TanaLifeの町田ゼルビアブログ

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町田ゼルビアとポジショナルプレー

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はじめに

まもなくですね。あと1週間で今シーズンもJリーグが開幕します!我らが町田ゼルビアは宮崎・綾町キャンプを無事に終えてコンディションが整いはじめた頃だと思います。きっと新たな課題が明確になり改善しながらシーズンスタートする事でしょう。

僕もブログの新シーズンを迎えるにあたりクリアしておきたい課題がいくつかあります。その1つがサッカー戦術通で何かと話題の用語「ポジショナルプレー」。実は僕もサッカー戦術好きな方でして今の内に理解したいのです。そこで今回は「ポジショナルプレー」についてゼルビアと無理やりコラボさせながら勉強したいと思います。

緊張しなくて大丈夫です。

そんなに難しい事は僕には書けません(笑)

「ポジショナルプレー」とは?

配置に特化したサッカーのフレームワーク

プレーとあるけど具体的なプレーじゃないんです。ポジショナルプレーは正しいポジションを取り続け相手を崩してゴールを奪うことを目的とした思考やアイデアの集合のことです。

日本ではポジショナルプレーは端的には原則だと広まっています。しかし僕には英紙記者が表現したフレームワークの方が元システムエンジニアなのでしっくりきました。いずれにせよポジショナルプレーは配置に特化したサッカースタイルのための基盤、根本的な考え方であると解釈しました。

原則?フレームワーク?そんなわかりにくいワード使わないで戦術で良いんじゃないの?と思う方もいるでしょうがそれは違うのです。

ポジショナルプレーを標榜していても監督の解釈やチーム状況によって戦術や練習内容は一変しています。ポジショナルプレーが原則などと表現されているのはそのためです。ここまではよろしいでしょうか?

ポジショナルプレーの歴史

ポジショナルプレーと言う用語が世界中に広まり始めたのは最近のことです。しかしこの用語自体は以前からスペインを中心にありました。それが今になって広まったのはこの人が影響しています。

ペップつまりジョゼップ・グアルディオラ

彼がバイエルン・ミュンヘンの監督としてポジショナルプレーを取り入れた事でドイツで研究が進みワード自体も普及したという訳です。

ポジショナルプレーの考案や現代サッカーとして昇華した際に取り込まれた他の戦術など具体的な説明は参考文献にある記事が詳しいのでそちらをご覧ください。戦術史を知るのも面白いですし大事なことです。

配置を極めた者の理想のゲームモデル

バイエルンマンチェスター・シティで優れた成績を収めているグアルディオラはポジショナルプレーを現代サッカーとして表現した第一人者と言えると思います。彼の言葉からポジショナルプレーとは何か追ってみましょう。

大まかにはポゼッション(ボール保持)自体には意味がなく、正しい位置でポゼッションすることでチャンスも作れるし、相手の攻撃も防げると言っています。次はシティのデ・ブライネのコメントを見てみます。

相手の配置に合わせてチーム全員が最適な位置取りをして相手を崩してスペースを作り出しゴールを狙っている事が分かります。

2人のコメントからも分かる通り、状況に応じて最適な位置取りをして常にゲームを支配をしようとする考え方がポジショナルプレーです。つまりポジショナルプレーを取り入れる監督は頭の中がこうなっているのだと思います。

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使い方が合っているかは知らぬ…

んまぁ、なんて傲慢なのでしょう! Σ(゚д゚lll)

「相手の攻撃は受けたくない!俺たちがずっと攻撃するわw だーめーでーすー。ボール返して下さいー。隙みっけ!はいゴール〜www」と言うスタイルでいたいのがポジショナルプレーを取り入れる者の理想な訳です。チェスや将棋をイメージさせる記事もありますね。

ポジショナルプレーについて「ふーん」と感じてもらえたでしょうか。次にいきますね。(^ω^)

ゼルビアにとって「ポジショナルプレー」は?

使い方が合っているかは知らぬ…

ポジショナルプレーは既にJリーグでも一部のクラブで発展途上ながら取り入れられています。スペイン人監督である徳島ヴォルティスリカルド・ロドリゲス東京ヴェルディのミゲル・アンヘル・ロティーナはJ2に新風を巻き起こしました。名古屋グランパス風間八宏は独自理論ではあるものの似たアイデアを持っていると評価されています。ベガルタ仙台渡邉晋も配置を意識していると指摘しているブロガーさんもいらっしゃいます。

では、我らが町田ゼルビアはポジショナルプレーを取り入れているチームでしょうか?

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何となく分かると思いますがノーですね。

相馬監督が求めるゼルビアのコンパクトサッカーは自陣の守備が弱いことやボールを運ぶスキルが足りないがゆえに行っています。言わばポジショナルプレーとは真逆のサッカースタイルと言えるのではないかと思います。

つまり!

町田ゼルビアは!

ポジショナルプレー絶対倒すマン!!

の道を進んでいるのです!💥😡💢

ふざけんじゃあないよ!あんな強者スタイルをウチらにしてくるんじゃあないよ!!ゼルビアにポジショナルプレー実現できるスキルも資金も時間もないわ!そんなサッカー返り討ちじゃあ〜!!ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!

3つの優位性と相互作用を無効化させる!

ゼルビアはポジショナルプレー絶対倒すマンになると(僕が)決めました。そのためにはポジショナルプレーの基礎となる「3つの優位性」を知り、無効化させなければなりません。「3つの優位性」とは以下を指します。

  • 数的な優位性
  • 位置的な優位性
  • 質的な優位性

これらを生み出すために、時には罠(戦術)を仕掛けながら最適な位置取りを行い相手を崩すのがポジショナルプレーの基本です。一つずつ説明しながら攻略法を探ります。

数的優位性を無効化してみせる!

サッカーでは守る人数を多くし攻める人数を少なく配置しているのでどこか(基本的には後方)で数的なギャップが生まれます。ポジショナルプレーは数的ギャップを作り出すことを繰り返し敵陣への前進を図ります。

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「Crash Course to Positional Play」 ポジショナルプレー短期集中コース 翻訳 パート4 - Take it easy より引用

現代サッカーはゴール方向に対してフィールドを3つに分割して図の通りのエリアを定義していることはご存知だと思います。敵陣への侵入を行う際にポジショナルプレーではGKの攻撃サポートやボランチ、アンカーのMFが自陣へ降りる位置取りをすることなどで数的優位を活かしてきます。またフリーDFのドリブル前進は相手を誘い出し、周囲の選手が位置的優位を得られる相互作用を生み出したりしますので後方だからと好きにさせてはおけません。

ゼルビアの対策方針は当然ハイライン&ハイプレスです。後方で数的優位?ちゃんと作れるの?ウチらの選手がそんな時間とスペースを与えはしない!

困ったときの縦ポンもオフサイドではい終了!

ポジショナルプレー絶対倒す!!ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!

位置的優位性を無効化してみせる!

上述したフリーDFのドリブル前進は位置的優位性を生み出す罠と言えます。つまり相手がゼルビア陣内に侵入した場合、ゼルビアはボール奪取することを強いられますが、こちらのMFが飛び出せば相手のMFがフリーとなります。プレスしない場合は後退を余儀なくされるでしょう。

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ベガルタ仙台テクニカルレポート2017【前編】 - ヒグのサッカー分析ブログ より引用

こちらはベガルタサポさんのブログからの引用ですが、この青くて4-4-2の相手はゼルビアか?ゼルビアなのか!?

ポジショナルプレーではフリーになるための位置取りをチーム全体で認識しており、スペースを狙ったり作り出す動きが洗練されています。狙ってくるスペースで特に危険なのは次の3エリア。

  • SBとCBの間 (ハーフスペース)
  • SBの裏
  • DFとMFの間

ポジショナルプレーでは特にこの3エリアを美味しくいただき、最終的にはスピードや高さなど質的優位を武器にゴールを奪うのです。

ゼルビアも相手チームに良くスペースを与えてしまっていました。特に逆サイド…

相手チームは当然ゼルビアの布陣からどうやって攻めるのが有効か分析します。相手に数的優位を生み出されたら最後、You can’t stop!! となる訳です。

それならば…

それならばと相馬ゼルビアは答えを既に出しています。それがコレ。

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逆サイドは捨てる!

逆サイドはあえて捨てる!!

相手にスペースを作らせないため、横方向もコンパクトにして更にハイラインを保つことで同サイドの危険スペースを封じ込め、ハイプレスで逆サイドに展開する時間も与えさせない。それがゼルビア!

逆サイド大外もハーフスペースも位置的優位などくれてやるわ。その代わり同サイドは10vs8の状態。数的優位です。

つまり、ゼルビアの方が有利!!

逆サイドへボールが渡った場合は一応スライド対応しますがオウンゴールする場合もあるし、CKに流れてもあっさりと決められてしまいました。なのでサイドチェンジされたならば、潔く相手のプレーが失敗するのを祈るのみ。(-人-;)

これがゼルビアのポジショナルプレーへの回答です。

ポジショナルプレー絶対倒す!!ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!

質的優位性を無効化してください!

まだ質的優位性の対策が残ってるぞ!とツッコむそこのアナタ!!

ムリです

ええ…ムリです…

質的優位性とは上述の通り相手選手の方が能力的に上回る状況を作られることで、ドリブルや高さなどで生み出される場合がほとんどです。ポジショナルプレーでこの優位性が現れるのは最終局面です。

つまり数的優位性、位置的優位性などを生み出されて崩された状況で、能力が高い選手とマッチアップする訳ですから、チーム力で頑張るゼルビアには厳しい状況です。潔く相手のプレーが失敗するもしくはJ1個人昇格を祈るのみ。J2来ないで (-人-;)

その前の段階で相手を無効化するしかない!

ポジショナルプレー絶対倒す!!ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!

おわりに

今回は「ポジショナルプレー」について調べて配置に特化したフレームワークであると理解してみました。また、ゼルビアを愛するがゆえ敵意剥き出しな記事となってしまいました(笑)

上述した通りJ2ではヴォルティスヴェルディが一足先に取り入れて試行錯誤しながら進化しようとしています。ゼルビアが両チームと対戦するときはポジショナルプレーを頭に入れておきながら観戦するとより楽しめるかもしれませんね。他にもポジショナルプレーを基にスタイルを構築しているクラブがあるかもしれません。

下の方に参考文献を載せておきますので、ポジショナルプレーに興味のある方、詳しく知りたい方は是非ご覧ください。あとフットボリスタ3月号も買って損は無いおススメの1冊です。

 では今回はこの辺で。さあ次の課題だー!!(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎

参考文献

  • 分かりやすいかも

khigu-soccer.hatenablog.com

  • 何となくわかる

www.footballista.jp

victorysportsnews.com

グアルディオラやトゥヘルが信奉するポジションプレーとは何か | Shooty

number.bunshun.jp

  • 読めたら戦術通

www.footballista.jp

↓ 上のとセットで

fourthreethree.blog.jp

atlanta.blog24.fc2.com

www.fujisal18.com

footballhack.jp

  • 変態

↓ パート4まであるよ

d.hatena.ne.jp

↓ 有料PDF(15USD)

 

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