アルビレックス新潟 1-0 町田ゼルビア 壁を殴り続ける挑戦者 (2019 第7節)
今回の相手はアルビレックス新潟。
へ、平成最後の敗戦なんだからね!ヽ(`Д´#)ノムキー!!
ゼルビア対策でいわゆる真っ向勝負をしてくる相手を上回れるのか注目の一戦でした。僕としても改善点があったのかなど確認したいところです。
まずはスタメン情報。
ゼルビア [4-4-2]
3試合続いて同じメンバー。連敗を立て直した組み合わせなので中3日でも変えない。山形、金沢の様なミラーを仕掛けてくる相手にどこまでやれるか試す思惑はあったでしょう。
先制して疲労が蓄積したメンバーから早めに交代させるプランが出来たらと言うのが理想。
アルビレックス [4-4-2]
2トップに日本人コンビ。昨年の対決と同様にゼルビアのコンパクトスタイルに合わせる意図を感じます。FWらしき何かと言うのが褒め言葉の矢野貴章をトップ起用。
同じシステムのため噛み合わせ論で考えればマークが分かりやすい状況です。しかし攻撃時にワイドになるか否かが異なります。そこで生じるギャップを利用できた方がチャンスとなる展開だった気がします。
ZASレポート
ヴァンフォーレ戦が迫ってるため今回も以降はざっくり書きます。局面推移の統計は出せたのでフィードバックします。
ゲームを見てからですと、もうカオスな統計結果としか考察できません。基本的にはトランジションゲーム、攻守の切り替えによる陣取り合戦が多く目まぐるしい内容だったと思います。
ネガトラはボールを奪われた回数でもあります。ゼルビアのかなりの攻撃が防がれていた、もしくはラフなためロストしまくった。その積み重ねになります。
選手タグは今回もメンバーお一人で頑張ってくださりました。仕事が忙しいのに平日マッチも満遍なくタグを付けてくれて非常に感謝しています。ありがとうございます!
藤井のタグの割合が多いですね。今回のアルビレックス戦は勝てる感覚があったか、もっともプレッシャーがあったであろう藤井選手に聞いてみたいです。
新歓の時期でございます。ZASはタグ付けを助けてくれるメンバーを歓迎します!ぜひお声かけください!
嵌らない時間帯に矢野貴章あり
ゼルビアの自陣ビルドアップのほとんどが素早い縦志向である理由の一つとして、リスク回避つまりボール保持が上手くないためとも考えられます。CBにプレス耐性はありません。
この試合、ゼルビアが困ったのは矢野貴章のフィジカルの強さや前線の守備。アルビレックスの自陣から放たれるラフな前線へのパスを強引に回収したり、ゼルビアから即時奪取を行い、渡邊新太にも手を焼きピンチを招く時間帯を作られてしまいます。
前半の立ち上がりはゼルビアペースでしたが、15-30分辺りは形成が逆転。その背景には矢野貴章のハードワークがあり、ゼルビアは新潟の2トップに守備ラインを乱され自陣に後退を余儀なくされます。
跳ね返されるゼルビアの攻撃
ゼルビアの攻撃パターンは
①キック&ラッシュ
②ワンサイドアタック
③無限スローイン
④FK・CK
⑤カウンター
に集約されるかなと思いますが、⑤以外は相手の守備ブロックが整っている状態での攻撃です。更にアルビレックスは真っ向勝負で構え2トップの質で殴る戦略のため、こちらのカウンターもケアしていて守備陣が揃っている状況です。強固でなかなか崩すことは出来ませんでした。
それでもゼルビアは相馬監督の信念のもと同じ攻撃を繰り返します。これこそがゼルビアの強みであり弱みでもありますが、覚悟を決めてその道を信じるのがゼルビアを真に楽しむポイントでしょう。
ゼルビアのカウンターはポストに阻まれたシーンなど山形、金沢戦よりは可能性を感じます。ロメロや戸高などプレスを交わせる選手、岡田や裕希さんのチャンスメイク、敬真の裏抜けの動き。これらの個性にセオリーとなるカウンター設計が備わればまだまだ巻き返せるはず!そこがポイントと言い続けたいです。
失点場面考察
試合はアルビレックスが仕込んでいるサイドチェンジに、してやられて敗れてしまいます。今回は失点場面を考えていきたいです。
ゼルビアのロングカウンターがラフでロストしたのが全てでした。そのままネガトラに移行します。FW陣は即時奪取が目的のプレスを仕掛けます。
CBに拾われてGKへバックパス。U字パスでサイドチェンジを仕掛けられる展開です。即時奪取モードに入ってしまったゼルビアはFWがGKへプレス。[4-4-2] ミラーなのでCBをマークすべき場面でした。GKに行くと言うことはどこかで数的不利が起こりスライド対応に影響が出ます。大きな守備エラーです。
ちなみにGKからSBへのパスが3オンライン的で仕込みを感じます。
新潟の右サイドでのビルドアップ。SBがパス&ゴーでSHとローテーション。ゼルビアは下坂と岡田がスイッチしてマークを外しません。新潟は外に開いたCBへ戻します。ゼルビアはGKへプレスに行った影響でFWがマークせずボランチへのパス遮断を選択します。
ボールホルダーがフリーのため精度の高いサイドチェンジを行われ再度スライド対応を強いられます。そして逆サイドでアイソレーション状態のSBにボールが渡りミドルサードに侵入されます。エラーが連続しています。
その後はゴールシーンの通りで、左サイドでもSBとSHのローテーションでこちらの配置のズレを生み出されて致命的となるサイドチェンジでペナルティエリアに侵入され渡邊凌磨にゴールを決められました。
ゼルビアは今回もアルビレックスの巧みなビルドアップに釣られてしまいました。[4-4-2] 同士ならマンマーク気味で対面する状況だと思いますし、第1プレッシングの掛からない横圧縮はフリーでミドルサードにサイドチェンジを出させるだけの悲劇の始まりです。これは防がねばなりません。
おわりに
ヴェルディ、モンテディオ、ツエーゲン、そしてアルビレックス。各チームのゼルビア対策は共通していて、コンパクトスタイルに付き合いながらズレの部分を質で殴る。これが今のメタゲームだと確認したゲームでした。
昨年はセットプレーを生命線としていたゼルビアですが、今はワンサイドアタックの精度を高めようとボールの運び方をトレーニングで磨き上げていると思います。しかしゴールが奪えず手をこまねいています。
繰り返しになりますが、ゴールから逆算したカウンター設計が備われば事態は一転するでしょうし、面白いサッカーになると思いますよ。ゼルビア戦士に期待しましょう!
(TanaLifeからのお知らせです)
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