TanaLifeの町田ゼルビアブログ

ようこそ。FC町田ゼルビアをちょい熱で語ります

町田ゼルビア 2-2 京都サンガ 我慢という教訓 (2019 第14節)

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今回の相手は、新監督を東海リーグから引っ張ってくる強化部の英断により再生し始める京都サンガ。このチームに打ち勝てば勢いが出るはず。好ゲームを期待してスタジアムへ。

…。好ゲームを期待してスタジアムへ (2回目)

※おことわり

今回からピッチを3分割した時の呼称をゾーン1,2,3と書こうと思います。

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引用元 UCL決勝までに知っておきたい「A・マドリーの守備」(小澤一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

名称が簡単なこちらを用います。例えば今まで「ファイナルサード」などと呼んでいた場所は「ゾーン3」と書きます。ご了承くださいませ。(ZASで使うタグの名称も分かりやすくなるので。)

スタメン情報

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ゼルビア[4-4-2]

戦略性を感じるDF陣の変更。小屋松には奥山を、仙頭にはプロ初スタメンの佐野海舟を起用。CBは左が酒井、右が大谷。それを含めてボール保持型の相手にいつも通りの対峙ができるのか注目でした。

サンガ [4-1-2-3]

前線に来年はJ1で活躍していそうな若い選手が揃う。小屋松は既にJ2ではデュエルで抑えるのが難しく、一美は躍進のシーズンとなりそうだ。アンカーは理想の地を見つけた庄司。CBの安藤と本多はSBを主戦場とする選手。

監督の中田一三はオールドファンには四中工三羽烏の1人として名が知れてはいますが、Jの監督経験は始めてで指導力に疑問符。しかし既に払拭している様子です。自陣ビルドアップや5レーンを意識した攻撃パターンを植え付け、サンガをボール保持型のチームとして蘇らせました。

ポジショナルプレー絶対倒すマンの(と僕が決めた)ゼルビアですが快速WGを備えるサンガの裏抜けには注意しながら試合を進めて行きたい…

進めて行きたかった…(;´д`)

大局考察 (ZASレポート)

SPLYZA Teamsを用いて試合映像に局面と選手にスポットを当てたタグ付けを行い、振り返り用プレイリストを作成しています。そのデータを可視化しています。

記事の1番上の局面数の統計について。前節に続いて守備回数が100回超え。そしてセットプレー数が60回未満と、アウトオブプレーで逃れることにより相手を封じる今までのスタイルからの変化が数字に表れています。

次は局面を15分毎の分割した割合グラフです。

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大局的にはサンガ→ボール保持、ゼルビア→カウンターの構図だったため90分通して守備の比重が大きい結果に。取り分け76分以降は闘莉王が入り [3-4-2-1] に変化されてから押し込まれる展開でゼルビアのチャンスは少なかった様です。

こちらは選手タグの統計グラフです。

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ゼルビアはSBのタグ数が多くなる傾向があります。攻撃は左サイド中心です。なので今回は佐野のタグが多く付いています。

本職であるショートパスなど捌くプレーはプロのレベルで既に輝きを放てる印象です。SBとしてのフリーランも積極的に行い、2点目に繋がる1つ前の攻撃シーンではゴール前に駆け上がった後、少し戻ってボールを受け起点になるなどボランチのタスクもこなすなど才能の片鱗を見せてくれました。

2失点目の非カウンターの原因となってしまったのは残念ですがすぐに適応するでしょう。今のうちから追う価値のある選手です。岡田と共にプロテクトや!

選手タグはZASメンバーに行ってもらっています。いつもありがとうございます。京都戦は選手タグ数の最多を更新(706個)し負荷が上がっている状況です。タグを付けてくれるメンバーを随時募集中なので、共闘してくださる方はご連絡お待ちしております。

その他に好調な森村選手のパス分析タグをZASメンバーが付けてくれました。後でこの記事でサマリを載せられればと思います。

京都のビルドアップと町田の配置

サンガの自陣深くでのビルドアップはGK清水、CB安藤と本多、そしてDH庄司でひし形を形成して行います。

ゼルビアは庄司の両脇に2トップを配置させてアンカーの役割を封殺。そしてワイドに開いたCBにパスを出させて、圧縮による混沌の世界へと誘います。

…と思ったら開始早々にFWが清水に対して気持ちプレスを仕掛けてしまいゾーン守備に綻びが。偽SBや運ぶドリブルが可能な安藤に自由を与えてしまい裏へのロングボールから一美にゴールを奪われます。ゼルビアのDFラインを乱した小屋松の動きも見事でした。

サンガのSBの位置が開いたCBに割と近い距離で戸高もマーク移行の判断が遅れます。スライド→3-4-3に可変出来ない状況を生み出されていました。

4分にCKで追いつきリスタートするゼルビア。最初のプレッシングのエラー以降はアンカーを封殺しつつサイドに誘導したり、隙あらばハイプレスから奪取や外逃れによるスローイン獲得が出来る様になります。

ビルドアップの出口での死闘

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上の図はゼルビアのトランジションを可視化したものです。今回言えることは3つ。

  1. ゾーン2のサイドでゼルビアがボール奪取することが多かった
  2. 苦戦しながらもゼルビアの攻撃は相手ゴール前まで侵入できている
  3. 小屋松からのチャンスは比較的少ない或いはアウトオブプレーで終わる

1に関してはゼルビアが前述した第1プレッシングからサンガを誘導して奪うわけですが、こちらのSHの動きが面白かったです。

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(後で図に変えます)

サンガのCBからSBにボールが出た際にゼルビアのSHがあっさり交わされる場面が何度かありました。しかしその後はサンガのSBが縦に出せばオフサイド、IHに出せば囲んで奪います。つまりSBに縦突破されるのは罠であり、カウンターのための戦略かもしれません。き、危険だけどJ2では心配ないさ〜。

2はフィニッシュワークの設計と精度の問題であり前節の記事などに書いていることの継続なのでそちらを読んでください。

3について、1の罠でIHを封殺できない場合にワンツーなどで小屋松にボールが渡る場面が何度かありました。対峙する奥山は最初は交わされピンチを作られましたが、最終的には封じ込めていました。

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(後で図に変えます)

図の通りの後退で小屋松を無効化(ギリ)します。これはゼルビアの分析班のスカウティングによる対応だと思います。スタジアムでは小屋松恐ろしいわー!と感じましたが、振り返るとチーム相馬なかなかエグいです。

追加点を呼び込む酒井の積極性

サンガのビルドアップと戦術小屋松に対抗するためある程度攻め込まれるのはOKと許容するゼルビア。しかしハイプレスやカウンターで優位に進める展開も多く見せます。

後半も同じような展開ではありましたが、ゾーン3付近で奪取からのショートカウンターを連発し相手を押し込むと、左サイドのハーフスペースで佐野→酒井→なぜここに森村!そしてロメロがエリア内で相手を交わしてゴール。見事な崩しでした。

真の立役者は酒井隆介ショートカウンターが不発に終わり被カウンターとなる所をゾーン3付近で奪取。更に相手陣内での定位置攻撃で佐野の後方パスを受け森村をハーフスペースに走らせる素晴らしいロングフィード。ゼルビアはCBからの縦パスはあまり効果的でない事が多いので、この会心のパスが通ったときの驚きは格別でした。うーん勝ちたかった!

増田の位置取りはどう見るか?

さて気になるのは失点の場面におけるGK増田卓也の位置取りです。同点弾を決めた仙頭も増田の位置がおかしいからタイミングを外すシュートを狙った旨のコメントしていました。

増田の位置は本当におかしいのか?そもそも増田の責任なのか?は議論しても良いですね。GK分析は素人なので恥を晒すだけですが、前の試合も含め裏を取られポスト側による動作は追っているDFがシュートコースを制限すると見越しての位置取りでないかと思いました。

2失点目は超有名なアナさん(裏でアナちゃんと呼ばれている)のGK分析の議論対象だった様です。

高次元の駆け引き!良い響きだ!そう思えば一美と仙頭はやりますなあと腑に落ちました。

GK分析はサッカーを学ぶ上で特殊な知識です。知らずにベラベラしてしまうと大火傷です。しかしどういうわけか世界に名を馳せるGKコーチ ジョアン・ミレッ氏の来日やその系譜の指導者から学べるチャンスが来ているらしいです。

らいかーるとさんを持ってしてミレッ氏はヤバイらしいので、機会がある方は動向を追うべきだと思います。僕も時間かかる作って追いたい!

おわりに

引き分けに終わりますが、ゼルビアはボール保持型のチームに対してかなりの脅威的な強さを見せてくれる様になりました。それは中田監督のコメントからも伺えました。

しかし裏狙いに対しての脆さがあり、さらに決定力の課題克服のため得点を奪うことに重きを置いているため非カウンターを浴びる。勝っているのに浴びる。2017年と同じような感覚です。チームが機能するには行くのを我慢する判断も重要と再認識。

ただ、シーズン前に言ったことの繰り返しですが、カウンター設計が改善されればチームが好転するポテンシャルはあるはずなのです。枝D理論とのコラボレーションしてくれませんかねえ。

何はともあれサッカーファンにとってスタジアムに来ないのは非常に勿体ないと思うくらいの面白いゲームでした。そして相馬監督が思うような結果を出せていない中で付いて来てくれる選手をリスペクトし、また選手も相馬監督を信じて闘う姿勢に、これが町田ゼルビアだ!と熱いものが込み上げるのでありました。

 

(TanaLifeからのお知らせです)

ゼルビアアナライジングサポーター(ZAS)について|TanaLife|note

 

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