原が保持しきれずに交錯していた伊佐に押し込まれました。キーパーチャージじゃないかと思ったりもしますが仕方ないです。
これがミスではなく、手前の場面で土岐田はクリアを空振りしてしまいCKを与えてしまいました。更に言えばその手前はクロスが来て髙原はDF に処理を委ねたのですが、自分で取れたのではと思いました(これは確証ありません)。髙原は疲れているでしょうか…。今日は碓井を試してほしかったですが、控えにも入っていなくて心配です。
後半も変わらず…
ミスはあったもののコンディションさえ上がればゼルビアを救ってくれるはず!今後に期待! (公式サイトより)
トリニータに何もやられてないのに2失点してしまいました。完全に自滅です…。後半の立ち上がりに土岐田が再びボール奪取されるシーンがあると相馬監督は怜大に替えて修正を図ります。安定し始めただけに今思えば2枚目の交代はもっと早く行った方が良かったですね。
後半トリニータはリアクションに徹します。シュートまで運べません。ゼルビアは遠藤に替え重松をFWとして出しましたが直後に失点します。
3失点目は1失点目と同じくらいやってはいけないミスでした。中央での空中戦を制しこぼれ球を戸高が拾います。ボールキープする余裕も若干ありましたがトリニータのおそらく右WBの黒木がものすごい勢いで走ってボールを奪いました。そしてショートカウンターを決められます。ゼルビアのお株を奪うシーンです。戦うとはこういう事だと見せつける黒木のボール奪取は敵ながら見事でした。
戸高は直後に汚名返上のゴールを決めます。左サイドのスローインを重松が戸高に入れてカットインし斜め45度からのシュートを決めます。前回の大分戦でも同じようなシュートがありましたが今回は見事なゴールが決まりました。戸高はミスもゴールもあり評価が難しいです。もう一段コンディション上げられるか、もう一皮向けられるか期待しましょう。
また1点差まで追いつき、相馬監督は奥山に替え吉濱を投入し平戸をボランチにずらしました。また重松と戸高も位置を変更し中盤を活性化させ得点を狙いにいきました。しかしトリニータの守備を崩すことができず、打ったシュートも元ゼルビア戦士のGK修行に阻まれます。
最大の課題はボランチにある
ボランチはシステム上、より一層のパフォーマンスが求められる (公式サイトより)
今のゼルビアに最も足りていないのは中央の攻めが出来る選手です。5バック相手に終盤で追いつくにはサイドからの攻撃だけでは困難です。特にボランチがしっかりと前線までボールを運べなくては攻撃陣がサイドに集まり中央の枚数が足りなくなってしまいます。そうなるとなかなかゴールは決まりません。
今回はさらに悪いことに終盤にも関わらずDF が後ろでボール回しする場面が多く見られ時間を消費しました。これはボランチにボールを預けられないのが原因です。3失点目、これはサイドの戸高のロストですが、これにより守備陣のボール回しに心理的な悪影響が出てしまったのだと思います。
ゼルビアは最後の力を振り絞りサイドから攻めますがクロスを跳ね返され、クリアから大分のカウンター。トラップが大きかったので大谷が簡単に対応できる場面でしたが連戦の疲れが災いしたかクリアミス…。4点目を献上したと同時に試合終了となりました。
終わりに 〜落ち込む暇は無し!
相馬ゼルビアはまだまだ進化できるはず! (公式サイトより)
4失点全てゼルビアのミスなので、相馬監督が辛辣なコメントを残すのも無理はないです…。僕のタオルマフラーも昨日の試合内容にショックの色を隠せず青くなっています。
それにしても相馬監督のやりたいサッカーはクセがスゴいぃ!今年の公式戦も20試合を行いましたが90分実践できないぃ!特定のメンバーが出ないと機能しないぃ!ボランチが物足りないので補強してほしいぃ!
…。ノブ調で言いたいこと言いましたので敗退してしまった天皇杯は忘れます!色んな選手が見れて、現状も整理できて、中村祐也がベンチ入り果たしてお父様もブログで喜んでいるようなので、リーグに集中します!ゼルビアはきちんと立て直してまた素晴らしいゲームを見せてくれると信じています!僕は日曜日のホーム ヴェルディ戦に勝つための分析に取りかかります!ではまたプレビューショーで!