町田ゼルビア GK選手&監督 2017年J2 総評
公式サイトより
2017年のJ2リーグは全42節が終了し、オフシーズンへと突入しました。選手・スタッフの契約についても色々と発表が出ています。町田ゼルビアの成績は奮闘するものの前半戦と同様16位で終えることとなり、予想通り厳しいシーズンでしたがなんとか残留を果たせています。
今回は来季に向けての期待の意味も込め、ゼルビア戦士の2017シーズンを総括してみたいと思います。最後はGK選手と監督編です。それではご覧ください。
※選手の写真は公式サイトより。またデータはFootball LAB より引用しています。
※他のポジションについては下記リンクよりご覧下さい。
前半戦FW編 前半戦MF編 前半戦DF編 前半戦GK&監督編
※ゼルビアの2017全試合ハイライト動画をリンクするので併せてご覧ください。
- 【GK】
- 1 碓井 健平
- 21 髙原 寿康
- 31 渡辺 健太
- 34 福井 光輝
- GK総括 髙原に救われたシーズン
- 【監督】
- 相馬 直樹
- チーム総括 対ゼルビア戦略に苦しむ アウェイでは今年も強い
- そしてフットボールは続く
【GK】
1 碓井 健平
今シーズン未出場 (グラフ無し 以下同)
碓井健平 2016 選手データ | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~
一時期サブから外れることもありましたがほぼ第2GKとしてチームを支えていました。しかし髙原が正GKの座を一度も手放さず今シーズン未出場のままゼルビアを去ることとなりました。エスパルスは碓井を含まないでもGKを6人抱えているのでカテゴリーを落としてでも出場機会があるチームを探した方が良さそうです。どこに行っても応援しています。頑張ってください!
(2017/12/29 追記)
移籍先が沖縄SVになったと発表されました。活躍を期待しています!
21 髙原 寿康
42試合出場
高原寿康 2017 選手データ | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~
2017シーズンもリーグ全試合出場しゼルビアの守護神の名をほしいままにしています。守備ラインが突破されて失点を覚悟する場面で幾度となくスーパーセーブを披露しチームを救ってきました。間違いなく今シーズンのチームMVPの活躍でした。
前半戦で見られたCKなど横からのボールに対する処理や、バックパスの対応などのミスは後半戦はあまり見られませんでした。失点増の分析は後述しますがGKが原因の失点は特に多いとは感じませんでした。
年間を通して獅子奮迅の働きを見せながらチームに喝を入れ続けていました。DF陣が早めの失点で気を落とすことがあっても髙原は違いました。見事な集中力です。
年齢的に不安が残るのは否めないですが、それを跳ね返すスーパープレーを披露し我々に夢を与えてくれる素晴らしい選手です。海外ではGKが花形のポジションであると言うのも納得の活躍です。GKになりたいって若い子がもっと増えてほしい。髙原に憧れてほしい。なので来シーズンも期待しています!頑張ってください!!
31 渡辺 健太
今シーズン未出場 (データ無し)
プロになるため各クラブのGK事情を整理しゼルビアを選んでくれた19歳にしてクレバーな頭脳の持ち主。そしてGKと言う常に厳しいポジション争いで勝ち抜くためのチャレンジを続けるガッツの持ち主です。髙原の年齢を考慮するといつレギュラーが変わるか分からない、これは若いGKにとってモチベーションとなるでしょう。次の1年は大事な年になりそうです。引き続き頑張ってください!!
34 福井 光輝
今シーズン未出場 (データ無し)
日体大から特別指定選手として加入し、夏には来シーズンからゼルビアに正式に加入することを決めてくれました。ありがとうございます!
福井も若いのでGKのポジション争いは渡辺とほぼ同じ状況であると思います。トレーニングマッチ1試合を見ただけですが、大学で培ったキャリアがある分、指示出しや得意のキック精度などを含め若干先を行っているかなと感じました。期待して良い選手だと思います。ただGKは試合で結果を出してナンボで何が起きるか分からないポジションです。当然本人が一番それを理解していることでしょう。ゼルビアでの新たなスタート頑張ってください!!
GK総括 髙原に救われたシーズン
髙原が全試合出場し他のGKの追随を許さない時代が続き、若いGKが虎視眈々とレギュラーを目指して日々努力しています。
今シーズンは髙原に救われた場面が多かったと思う方は僕だけではないはず。データ上でもリーグ4位のセーブポイントを挙げており、髙原が居なくなったらゾッとします。
GKに関してはもうしばらくこの状態を維持してほしいです。しかし油原GKコーチが契約満了となるなどの変化が見られ、今後の体制に注目が続きます。
【監督】
相馬 直樹
16位 11勝17分14敗 53得点 53失点
相馬ゼルビアは前半戦と同じく16位で今シーズンを終えました。J2定着と言う目標に対して今シーズンも早い内に残留を決めれた事は評価できますが、アウェイで勝つのにホームで勝利できない状況は後半戦も続き苦労したシーズンだったと言えるでしょう。
一方、対戦チームの監督からの評価は高く、苦労した対戦チームとしてゼルビアだったと言う声もありました。鹿島イズムとも言える相馬監督のブレないスタイルがそのような評価に繋がっているのも事実です。ファン目線とプロ目線で評価が異なるのは当然ですね。今シーズンは本当に苦しかったと思いますが、そんな中でも選手をまとめチーム一丸となって戦えた事は残留に大きく影響したと言えるでしょう。
相馬さんは監督として壁にぶち当たってると思います。一番の課題は戦術浸透のスピードが遅いことでしょうか。日本サッカーの課題であるゾーンディフェンス。ユース時代から習得していない選手にとってはただでさえ実践するのが難しいのに、移籍による選手の入れ替えが激しい。このような背景がありながらもゾーンディフェンスを生命線にするのであれば、トレーニング方法の工夫や守備コーチの起用、ユースからの育成など何かしらのアイデアが必要になるだろうと思います。そのアイデアが上手く行ったとき相馬監督は名監督への道を歩むことでしょう。
監督としてその道をチャレンジすることは決して間違いでなく非常に魅力を感じます。これからも注目しますので、是非来シーズンもクラブのサポートのもと頑張ってください!!
チーム総括 対ゼルビア戦略に苦しむ アウェイでは今年も強い
FC町田ゼルビア 2017シーズンサマリー | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~
言いたいことは前半戦の総括のときと同じです。ゼルビアはサイドチェンジをされると守備が崩壊しやすく勝ちを逃していました。攻撃陣の復帰もチーム力を上げるまでには至らず、後半戦もその流れは変わりません。また皆さん既に把握していることと思いますが、2016シーズンと比べ得点は同じくらい取っていますが、失点が増えたことで勝ち点が15少ない結果となっています。では何故失点が増えたのか?ですが、2016シーズンのサマリーを見てみましょう。
昨年の失点パターンはクロスからの失点が少ないですね。キャラの移籍が痛い訳ですが、2シーズン目ということで相手がしっかりと分析して弱点の逆サイドを突いてきた事が失点増の原因です。今シーズンのゼルビアは当然突かれるであろう弱点をカバーする事ができませんでした。相手のスピードある攻撃に我々は幾度も胃を痛めシュートを外すよう祈り続けました。
相馬監督はサイドチェンジを防ぐためパスを出される前にボールを奪って攻撃に移るサッカーを目指したのですが、前回までの総括で説明した通り、ゾーン陣形が乱れる、ボールを前に運べない、FWがゴール前にいない、などの悪影響が重なりゼルビアは思い描いたサッカーがなかなか出来ませんでした。雨のゲームも多く悪い部分を目立たせる結果となりました。
しかしアウェイゲームではプレッシャーから解放されたのか相手のメンタルが弱いのか今年もかなりの勝ち点を稼ぐ事ができました。最終節のベルマーレ戦など引き分けでしたが素晴らしい内容でした。是非メンタル向上してホームで同じ様なプレーを見せてほしいものです。
そしてフットボールは続く
公式サイトより
色々と書きましたが2017年の総括はここまでにしましょう。悪い内容でも次に気持ちを切り替え課題を克服するのがプロってもんです。
今年もゼルビアを応援することで色々と楽しませてもらいました。来シーズンに向けてゼルビアも既に色々と動きが出ています。「そしてフットボールは続く」ですね。去るメンバー、新たに加入するメンバー全てに感謝をしながらストーブリーグを楽しみたいと思います。
皆さま今年から始めた当ブログをご覧いただきありがとうございました。m(_ _)m
次のシーズンが始まるまではゼルビアの雑記的な記事をいくつか書いてみたいと思いますので、良かったらご覧いただければと思います。それでは良いお年を!!