町田ゼルビア 0-3 モンテディオ山形 ワンサイドのガチ対決ではだめだべさ (2019 第3節)
今回の相手はモンテディオ山形。我々にとって天敵である [3-4-2-1] の布陣を熟すチームとの対戦となります。
僕は父親の出身地であるためか山形には少し愛着があります。なので我が家で使っている「芋煮」と「だし」のレシピをお伝えします。
いかがでしたか?里芋などの具は冷凍の物を使えば簡単。野菜を足しても他のお肉にしても大丈夫です!だしも昆布を入れなくてもめんつゆを使って簡単・美味しく作ることができます!これらを食べてサポーターの皆さん強い気持ちで乗り切りましょう!それでは⭐️
最初にスタメン情報 (おまけに相手の利き足)
ゼルビア [4-4-2] 3節続けて同メンバー
モンテディオ [3-4-2-1] かなり強い
前節から左のシャドー大槻とSH山田に変更。守備陣は裏に弱いイメージだが対空戦は強い。中盤は守備の切り替えと球際の強さも持ちつつ、ワンツーやレイオフ(3人で行うポストプレー)などの連携プレーを絡めて縦突破を図る。そしてCFには頼りになる阪野が待ち構えている。小林成豪を放出した影響も感じないほどの補強も出来ているようだ。
モンテディオは得意不得意なチームがあるのか昨シーズンはJ2での成績は振るわなかったが、一方で天皇杯は準決勝に進出した。サイドから攻め込むゼルビアに対してはどちらかといえば得意とする方でしょう。
ZASレポート
モンテディオ戦の局面推移の割合です。
僕の局面の考え方ですと前半は5,6割がセットプレー扱いとなりました。スローインとなる局面が過去のゲームより多くなっていてチャンスを作る機会自体が少ない前半でした。
後半は局面割合のバランスが良くなり攻撃回数も増えていますが2失点してしまいました。打開のためリスクのある攻めを行なっていたと言えるのではないでしょうか。
セットプレーとトランジション局面の詳細をZASメンバーにタグ付けしてもらいました。
ゼルビアのスローイン数が異様です。CK・FKの数はモンテディオの方が多く、やはり押し込まれていたと言えると思います。
続いてトランジション。ネガトラの数はレイソル戦(35個、14個)に近いです。自陣ポジトラはたびたびすみません…上が縦志向、真ん中がビルドアップ志向です。敵陣でボールを奪い攻撃に繋がる展開はレイソル戦(12個)より少ない結果となりました。
局面の推移を数字にすると3失点やむなしという事になるかもしれません。
選手に見てもらいたいプレイリスト用の選手タグの割合です。
ゼルビアアナライジングサポーターのメンバー1名に両SBの奥山・大谷選手を中心にタグを付けていただきました。大谷側での攻防が多かった事が選手タグの量からも分かる結果となりました。
選手タグを付けるのは難しくないので、一緒に選手のためのプレイリストを作ってくれるメンバーを4名募集してますので是非ご連絡ください!
手詰まりのワンサイドアタック
キックオフからゼルビア得意のワンサイドアタックをロングボールを織り交ぜながら仕掛けますがモンテディオの守備陣形 [5-4-1] の前にチャンスを作れない状況が続きました。目立った課題などを高さを踏まえて整理すると、
などが印象に残りました。
①において山形の [5-4-1] はスローイン時はゼルビアに合わせて横圧縮するためDFラインの前後のショートパスは通せません。ボールサイドのWBは飛び出して球際の守備を仕掛けこちらの攻撃を封じます。
②でも然りですが、更に山形はこちらのハイプレスをダイレクトパスでいなせます。[3-4-2-1]は三角形が作りやすいシステムなのでパスの出しどころが2つはあるし、連携が洗練されていました。
③モンテディオがボールロスト後に即時奪取のプレッシングを仕掛けてくる場合が多いですが、レポートのデータにある通りゼルビアのポジトラは素早い縦志向。ロングボールでした。
しかしモンテディオの守備の枚数が足りているため跳ね返されて前へ進むのにいつもよりスローインを多用する事になりました。
④自分の中ではコレがエグい。櫛引のキック力は並外れており、精度が悪かろうがゼルビアはその後のスローイン含め対応するため自陣の低い位置まで押し戻されてしまいました。
深津がなかなか下がって来ない前線に対してハッパをかけていたのが印象的です。たまのチャンスを防がれ、いつもより不利な状況からリスタートさせられてしまい厳しかったです。
後手となった5-4-1対策
失点後はゼルビアのビルドアップに変化が見えました。 [5-4-1] の相手に対してセオリー的なフリーのCBや逆サイドのSBの攻撃参加をワンサイドアタックと絡めながら攻め込みます。
相手は1トップなので第1プレッシャーラインはMFとなります。FW脇の部分にはスペースが生じます。そこをこちらのDFが攻め上がることでそのマークは誰がするのさ?と言う問題が発生し、マークのズレを作れたりします。
この場面はセットプレーからの二次攻撃で深津がオーバーラップしクロスからチャンスが生まれた場面です。リトリートしながらのクロス対応は人数が揃っていてもやられる時はやられます。(こちらの1失点目…(´;ω;`)ブワッ)
(大谷は色々なタスクを抱えて本当に良く頑張ったので褒めてあげてください…)
高さと時系列によりサイドを変える起点役が変わりますが、チーム全体の動き、意思疎通を持って5-4-1対策としてサイドを変えてモンテディオの横圧縮を崩す狙いを仕掛けました。
後半はその効果もありセカンドボールも回収出来るようになり、モンテディオが守備に回る展開が増えたのが局面推移のグラフに現れているのでしょう。しかし結果的に後半も2失点してしまいます。特に2失点目はサイドを変える連携にミスがあったことが原因であると考えています。リスキーな勝負に出て返り討ちにあってしまいました。
ゼルビアの基本戦略
常に相手を封じるスタイルのゼルビアにとって3点差での敗北は珍しいものでした。逆に球際の強さ、キック&ラッシュ、そしてパスワークなどモンテディオに質で上回られてこちらが封じられてしまいました。
ゼルビアはまずは自分たちのスタイルで真っ向勝負を行い、よろしくなさそうであれば仕込んだプランを実行すると言うのを基本戦略としていると思います。しかし最も得意とするスタイルを封じられてしまったら、レベルの高い相手に不得意な二番煎じのプランは通用する可能性が低いと思います。勝負するならば先手でサイドを変えるプランを仕掛けるシナリオも行う段階に来ているのではないでしょうか。
例えばポケモン対決をする時に、映画で感動したからピカチュウやウソッキーを使いたい!と思ってもクセが強く欠点も多いため真っ向勝負したら3タテされる事が多いです。なので相手を予想しながら初手でひかりのかべ等の補助技やフィールドを変えるなりトリル張るなり、持ち物を工夫したり、仲間を活かすための仕事に徹したり…と戦略を練りに練って自分の信じるポケモンと共に闘うのです。(昨年の映画は泣ける!オススメ!)
ゼルビアの良さは1つの事に徹する凄みがある事です。ならばそれを最大限に活かすための戦略を組むことにチャレンジしても良いと思います。
おわりに
試合は真っ向勝負で劣勢。人はいるのに縦を切れずクロスからの失点あるある。打開のためのプランが上手く活用出来ず土居が負傷しドュエルに行けない隙を突かれた。トドメのJB。と結果的に良い所が無く終わってしまいました。
最初の失点には問題を感じます。クリアミスではなく、その後の三鬼のクロスを防げなかった所です。相手の利き足考慮や切り返しの可能性の低さ、周囲との役割分担の意思疎通と言った守備の規準が無いために起こる失点でした。まずは相手の進行方向に対して面で迎え撃つことが出来れば良い方向に向かうはずです。
これは内田淳二の枝D理論から学べることなのでTwitterフォローやクリニックを受けることをオススメします。ちなみにゼルサポも大好きな山形のDFリーダー栗山直樹は内田淳二のTwitterアカウントをフォローしていました。モンテディオが枝D的な守備を実現しているかは分かりませんでしたが、今回の完敗はサッカーを学び続ける姿勢の差から来ているのかもしれません。
(TanaLifeからのお知らせです)
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