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町田ゼルビア 0-0 ヴァンフォーレ甲府 誇らしさと悔しさが入り混じるドロー (2018 第3節)

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フォトギャラリー:明治安田生命J2リーグ第3節vsヴァンフォーレ甲府 | FC町田ゼルビア オフィシャルサイト

2018 第3節。町田ゼルビア × ヴァンフォーレ甲府の戦いは0-0の引き分けとなりました。ゼルビア側から見れば攻め切れずに引き分け。ヴァンフォーレ側から見たらやり辛い中でビッグチャンスを逃してしまった痛いドロー。と言う内容ではないでしょうか。

僕はもちろんゼルビア側なので悔しかったですし、よく守った!との感想でした。そして、そのような組織的な守備に定評のあるチームに勝つにはどうすれば良いかを考えて書いていける状況にあるのはまだ3試合ながら嬉しくもあります。

3.11は東北に祈りを捧げる日ですので、試合前に黙祷を行いました。僕は慣れないシーズンチケットを忘れて取りに帰りキックオフに間に合いませんでしたが、ゼルビアゴール裏のサポーターが14:46の町田市による黙祷の放送に合わせてコールを止めてくれたので、皆さんと祈りを捧げる事ができました。ありがとうございます。

第3節はこんな記事も書いています。良かったらご覧ください。

1.トピック 2.守備分析 3.攻撃分析 4.セットプレー分析 マッチレビュー

孝司不在… 吉濱スタメン

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スタメン発表でちょっと不安になりましたね。エース鈴木孝司の名前がありませんでした。アルディージャ戦で接触が多かったですし、DAZNでは足の怪我と言っていました。情報が欲しい…。

ゼルビアとしては孝司不在でもやっていけるのか試されるゲームとなりました。孝司のポジションには祐也が入り、SHには左に平戸、右に吉濱を起用します。裕希も含めて前線でしっかりとボールを持てるのか、その状態で強敵にどこまで通用するのかが注目ポイントでした。

一方ヴァンフォーレは3-4-2-1の布陣でジネイが初スタメン。小塚がトップ下で、CHは小椋と島川のコンビとなりました。ヴァンフォーレは引いて守る時にDF-MF間にスペースが生まれる場合があるので、島川がどのようなポジションを取るのか気になっていました。

互いの特徴が互いを封じ込める

試合はゼルビアが持ち前のコンパクトサッカーで挑み、対するヴァンフォーレはポゼッションをしたいのでしょうが抑えてしっかりブロック形成しながら守り、縦パスで1発を狙うのが基本パターンと言う構図だったと思います。

試合開始早々にゼルビアが吉濱をキッカーにしたショートコーナーで変化をつけ相手を惑わせていたのは面白いですね。しかしこの試合でゼルビアが得たCKの数は4本と少なくヴァンフォーレの堅い守りを崩すには足りなかったです。

ゼルビアの守備はいつも通りと言いますか、ヴァンフォーレの素早い縦パスに冷や汗をかきましたが、前半はコンパクトサッカーで相手を見事に封じ込めていました。リンスやジネイ、小塚などJ2屈指の選手たちを封じ込める守備力はスゴいと思います。

攻撃の方は孝司不在が大きいのか、ヴァンフォーレの5バックを崩す攻めはほとんど見ることが出来ませんでした。ゼルビアはリスクが少ないサイドから攻めるのですが、相手のDFを交わしてもすぐ次のDFがカバーしてペナルティエリア内に侵入させてもらえません。しかもCHの島川の守備のポジショニングがとても良く、ヴァンフォーレの守りを一層厚くします。

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ゼルビア攻撃陣は島川に抑えられて中央からの攻撃が無効化されていました。ヴァンフォーレはDF-MF間のスペースが生まれると分析したのですが、島川が微調整してスペースを埋められていました…。競り合いでのセカンドボールも拾われました。

中央が厚いならサイドから!と高い位置でボールを奪う機会もあるのですがヴァンフォーレのトップ下選手の戻りが早い…。相手CHのプレスでほんの少し時間を作られると既に5-4-1でブロック。ヴァンフォーレのカウンターはゼルビアがハイプレスで阻止するか、ペナルティエリア付近まで運ばれてもゼルビアの戻りが早くブロック。この展開が繰り返され我慢勝負の状況となりました。

レベルアップを望むシーン

このトゲ付きの盾と矢が飛び出る盾で殴り合うゲームにゼルビアがセットプレー抜きで勝つためには、こういう攻めが出来たら良くなりそうと言う点をピックアップしてみました。

スペース活用

ハイライト動画にもあった前半6分頃のシーン。

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自陣の右サイドで相手の攻撃を跳ね返し、吉濱がサイドを駆け上がります。ヴァンフォーレはプレッシャーを掛けられないため後退。島川が吉濱のマークに付いてDF-MF間にスペースが発生。パスにするかドリブルにするか吉濱の攻撃センスを期待するシーン!

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内に入ってロングシュート

島川に弾かれ、しかもカウンターを浴びる

ε=\__〇_ ズコー

分かります。アナタが右サイドに配置されている目的はカットインからのシュートとクロス。早い時間帯だから1発撃ちたかったのでしょう。

しかしこのせっかく空いたスペースを…

前にいる4人を…

使って攻めたらもっと相手を脅かせたかと…

攻撃開始前の一瞬の時間

そのあとの攻撃。左サイドのスローインからの流れで平戸が裕大に預ける場面!

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裕大は相手DFの裏にボールを出して裕希にシュートチャンスを作ろうとするが、

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ダイレクトでポーンと前に出す選択。裕希さんオフサイドにならない様に戻っているため自陣側に向いていて反応が遅れるものの何とかCKを取る。

分かります。ゼルビアの攻撃は縦パスを出してナンボ。カットされるくらいなら出してしまうべきとの直感が働いているのでしょう。

しかしほんの一瞬でいい…

裕希さんに前を向く時間をください…

一歩前へ進むだけで…

そのとき本当のチャンスが作れたはず…

左利きを右サイドに配置する意図

前半22分にゼルビアのハイプレスが功を奏して高い位置でボールを奪いそのまま反撃する場面!

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吉濱ファイナルサード侵入。このままでは防がれそうだが、

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皆んなで上がってDF-MF間に狭いけどスペースが!さあロメロとコンビネーションでシュートまで運ぶぞ!

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ロメロはDF-MF間で欲しかったのでパスが合わず。カウンターを浴びる

ε=\__〇_ ズコー

分かります。ここは吉濱さんシュート撃ちたかった。ワンツーでカットインしたかった。それがアナタの役割。

ロメロさん。

ここは…

ここは吉濱にカットインさせてあげてください…

出来れば後ろの小椋をもっとサークル付近に誘う位置取りをして吉濱に勝負させてあげてください…

連携不足は仕方ないですが、吉濱を右に配置することの優位性を信じましょう…

ま、まぁヴァンフォーレのカウンターは全部防ぎましたからね!(素晴らしい!)

以上、一つ上のチームプレーが出来ればゼルビアもっと強くなるぞ!のコーナーでした。

僕の中で今年のゼルビアの課題キーワードは「時間」「スペース」に決まったかもしれません。ってイニエスタかっ!!

新井の退場後のゼルビア

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フォトギャラリー:明治安田生命J2リーグ第3節vsヴァンフォーレ甲府 | FC町田ゼルビア オフィシャルサイト

後半は膠着状態のまま進み、選手交代で終盤戦に突入しようとした後半24分。ヴァンフォーレのCKで新井がハイキック。足の裏で深津の頭に危険なプレーをしたと見られたのか1発退場。

ヴァンフォーレの吉田監督は4バックに変更して守りを固めジネイ・リンスの個人技に頼ります。誰がマークに行くかズレが生じたゼルビアはヴァンフォーレのカウンターを警告覚悟で阻止。リンスの動きが最後まで凄かったです。そして田中佑昌の抜け出しを髙原がスーパーセーブ!今年も素晴らしい動き!!

ゼルビアは引いて守る相手にどのように攻めるか手段が作れていないようです。J2は魔境。このような戦い方をするチームはいくつもあるかもしれません。どのように攻略し、果たして僕らがタオルマフラーを振り回すことができるのか?それを考えることを楽しみながら見ていきたいと思います。

選手・スタッフの皆さん、サポーターの皆さんお疲れ様でした!次回モンテディオ山形戦も皆で勝利目指して頑張りましょう!!それでは皆さま、次のプレビューでお会いしましょう⭐

 

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