町田ゼルビア 3-2 大宮アルディージャ 心揺さぶる8ヶ月ぶりのホーム勝利 (2018 第2節)
フォトギャラリー:明治安田生命J2リーグ第2節『寺田電機製作所マッチデー』vs大宮アルディージャ | FC町田ゼルビア オフィシャルサイト
2018 第2節。僕たちが待ちに待ったホーム開幕戦。町田ゼルビア × 大宮アルディージャの戦いは3-2で死闘を制したゼルビアが勝利を収めました。ホームでアルディージャに勝てただけでも嬉しいのに、開幕2連勝、今年は違う!と思わせてくれるゼルビアの戦いはとても素晴らしいものでした。
9千人近くもの観客が入って凄かったですね!アルディージャサポーターさんも大勢お越しくださってありがとうございます。素晴らしい応援でした!
首都圏バトル5のタオルマフラー販売も列ができる人気ぶりだった様ですね。僕は購入を見送りました。寝坊したからでも、ナポリ×ローマ見て出発が遅れたからでも、僕の相棒タオルマフラーが青ざめていたからでも、お財布に3,000ギルしか無かったからでもありません!
本当に欲しい方の元へ届いて欲しかった。
ただそれだけ。˚✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮ ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚
…。😅
アルディージャ戦の記事たくさん書きました。ボリュームあるので良かったらご覧ください。
1.トピック 2.守備分析 3.攻撃分析 4.セットプレー分析 マッチレビュー
スタメン 中村祐也 復活に期待
まずはアルディージャ。前節から2人変わっています。シモヴィッチの相棒には大前が、右SHにはロアッソから移籍の嶋田が起用されました。ヴァンフォーレ戦の改善ポイントである右サイドを修正してきました。と言うか大前はご存知の通り要注意プレーヤーです。
ゼルビアはサンガ戦の勢いそのままメンバー変えずに来るかなと思っていましたが、左SHは戸高でなく中村祐也が先発出場しました。戸高はサブにもいないのでアクシデントが無いか少し心配です。サブには戸高の代わりに土居が初ベンチ入りしました。他には大谷が入っていました。右SBのファーストチョイスは今節も小島でした!サンガ戦で良い動きをしていたので楽しみです。
それにしても祐也の先発は久しぶりですね!
中村祐也選手は、2016年10月2日の野津田の東京クラシック以来の先発出場でした。これが、なんと512日ぶり。
— たたみすと@たまゼル会 (@tatamist) 2018年3月4日
しかし、これだけの選手が、開幕スタメンの経験が1度もないというのは不思議なことです。 #zelvia
フェイク選手紹介
— ドンずべり鳩ぽっぽマン (@braggshk) 2018年2月2日
背番号11 中村祐也 pic.twitter.com/JHmBU4Rz08
どっちが本物か分からない!
ゼルビーくんも正解とか言ってるw
昨年は開幕直前に怪我してしまい実力を発揮出来ませんでしたが、今年は祐也の復活に期待です。
前半 相手のエンジンが掛からぬ内にいきなりの必殺技2発!!
風が強い中で始まった前半。ゼルビアが追い風側を取ることが出来ました。キックオフ直後からアルディージャにサイドを攻められますがゼルビアは難なく対応します。
様子見のアルディージャに対してゼルビアはいきなりのエンジン全開!空中戦でセカンドボールを拾われても即時プレッシングを仕掛け前進させません。アルディージャが自陣のスローインから素早くマテウス、シモヴィッチに展開しようとしても守備陣が許しません。
そして強引な縦突破で早い時間からCKを2度得ました。アルディージャがマンツーマンで守る事は当然分析済みです。狙うところはただ一つ。
アルディージャのフリーマンが飛び出せないニアサイドに低めのクロス!
2度とも狙いは同じでした。そして2度目は平戸がここしかないタイミングで凄まじい精度のクロスを入れて深津が合わせゼルビアが8分に先制しました!サンガ戦に続き平戸のクロス精度ハンパないです!その活躍はアントラーズサポにも届き、野沢拓也クラスじゃないかとか来年戻って来いとか賑わっています。平戸の活躍をもっともっと鹿島に伝えたいですね。
アルディージャもエンジンをかけ始めシモヴィッチと大前を起点に両サイドから攻め上がりますが、向かい風もありゼルビアの守備を崩せません。ゼルビアに有利な風はサポーターの思いを乗せて吹いていましたね。
アルディージャは前半20分頃からゼルビアのコンパクトサッカーを攻略しようとパスの出しどころを探ります。
後方でサイドを変えてはロングパス。
サイドを変えてはロングパス。
DFから斜めのロングパスを出して横圧縮しているゼルビアを崩そうとします。スライドする距離が多いゼルビアにはじわじわと効いてきます。22分には塩田のゴールキックで逆サイドを突かれてピンチを招きましたが、難しいクロスに大前が合わせられず難を逃れました。
ピンチが続く中、ゼルビアサポーターが巻き起こす気持ちのこもった風はゼルビア戦士を前へと押し上げます。
CBが大きく開き、両SBが前方に上がって、CHが落ちてきました。前半に自陣からの組み立てをするチームに対してゼルビアは常に問いかけます。
「貴方達に果たしてポゼッションサッカーが務まるのか?」
ゼルビアの十八番!ショートカウンター!!
ロメロ・フランクが加入し1つ上のレベルに達したゾーンディフェンス。持ち前の攻守の切り替えの速さ。天才・中村祐也の逆足の精度。そして戻ってきたエース鈴木孝司!完璧にハメた!
この後、前半終了までアルディージャを完璧に封じ込めます。こちらを見て下さい。
アルディージャの逆サイド2人がフリー。同じ4-4-2とは思えないゼルビアのコンパクトディフェンス。サイドチェンジはさせない!後方でパスを回すものなら再び奪うぞ!と言う気迫のこもった守備。
クレイジーッ!!! ( Д ) ⊙ ⊙
アルディージャはゼルビアのスタイルをもちろん承知済みでしょうが、風やピッチ状態までは計算していないでしょう。ホームアドバンテージを最大限に活かしたゼルビアが2点を奪い前半を終えます。
後半 アルディージャ本領発揮 同点に…
後半です。2点差が付いていますが僕たちは分かっています。
ゼルビアはぬか喜びしない
— ゼルビアストールのTanaLife (@TanaLife) 2018年3月4日
勝負は後半20分からです。アルディージャ流石に強いなと思ったのはちゃんと攻め方を修正してきました。ポゼッションはしっかりと繋げサイドチェンジを狙い、隙あらばプレッシングも仕掛けゼルビアを揺さぶります。
そんな中で孝司、祐也にビッグチャンスが来ましたがゴールならず。3点目を決められないゼルビア。そしてアルディージャが本領を発揮します。ゼルビアにとって試練の時間、後半20分。
三門の素晴らしいサイドチェンジで決まった感は有ります。アルディージャの攻撃陣にゴールに繋がる全てのスペースを奪われています。大前の動きも上手です。
ハイライトの手前のシーン。一旦アルディージャがゼルビアを押し込んだ後の波状攻撃です。やや右サイドから三門を起点にポゼッションを始め、
三門→菊池→中村と左サイドにボールを移してゼルビアをスライドさせる。画面には見えないがセンターサークル付近で三門がギアを上げてフリーラン。
そして三門がフリーで受け取りロングパスを出しました。
アルディージャが左サイドにボールを移した時に孝司のスライドが遅かった所を突かれました。裕希のカバーが悪いのでは?とも考えられますが裕希のマークは画面に現れないCB菊池です。裕希の背後のスペースは孝司もギアを上げて早めにケアし、サイドチェンジを防がなければなりませんでした。
後半20分。スライド対応の繰り返しで選手に疲れが出てくる時間帯。6位以内を目指すなら改善が必要なシーンでした。アルディージャはその隙を見逃しませんでしたね。そして疲れの見え始めたゼルビアに更にアルディージャが襲いかかります。
左CKのキッカーを大前が蹴りフリーになったシモヴィッチに決められてしまいました。シモヴィッチのマークは今まで頑張っていた藤井でしたが何故かマークを離してしまいました。何度ビデオ見ても理由が分からないのですが…
きっと空間認識に比べて危険察知が本能級に早過ぎて身体が動くんやな(´ω`)
と思うことにしました…。
僕は、アルディージャやはり強し。ゼルビアいつもの負けパターンかな…。と思い始めました。
終盤 ドリアン投入 そして…
試合後のインタビューですが相馬監督は言いました。
「今年は、違います!」
6位以内を目指す相馬監督は71分に祐也に代えてドリアン・バブンスキーを投入します。そしてドリアンをFWに、裕希を左SHに配置します。この交代の意図を番記者の大島さんは、
今日の町田×大宮で凄いなと思ったのは相馬監督がドリアンを入れて一気に流れが変わったところ。私は「相手のボランチをタイトに見るため」と思ったが、監督は会見で違う狙いを口にしていて、思い出せばまさにドリアンは監督が言った狙い通りのプレーをしていた。会見内容は公式で出るはずです。
— 党首(球技ライター大島) (@augustoparty) 2018年3月4日
と考えて、試合後に相馬監督に質問しています。相馬監督の答えは、
ドリアンに関しては、後半は風下でボールが奥まで行かずに、相手の両CBにバチンと跳ね返される場面が増えていたことでなかなかセカンドボールを拾えていませんでした。前半は相手のCBが下がりながらの対応を強いられる形に持ち込めていましたが、後半は前向きにボールを拾えない展開になっていました。その中でドリアンを起用したことにより、相手に自由にやらせないことで前でマイボールになる回数が増えたかなと思います。ドリアンにはゴール前に入る回数を作ってほしいと指示を出した中で、ゴール前まで入っていくシーンを作れていました。今日に関しては彼のポストワークとランニングのプレーをしてほしいと期待して送り出しました。その中で攻撃の時間を増やすことができました。
でした。ドリアンは
自分の役割は終盤のハイボールの競り合いでした。そこでチームの助けになるプレーができたと思います。あとはルーズボールへのチェイシングを意識してプレーしました。それもチームとして最後までしっかりやり続けられたと思います。また自分がそういう場面に関われたことをうれしく思います
とのコメント通りその役割を全うします。ドリアン初お披露目でしたが、マドリーユースの動画のイメージそのままで足が中々早いです。そして相馬監督の思惑通り流れがゼルビアに傾き始めます。そして79分、遂に!遂に!!
イーケーメーンー!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
天使の裕希さんがダイビングヘッドを突き刺しアルディージャを突き放します!それにしても平戸が素晴らしい…。走行距離10kmは走っているであろう疲労激しい時間帯で本人が狙い通りと言うキック精度。既に4アシスト。頼りになる男!!
気持ちの折れないゼルビア ホームゲーム8ヶ月ぶりの勝利!!
ドリアンの投入と裕希のゴールで息を吹き返すゼルビア。83分に平戸に代えて吉濱を投入し中盤を活性化し必死に守ります。88分にアルディージャに決定機。マテウスのクロスは清水(78分大前と交代IN)に届きますが合わせることが出来ず救われました。
89分にロメロの足がつって杉森を投入。これは驚きました。大谷か土岐田を投入して奥山をCHに移すと思ったからです。しかしCHの位置には何と孝司を配置します。相馬監督は後方での守備より前線でキープすることを選択。アントラーズイズムを持つ相馬監督らしい交代。そして鹿島るとドリアン&杉森の突撃でアルディージャを押し込み、守備陣はシモヴィッチの高さに負けじとロングボールを跳ね返し試合終了です!
やった…。町田ゼルビアは昨年7月以来、実に8ヶ月ぶりのホーム勝利。しかも相手はアルディージャ。ゼルビアは後半20分頃に追い付かれるいつも通りの展開だったけど、その後に再び突き放した。気持ちが折れないチームへの変貌。その戦う姿は僕たちの心を大きく動かしてくれる!!
— ゼルビアストールのTanaLife (@TanaLife) 2018年3月4日
待ち続けていたホームでの勝利。追いつかれてもくじけず選手交代でゴールを狙う姿勢を見せ、今年は違うと思わせてくれる戦いぶり。見ていて本当に嬉しかったです。スタジアムも大勢の観客で凄く盛り上がっていました。
フォトギャラリー:明治安田生命J2リーグ第2節『寺田電機製作所マッチデー』vs大宮アルディージャ | FC町田ゼルビア オフィシャルサイト
そして遂に町田市陸上競技場に大型ビジョンが設置されました。この競技場がとうとうここまで立派に(涙)と言う感情になりますね。ホームで試合中にリプレイが見られる日が来るなんて!大勢の方の努力で素晴らしい装置を取り付けることができました。本当にありがとうございます。m(_ _)m
色々な出来事があり、実に心動かされたゲームとなりました。町田ゼルビアを応援して本当に良かったとも思いました。選手・スタッフの皆さん、サポーターの皆さんお疲れ様でした!次回ヴァンフォーレ戦も皆で勝利目指して頑張りましょう!!
(おまけ)
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ミーヤちゃんに瞬殺され、ただただタスクさんを見つめるしかないゼルビーくんw
それでは皆さま、次のプレビューでお会いしましょう⭐︎