TanaLifeの町田ゼルビアブログ

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横浜FC 2-3 町田ゼルビア 勝利への執念はポジトラに表れる (2018 第27節)

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フォトギャラリー:明治安田生命J2リーグ第27節vs横浜FC | FC町田ゼルビア オフィシャルサイト

2018 J2第27節。横浜FC×町田ゼルビアの試合は2-3でアウェイのゼルビアが勝利しました!いやぁ何とか勝ったゲームでしたね。最後まで何が起こるか分からないハラハラする試合内容でした。いつもならば夏に弱いゼルビアですが、昨年から少しずつ夏場を乗り切る地力を備えてきた印象もあり良い感じです。

この日は夏休みの準備をするためDAZN観戦にしましたが家の中もあちゅいディ。僕のタオルマフラーは自宅にも関わらず汗を拭うためのタオル役に徹します。現地に行かれた方、体調は大丈夫ですか?

ブログの方はシーズンを折り返し前半戦の総評を書いたため今回もプレビューはお休みさせてもらいました。横浜FC戦を振り返りたい方は、前回対戦時の記事をご覧ください。

1.トピック マッチレビュー

総評として町田ゼルビアのスタイルについて分析記事を書きました。ゼルビアがどのようなチームなのか詳しく分かると思いますので合わせて読んでくだされば幸いです。

zelvialife.hatenablog.com

J2最強ツインタワーとの激突

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前節は台風の影響で試合が延期となりコンディションを調整できた両チーム。ゼルビアは4-4-2。深津がスタメンに戻り、それ以外は第25節サンガ戦と同じとなります。リザーブにロメロと杉森が復帰。杉森は怪我と聞いていたのでひとまず復帰して安心しました。酒井も引き続きリザーブメンバーに名を連ねています。

一方の横浜FCは3-5-2。前回の対戦で欠場したキャラがスタメンでした。左WBの武田が負傷したらしく田所を配置。右WBには要注意の北爪。インサイドハーフ(IH)は野村と渡邊で、そして2トップは戸島とイバのツインタワーです。

イバはポストプレーを行わせたらJ2のベストプレイヤーだと思います。フットサル仕込みの、バスケットの様に空中戦への前動作を工夫し相手DFに良い位置を取らせない動きにゼルビアはいつも苦労しています。さらに今年は相棒に191㎝の戸島が加入して強力なツインタワーで好調をキープしているようです。空中戦で苦労するのは間違いないでしょう。

横浜FCは分析出来ずじまいでしたが、ツインタワーを起点にしながらIHとWBが相手の急所を突く攻撃やカウンターがするどいイメージです。またレアンドロ・ドミンゲスの不意を突くパスには要注意ですが、あまりコンディションが良くないのか戦術上のためかリザーブなのはひとまず助かりました。

負けられない。ハイタワーと周囲の選手の質でゴリゴリ来る相手には負けたくないと意気込みDAZNスタンバイしていたところ、ピッチに入る前に元チームメイトと握手を交わす戸島の姿を見れてほっこりしたのは内緒です。

前半 エアバトルの劣勢をトランジションで打ち消す

立ち上がりは難しい展開で、普段であればゼルビアが主導権を握る空中戦からの陣取り合戦を横浜FCが優位に進めゼルビアを押し込みます。前線の個の力とダイレクトプレーを駆使してIHやWBが裏へ抜けチャンスを作り出そうとします。横浜FCのゼルビア対策は逆サイドのWBのアイソレーションでした。

ゼルビアはイバを厳しくマークしつつ横浜FCミドルサードでパス回しを行うのであれば前線の選手がプレッシングを仕掛けて流れをこちらに手繰り寄せようとします。横浜FCがリアクションとしてGKにバックパスすれば全体を押し上げ、サイドチェンジすればスライドしながらリトリートし相手のミスを誘発させます。そして奪ってからカウンターを仕掛けて横浜FCの勢いを封じ込めます。

給水タイムを終えた頃には流れはゼルビアにあったのではないでしょうか。横浜FCが見せる攻撃的プレッシングは部分的には連動していますが目的がチームで統一されていません。高い位置で奪う意図は見えますが、ツインタワーは時間が経つにつれ守備をしなくなります。

そうなればゼルビアのポジティブトランジションが活きてきます。数回あったカウンターの末、40分にゼルビアが理想的な先制点を決めました!

イバが左から中央にドリブルしてサイドチェンジを図ろうとしていたため裕大が身体を当ててパスミスを誘発。パスカットしたおっくんが即カウンターのロングボールを出し、他の選手も素早いポジティブトランジションで前線に駆け上がります。ボールを受けた裕希さんはトラップを失敗しロストしますが相手DFに渡ったため迷わず即時奪取のプレッシング。跳ね返りを孝司が回収して右サイドの平戸にラストパス。

平戸のシュートは一昔前のプレミアリーグで見たジェラードが放つような鋭いゴールですね。4-4-2らしい見事なカウンターだったと思います。

後半 ポジティブトランジションの浸透度が試合を決定付けた

結果的にはこの先制点が大きかったです。横浜FCのFKがクロスバーに当たる幸運もあり前半を勝ち越して終えるゼルビア。一方で横浜FCはこのままで巻き返せると考えたのか交代は無し。戦略を変えない相手にゼルビアは容赦なく理想的な追加点を披露します。

後半立ち上がりから得意の左サイドで何度も鋭い攻めを見せたゼルビア。相手に跳ね返されてもクリアボールをおっくんが競り勝ち再び左サイドから攻撃。下坂の本来の持ち味である見事な突破からのクロスをニアサイドの孝司がしっかり合わせ待望のゴールを決めました。ボールサイドに人を集めてこうやって崩すんだ!と言うようなサイドアタックでした。

横浜FCのタヴァレス監督はここで2枚替えを敢行します。

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まず北爪に替えて山形から加入したばかりの瀬沼を、そして戸島に替えてレアンドロ・ドミンゲスを投入します。DFラインを4バックにして4-1-4-1に近い配置に変更しました。

佐藤謙介が流動的に動いて捕まえきれません。レドミのダイレクトプレーやイバのポストプレーが効果を発揮し始め、全体的に前がかりでこちらを押し込む横浜FC。58分に1点返します。

SB田所のクロスが素晴らしい…。福井のポジショニングが良ければ防げた失点かもしれませんが、起点となった相手CBのロングフィードからの攻撃中におっくんへのオブストラクションがファウルにならなかったのが悔やまれます。しかしおっくんはセルフジャッジとアピールせず1歩でも早く相手をマークすることを心掛けて欲しいです。

マズい時間帯の失点。ゼルビアの強度は落ち始め、横浜FCに勇気を与えてしまいました。佐藤謙介の動きに付いていけず、7人がかりの攻撃を許してしまいます。

苦しいゼルビアは66分土居に替わり怪我明けの杉森が入ります。横浜FCの攻撃が続く中、杉森は左サイドでプレスにカバーにと守備でゼルビアを助け始めます。71分、杉森が敵陣でボールを追いかけ反撃を未然に防いだあとの相手のスローインでした。

横浜FC陣内からイバへのロングスローを深津が止めて、左サイドで回収した下坂が相手のプレスにボールを奪われず裕大の元へ渡るとダイレクトで前線へ蹴り込みます。走り勝ち裏へ抜け出したのは後方へのスローイン奪取を図りつつカウンターが出来るポジショニングに降臨した大天使裕希さんでした。

そしてペナルティエリア付近で必殺「ターンクロスフェイントターンクロス」(今名付けた)を使い、ニアサイドの孝司がスルーして全力で駆け上がった平戸がゴールに流し込みます。

70分を越えてもゴール目掛けて全力で走り続けるゼルビア戦士に感極まりました。そして室内で荒れ狂うタオルマフラー!

横浜FCスローインで縦に進むことを選択したならばゼルビア横圧縮の餌食。ボール回収から攻撃に転じるスピード、それを実現するためにパス成功率など御構いなしで放る徹底ぶり。今まで繰り返し行ってきたポジティブトランジションの浸透度が反映したゴールでした。これがゼルビアです!

試合時間は残り20分。上位対決らしく最後まで激しく戦い続ける両チーム。疲労の見えるなか、ゼルビアは前線からのプレッシングを止めません!

…と思っていたら横浜FCの意地のゴールを決められてしまいます。

福井の右サイドへのキックが外れてしまいスローイン横浜FCにGKも加わった後方ビルドアップで各駅のサイドチェンジをされてしまいゼルビアはスライド対応が間に合いません。そこから更に右SBに回されてDFラインの裏に出され瀬沼にクロスを上げられて佐藤謙介に決められてしまいました。既視感!既視感あるぞこの失点!この前サンガに食らったの似たパターン。福井もこの時間をコントロールする術が必要だと分かってくれたはず…(;´д`)

余計な失点をしてしまい横浜FCに再び勇気を与えてしまいましたが86分に森村→土岐田の交代。そしてアディショナルタイムに孝司→藤井の交代で5バックを決断し守備を固めるゼルビア。GK南が加わった最後の被CKは福井が挽回のスーパーセーブで何とか防ぎ、ボールを受けたフリーの杉森、ゴールガラ空き!行け行けー!杉森行けーーー!!となった所をハーフウェイラインからシュートを直ぐに撃たず跳ね返される杉森…。なんでやー!ヽ(`Д´#)ノ ムキー!! となりましたが、まだコンディションが良くないんだろうと思うことにしました。

そして試合終了。上位対決を何とか制しました。白熱したゲームに勝てて良かったです。横浜FCの個の強さ…凄かったです。疲れたもう戦いたくない…。僕とタヴァレス監督は燃え尽きていました。

選手・スタッフの皆さん。ファン・サポーターの皆さん。今節もお疲れ様でした。お次のゲームはジェフ戦です。ゼルビアにとっての鬼門チーム。この勢いに乗じて勝利を狙いましょう!今回はここまで。ちょいと名古屋に行くためお休みするかもしれませんが、ジェフ戦メモか何かでお会いしましょう⭐️それでは‼️

 

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