町田ゼルビア 0-1 栃木SC 個人戦術バックドア (2018 第22節)
フォトギャラリー:明治安田生命J2リーグ第22節vs栃木SC | FC町田ゼルビア オフィシャルサイト
2018 J2第22節。町田ゼルビア×栃木SCの試合は残念ながら0-1で敗れてしまいました。これが栃木パイセンの本当の実力と言うのを見せつけられました。ヒートアップする場面もありましたが戦わなければ生き残ることが出来ないJ2らしいエキサイティングなゲームだったと思います。当然ですが悔しいっ!!(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
第22節はこんな記事も書いています。良かったらご覧ください。
密集バトル再び
4-4-2のゼルビアは予想通りの先発メンバーでした。左SBに下坂。大谷はCBに移り、おっくんが右SBに入ります。アビスパ戦で負傷した吉濱に代わり平戸が右のSHでスタメンとなりました。
栃木はもちろん3バック。前回の対戦では欠場していた町田出身のCB服部がスタメンでした。両隣には売り出し中の福岡と、前半戦のトラウマイレブンに選出したかった田代を起用。手強そうです。FWはペチュニクに代わり上形が入り大黒の周りでゼルビア守備陣をかき回します。
前回の対戦はスコアレスながら熱く激しいバトルを見せてくれました。どちらかと言うと栃木のペースの様に見えました。今回も同じ流れになるのか?できれば不調のままの栃木さんでいてほしいと祈り、タオルマフラー握りしめる中で熱いバトルが始まります。
個人戦術「バックドア」に沈む
ゼルビアのコンパクトサッカーに対して栃木は中央のMFと上形が流動的に動きながら対応します。時に3-4-2-1、時に3-3-2-2と移り変わりながらフィニッシュは大黒様お願いしますと言わんばかりのハードワークを見せます。横も前回同様にゼルビアに合わせてコンパクトに。横圧縮は町田だけのものではない、栃木だって出来るんだ!と言わんばかり。これですよ。僕が敵ながら望んでいた栃木パイセンは。
そんなガチンコバトルにゼルビアは勝ちたい!と思っていたのですが、栃木の堅い守りにどうしても的確なフィニッシュに持ち運べません。
一方の栃木はセカンドボールの回収を中心に陣取り合戦で互角の勝負を繰り広げ、ゼルビアを長く自陣に押し込む時間帯も作り出していました。話と違う…σ(^_^;)
そのゼルビアが押し込まれている時間帯に決勝点が決まってしまいました。15分に岡崎→大黒の見事な連携プレーからバックヘッドを決められてしまいます。
【栃木SCのバックドア戦術】大黒を擁する栃木が得意とする個人戦術が「バックドア」です。パスの出し手と受け手が阿吽の呼吸で守備ラインの裏を狙い決定的な場面を作ります。ゼルビア守備陣は一瞬必ずボールウォッチャーとなるため、その隙を突かれて成す術なく失点してしまいました。 pic.twitter.com/JkDvLkNn5J
— おこしやすゼルビアブログのTanaLife (@TanaLife) 2018年7月8日
「バックドアカット」と呼ばれる相手を引き付けて裏を取る個人戦術に近い形の得点です。詳しくありませんが元々はバスケットの戦術であり、フットサルでも応用されています。サッカーでは以前から形はあったと思いますが、フットサルの普及により言語化されています。
より詳しく学びたい方は以下の記事をご覧になると良いと思います。
動画が好評みたいでありがとうございます。大黒の裏へ飛び出す動きは未だ顕在ですね。
補足ですが、町田出身のフットサル選手で枝Dと言えば内田淳二に聞いたところフットサルでは「バ!(Va スペイン語"彼は裏へ行く")」と言うプレーに近いみたいです。違いを理解するのが難しいですが、サッカーではバックドアが裏へ抜け出す戦術用語として定着しつつあります。フットサルの勉強も大事ですね〜。
「バ」そのものはこちら。 pic.twitter.com/cMrU9ap8FO
— 枝D 内田淳二 (@junji227) 2018年7月10日
ファイナルサードアタックのヒントに
大黒の1点に泣いたゼルビア。相馬監督は早い段階で杉森→戸高と交代させて反撃を講じますが栃木の壁は崩せず。ドリアン、ロメロの投入もしっかりと対応されて敗れてしまいました。
ゼルビアはボールサイドで密集し数的優位を作りながら攻め込む形はショートカウンターの様なボール奪取→速攻に適していて、相手の守備が整っている時は困った時のセットプレーもしくは滅多にお目にかかれない質の高いプレーが出るのを待たなければなりません。
縦に推進力がありますがファイナルサードでビッグチャンスを作り出せない。ゼルビアにとって押し込んでいながら決めきれない部分はどうしてもあります。大黒の厳しい一撃で、押してダメなら引いてみろと学びとってくれると良いのですが…。いや本当に見事な裏の抜け出しでした。栃木さんはゼルビアが今年勝てなかったチームになりましたので来年リベンジするためこの調子で頑張ってくだされ。トラウマ〜💦お手上げ〜🤷♂️(←IKKO風に言ってみよう)
選手・スタッフの皆さん。ファン・サポーターの皆さん。今節もお疲れ様でした。引き続き天皇杯のアントラーズ戦を振り返りたいと思います。振り返りたくない!😭今回はここまで。次の記事でお会いしましょう。それでは!⭐️
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