TanaLifeの町田ゼルビアブログ

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町田ゼルビア 1-1 ヴァンフォーレ甲府 戸高弘貴 愛される不屈の象徴 (2019 第8節)

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あふれんばかりの才能を感じるスーパーなゴールだった。ファイナルサードでのスローインをジョン・チュングンがすぐさまにクロス。受けた戸高は後方に下がりながら胸トラップ。ボール落下を狙うリマを左足で交わして右足一閃の見事なシュート。これが町田ゼルビアの戸高弘貴だ!

14年に加入し小柄ながら持ち前のテクニックで活躍を見せるもののシーズン後半に故障。膝軟骨損傷は全治と診断されても痛みが残ったり元のプレーが出来なくなるものらしい。リハビリと再手術を繰り返し、復帰するまでに2年半の歳月が流れる。17年、戸高は遂にピッチに戻ってきた。そしてサポーターの不安を払拭する活躍を見せる。

18年は怪我が重なり不本意なシーズンだったかもしれない。しかしその反動なのか、今年の戸高弘貴のプレーにはこれまで以上の気迫を感じる。強敵であろうとも立ち向かう姿はまさに「不屈のゼルビア」そのもの。

ヴァンフォーレ戦の考察に入る前にもう一度言いたい。これがゼルビア不屈の象徴 俺たちの戸高弘貴だと!

最初にスタメンはこちら。

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ゼルビア [4-4-2]

敗れたアルビレックス戦から6人を入れ替え。コンディションが良いメンバーを使います。奥山を左SBに入れ、ジョン・チュングン初スタメンです。攻撃のオールラウンダーはゼルビアにフィットしたか注目です。

ヴァンフォーレ [3-4-3]

CFウタカ、バホスと横谷はIHと言うよりWGの位置取りに近かった。いずれにせよこの3枚でゼルビアの4バックをねじ伏せる、あるいはピン留めさせたいのだろう。守備時は5-2ブロック+同サイドのWGが降りる形が多い気がしました。

そして左のCBにリマが復帰。ビルドアップ時にゼルビアのFW脇からドリブルでボールを運ぶ動きをどう抑えるか注目しました。

ZASレポート

ゼルビアアナライジングサポーター「ZAS」では映像分析ツールSPLYZA Teamsを利用して毎試合の局面タグをつけ、15分毎の局面推移をグラフ化しています。

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前半はゼルビアが優勢で31-45分の展開はこのゲームで最も守備の回数が少ないですね。攻められている時間を算出している訳ではないため一概に言えないですが、先制するべくしてした時間帯だったのではないでしょうか。

後半はヴァンフォーレが戦略を立て直し攻勢に転じます。その圧たるや流石首位を争うチームでした。前後半で何が違ったのかは考察したいです。

 

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選手用プレイリスト作成用の選手タグです。今回もメンバー1名が頑張ってくれて出場選手を満遍なくタグ付けしてくれました。ありがとうございます。

#13 GK増田卓也 のタグ付けが後半著しく増えたと報告がありました。全41個のタグの内訳は前半6、後半35個でした。セーブ、クロス対応、飛び出し、ロングボール、たまにビルドアップなど様々なシーンでしたが攻められていた故の行動がほとんどです。とても興味深いタグ付けでした。

流れを呼んだリマ封じ

ヴァンフォーレの自陣ビルドアップは基本的に3CB+2DHで行います。第1プレッシングラインを2枚で実施するゼルビアはDHへのパスコース遮断を優先します。TVに写っていませんが2分位で相馬監督がおそらくポジションの修正指示をしていたのが印象に残ります。

3CBは比較的自由にビルドアップできるためリマがドリブルで前進しながらこちらの守備ブロックを崩しにかかります。FW脇から侵入してくるリマは厄介です。

ゼルビアは相手3トップを4DFで見なければならないし中盤は同数。FWは3CBに対して数的不利(なのでDH遮断してサイドに質の低いパスを出させたい)という状況。しかしリマを止めるため誰かがプレスに行けばそこから剥がされる恐れもあります。リマと対峙するのは基本的に右SHの戸高であり、一触即発の攻防は良い悪い両面を含む見応えのあるものでした。

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①そのまま [3-4-3] 移行パターン

大外からリマ→荒木→バホスと繋げてくるのでこちらも戸高、大谷が1つ上がりマンマーク。バホスに出た所を酒井がカットする局面的に同数で凌ぎきるパターンです。

②戸高2度追いパターン

戸高がプレッシングスイッチとなっても高さと時系列の状況によっては [3-4-3] に移行に出来ない場合もあります。例えばリマの侵入と同時に荒木とバホスがローテーションでマークを乱された時、大谷は上がれずバホスがフリーとなります。ゼルビアの対応は戸高が今度はバホスにプレスする禁じ手的な2度追い。同時にDF陣はリトリートして裏狙いのケア。自陣奥まで下がりMF陣を戻しながらクロスを跳ね返します。

なかなかリスクのある2度追い守備でしたが、結果的にリマを封じていたのがとても良かったです。ヴァンフォーレの得意の攻撃を阻止することでゼルビア優位な展開が増えました。そこにはいくつかの要因が見られました。

①3CBのビルドアップ参加によりラインが高いため裏狙いからのセカンド回収が容易だった

ヴァンフォーレが第1プレッシングしない

③5-2ブロック形成のため基本リトリートするのでSBがボールを運べた

④ウタカの空中戦の質的不利

佐藤和弘の負傷交代後に [4-3-3] に変更。ますます甲府陣内にスペースが生じる

結果的に⑤の影響により、戸高のスーパーゴールが生まれました。2度追いを強いられ体力的に相当キツかったと思いますがスゴいぜ戸高!

甲府の力技の反撃

相手を誘うビルドアップは不発、リマの持ち運びも思うようにいかないヴァンフォーレ。後半はヴァンフォーレは [3-4-3] に戻しつつ素早い縦志向ベースの攻撃に戦略を変えます。

自陣ビルドアップで各駅パスのサイドチェンジを混ぜながらウタカとバホスに縦パス。ゼルビアのDFは下がりはじめます。WB荒木翔のロングスローもゼルビアのコンパクトスタイルを狂わせる要因の1つでした。

押し込まれると余計なエラーが出てしまうのがゼルビアの悪いところ。ポジトラでクリアに近い縦志向の展開が増え再びヴァンフォーレの攻撃を受ける形になります。DF-MF間が開きセカンドボールも奪われ二次攻撃に繋げられます。増田が目立つのも止むなしと言ったところでした。

ゼルビアはセカンドボール拾える様にアンカー入れるぜ!とDH裕大、CH森村とロメロ、SH戸高と裕希さん、CFジョン・チュングンの [4-1-4-1] に変更しますが、ヴァンフォーレはリマを下げ4バック。更にFWウタカ、佐藤洸一、WGバホス、ドゥドゥのファイヤーフォーメーションで勝負に出ます。

そして決壊。被セットプレーをクリアで跳ね返すもそのボールをオーバーヘッドで中に入れられて処理しきれず。佐藤洸一→ドゥドゥがミドル→こぼれ球をウタカがゴールと力でねじ伏せられました。

オーバーヘッドの縦パスを処理しきれなかったったのは、被セットプレー後にオフサイドトラップを仕掛けたことが起因していると思います。疲労のある中でラインが上げきれかったのが失点の場面に繋がっています。

無理にライン上げずに構えてカウンターを狙えるチームに成長できたら良いのですけどね。それが出来たらこちらの追加点もあり得ました。悔しいぃぃー!ヽ(`Д´#)ノムキー!!

おわりに

例年通りと言えばそれまでですが、前半に飛ばし過ぎたのか後半に強度が保てない。その中でラインコントロールが統一されず失点してしまうのはゼルビアあるある。そんな試合でした。

ゼルビアのコンパクトスタイルには綻びがいくつもあると思いますが、抑えきれず相手に広げられてしまうので厳しい…。今回はアンカー配備以前の問題だと思うので、チーム内で議論して自分たち&相手を踏まえて論理的な解決方法が出てくることを期待と楽しみにしたいと思います。

戸高の孤軍奮闘とも言えるハードワークとゾーンの守り方は凄かった。寡黙・シャイな感じ全開だがサッカーへの情熱が強く、ピッチの上では堂々たるプレーを魅せて観客を沸かせる戸高弘貴。

ビルドアップやチャンス時のボールロストもあったけれども、アルビレックス戦のポストに当てたシュートや今回のスーパーなゴールなど今後も期待しかありませんし心から応援しています!戸高選手頑張れ!!

 

(TanaLifeからのお知らせです)

ゼルビアアナライジングサポーター(ZAS)について|TanaLife|note

 

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