「ユウキ」とは「怖さ」を知ることッ!「恐怖」を我が物とすることじゃあッ! アビスパ福岡 vs 町田ゼルビア(2017 第7節)
公式サイトより
(←プレビューへ)まず蒸し暑い雨の中、福岡の地で熱い応援を届けたゼルビスタに敬意を表する。「町田ゼルビア!フォルツァ町田!」諦めず前へ進み続け立ち止まらないゼルビア。そしてゼルビスタの声が届きアウェイ福岡戦で1-3の逆転勝利を挙げた。
まさに勇往邁進。Twitter上は歓喜の声に溢れ、ある方は「全町田が泣いた」とつぶやくほど興奮している。サポ掲示板も爽快な青色で輝いている。僕のタオルマフラーは桜色を通り越して青赤になった。おっとこれは森村や重松達にかざすための他のタオルマフラーだった。まあ今日は少しくらい浮かれても良いだろう。実に極端なまでの逆転ストーリーだった。
後半耐えきれず先制され、さらにマグ退場
前半のフォーメーション
前半は攻め込まれる場面が多いようだが悪天候が味方したか無失点で後半を迎える。雨の中のゲームはテクニックとアイデアのスキルが如実に分かる。ウェリントンでさえ空振りする。失点のシーンはまさに雨を利用したゴールだ。疲労が出てくる後半20分。CKの跳ね返りを三門がバウンドするシュート。高原が弾き返すもこぼれ球を交代したばかりジウシーニョに拾われ決められる。
警戒すべきセットプレーからの失点はゼルビアへのダメージが大きいものだったはず。更にその直後にマグが2枚目の警告により退場。ゼルビアは絶望の淵に追い込まれる。僕はTwitterで経過を確認していて敗北を覚悟し始めていた。
苦境のゼルビア 諦めの悪い漢たち
しかし素敵なライターさんが安西先生のごとくこうつぶやく。「しかし町田が一番バランスのいい布陣は[4-4-1]ですから!」
福岡戦71分に増田繁人が退場。しかし町田が一番バランスのいい布陣は[4-4-1]ですから!
— 党首(球技ライター大島) (@augustoparty) 2017年4月8日
相馬監督は既に森村を吉濱に入れ替えていたためFWを代えるプランを考えていたはずだが緊急事態でヤザーに代えソンギを投入。ブロックの維持を図った。苦境に立たされても絶対に諦めない男、中島裕希が1人トップを張った。
マグ退場後のフォーメーション
アビスパはカードの切り方を誤った。石津→為田、ウェリントン→坂田と攻撃陣をリフレッシュさせ2点目を狙う意図を示した。しかし思い出してほしい、アビスパが降格した理由を。90分守りきる力が無いことを。雨は余計にスタミナを消耗させる。しかしこちらには雨なんぞに負けないフレッシュな天才肌のプレイヤーがピッチに立っている!
町田は86分になろうとも必死のハイプレスで経験の浅いMF下坂からボールを奪取。30m付近で吉濱は相手をかわしながら右から左にドリブルし相手をボールウォッチャーにさせ対角のクロスを上げる。絶妙なタイミングのクロスは裕希にピタリと合いヘディングで同点とする。テクニシャン吉濱と諦めない漢・裕希のコンビネーションが見せた素晴らしいゴールだった。
アビスパは元気な守備要員を増やすべきだった。89分に再びこのコンビが魅せる。右コーナー付近のFKをニアに走り込んだ裕希がそらすヘディングで逆転ゴールを奪う。実にハイレベルなゴールだった。アビスパは負け癖を取り除くための高い授業料を払ったのだと思っていただきたい。トドメは95分のパワープレー返し。三度このコンビで得点を挙げ、中島裕希は401試合目の出場にして自身初のハットトリックを達成。そして試合終了。ゼルビアアウェイ強し。
裕希は実に頼もしいFWである。そして吉濱の3アシスト。雨の中で見せたテクニックは実に見事だった。数的不利のなか最後まで諦めないゼルビア戦士の姿はゼルビスタに感動を与えた。勢いに乗り次のホームゲームで連勝といこう!連勝ができることが残留のための足ががりとなるのだ。